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【保存版】新卒採用の集客方法・金額・使い分け方のまとめ

ウェブでの募集・インターンシップの開催・外部イベントへの出展など....新卒採用における集客施策は多岐に渡るため、その最適な使い分けが重要になります。

今回は、新卒採用を始める際におさえておきたい集客施策の一覧と、その使い分け方・費用感をまとめて解説します。

1. 主な集客施策の一覧

まずは施策一覧をご紹介します。施策によって用途が異なるため、単純に積み上げるのではなく時期・組み合わせの最適化を行うことが成果を上げるコツになります。はじめて新卒採用を行う際は、実現難易度が低く、集客力が高い施策に力を入れることを推奨します。

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それぞれ説明していきます。

2. 自社メディアでの集客

低コストで行え、自社を認知している学生に対する「採用の意思表示」にもなるため最初に着手したい施策です。

ホームページ上での募集(費用:0円〜 |  難易度 ★ | 集客力 ★)
主な用途:「自社を知っている」学生の集客

自社を志望している学生が訪れるため必ず掲載しましょう。主力の集客経路とはなりづらいため、初年度は最低限、募集情報と応募方法を掲載できればクリアです。凝ったデザインにする場合は製作費がかかります。

●会社や社員のSNSでの募集(費用:0円  |  難易度 ★★ | 集客力 
主な用途:「自社を知っている」学生の集客、候補者への情報提供
TwitterやInstagramなどのSNSやで募集を行います。学生のフォロワー集めが必要なため、認知度が低い段階ではあまり活用されません。LINEDeNAなどが新卒採用専用のSNSアカウントを運営しています。

2. 外部のメディアからの集客

各メディアのユーザーから応募を募る方法です。集客力が強いため、おさえておきたい手段です。

●就活メディア上での募集(費用:90万円〜 / 年  |  難易度 ★ | 集客力 
主な用途:「自社を知らない」学生の集客
各種就活サイトに募集を掲載する方法です。比較的簡単に集客を開始でき、メインの集客手段となるので早期に選定を進めましょう。就活生が利用するメディアには毎年変動があるため、こちらのような最新トレンドを把握の上掲載先を選ぶようにしましょう。
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●その他広告(費用は掲載先による |  難易度 ★★ | 集客力 
主な用途:ブランディング
インタビュー記事や、新聞・テレビ・交通広告などの各種媒体への掲載です。集客に直結するものよりブランディングに効くものが多いため、優先順位は就活メディアの掲載よりも後になります。就活メディアと併用することで応募者のモチベーションを上げる相乗効果を発揮します。

3. アプローチ型の集客

スカウトや人材紹介といった、欲しい人材にこちらからアプローチする方法です。一定の精度を担保できますが、集客力は就活メディアに劣ります

●スカウト(費用:60万円〜 / 採用 |  難易度 ★★ | 集客力 
主な用途:ターゲットを絞った集客(定量)
ダイレクトリクルーティングサービスを用いてスカウトを送信する方法です。採用成功報酬制のものが多く低リスクです。ターゲットを絞れるメリットがある反面、簡単に返信は来ないため、地道なスカウト作業が必要です。

●人材紹介(費用:80万円〜 / 採用 |  難易度 ★ | 集客力 
主な用途:ターゲットを絞った集客(定量+定性)
スカウトより成功報酬額が上がりますが、間に入るエージェントが集客を担ってくれる点と、プロフィール情報からはわからない定性的なターゲティング(コミュニケーション力が高い、リーダーシップがある etc)が可能になる点がメリットです。ただし、紹介会社と学生双方にとって魅力的な案件でない限り紹介につながりにくいため、企業の魅力の伝え方や募集条件の向上などの工夫は必要になります。

4. 自社イベントからの集客

多くの就活生が、まず「説明会やインターンシップで会社のことを知り、興味が湧けば本選考のエントリーに進む」といった流れで就活を進めます。そのため企業は本選考のエントリーを集める前に、こうした「自社を知ってもらう場」を用意する必要があります

各イベントへの集客は上で紹介した2〜3の手段を用いて行います
。多くの就活メディアは説明会やインターンシップの募集も行える仕様を備えており、紹介会社も採用イベントの参加者紹介に対応しているケースが多いです。

●企業説明会(費用:会場費 |  難易度 ★ | 集客力 
主な用途:どんな会社か知ってもらうこと

自社開催の説明会です。コストが少ないため、小人数でも開催できます。注意する点は、前述の通り説明会への参加=エントリーではないことです。説明会で「会社紹介」「仕事内容」「自社で働くメリット」などを伝えることで自社にに魅力を感じてもらい、応募に繋げる努力が必要です。

