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えんとつ町のコペル

コペルニクスが『天球の回転について』で地動説を発表した時も、こんな感じだったのだろうか。
アリストテレスの時代から2000年間常識としてされてきた天動説が間違っているのではということに少しでも気づいた彼はどんな気持ちだったのだろう。
理論として地球が動いていると考えていても、天が動いているように見えるという矛盾を抱えた実際の生活ではどんな感覚だったのだろうか。
頭を抱えていたのか、それともその矛盾を楽しんでいたのか。

ちなみに、地動説が発表されてからすぐに地動説が多数派になったわけではない。

コペルニクスの計算方法では精度が低く、地動説は間違っていなくても、正確性では天動説に劣っていたからである。
それほどまでに間違っていた側の考え方は、一見納得できるものであったりするものだ。

また、コペルニクス的転回とはWikipediaによると「物事の見方が180度変わってしまう事を比喩した言