●短期インターンシップ(費用:会場費+諸経費 |  難易度 ★★〜★★★ | 集客力 
主な用途:どんな仕事内容か知ってもらうこと(就業体験)
1日〜数日間、長くて2週間程の「就業体験」です。説明会よりもリッチなコンテンツになるため、参加人数を絞り、事前選考を経て参加者を決めるケースもよくあります。インターンシップは本気度の高い学生が集まりやすく、学生と濃い接点を持てる点がメリットです。短期インターンシップは3種類に分かれます。

1. セミナー型
「会社説明会」をよりリッチにした内容です。会社説明会のコンテンツに加えて、職場見学や、社員との座談会・交流会などを行います。会社と社風の理解を深めてもらうことで、エントリーに繋げます。

2. ワークショップ型
「新商品のアイデアを企画し社長に提案する」「競合と比較して選ばれる営業提案を考える」など、実際の事業で直面するような課題を設定し、参加者チームがその解決に挑みます。事前準備も多く、開催難易度は3種類の中で最も高いですが、面接では確認できない実践での能力評価ができるため、選考直結型として開催されることもよくあります。

3. 現場体験型
実際の現場に入ってもらい、数日間先輩社員の側で業務の流れを見たり体験できるインターンシップです。商談の様子やチームの雰囲気を直接体験してもらい、カルチャーマッチを深めることができます

数年前は「インターンシップ」は一部の先鋭的な企業が行うものといった印象でしたが、ヒューマネージの調査によると2022年卒向けのインターンシップを「実施した(する予定)」と回答した企業は8割にのぼっており、年々一般化が進んでいます。インターンシップの各社の事例は「ワンキャリアクラウド採用計画(完全無料)」でもご覧になっていただけます。

●長期インターンシップ(費用:時給×勤務時間 |  難易度 ★★集客力 
主な用途:アルバイト採用、候補者のフォロー
数カ月にわたって実施する長期インターンシップは、実際に職場で仕事を手伝ってもらうアルバイト形式になることがほとんどです。受け入れられる人数が限られるため、あまり単純な集客目的では行いません

実施するパターンは2つあります。まずは、そもそもアルバイト採用が必要でその仕事を学生インターンに任せるケース。この場合、学生側も主な目的が「スキルが身につくアルバイト」となってくるため、採用につながる確率はあまり高くないと考えておいた方が良いです。

もう一つは、すでにある程度選考が進み、入社意欲の高い学生のフォローを目的としたものです。アルバイトとして業務を手伝ってもらうことで、入社後のミスマッチを減らせるメリットもあります。長期インターンは拘束期間が長いため、学生側のニーズと企業側のニーズがうまくマッチした場合にのみ、実現できる施策です。

5. 外部イベントからの集客

自社イベントの難点は、企業の知名度が低い場合に集客に苦労する点です。集客力を高めたい場合は、他社や大学の力を借りる外部イベントを検討しましょう。

●合同説明会(費用:50万円〜 |  難易度 ★集客力 ★★
主な用途:「自社を知らない」学生の集客
各ベンダーが、複数の企業を集めて開催する大規模な説明会です。昨今はオフラインのものと、オンライン開催(事例:ONE CAREER SUPER LIVE)のものがあります

参加費がかかりますが、圧倒的な数の学生と接点を持てることと、有名企業と同時に出展することで自社単独の説明会では出会いにくい学生にも出会えるチャンスがあることがメリットです。合同説明会は年に数回の開催となりますので、申し込み時期を逃さないように注意しましょう。

●学内セミナー(費用:0円〜 |  難易度 ★★★集客力 ★★
主な用途:特定大学の学生の集客
各大学のキャリアセンター(自校の学生の向けに特化した就職支援機関)が企業と合同で開催する説明会です。難易度が星3つの理由は、参加できる企業枠が少ないためです。参加を希望する場合、まずは各大学のホームページからキャリアセンターに連絡しましょう。

以上となります。

新卒採用を行う際は、自社の採用目標・工数・予算を踏まえて効率的な集客手段を取捨選択する必要があります。選んだ施策を使った採用計画の立て方は、以下の記事でご紹介しています。

【新卒採用初心者向け】 採用計画の立て方をイチから解説します

ワンキャリアではより本質的な採用活動を目指す新卒採用担当の方向けに、新卒採用の体系的な考え方から、すぐ活用できる実践方法まで、最新の事例をもとに解説する「 #新卒採用のトリセツ 」を公開していきます。

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この記事の筆者

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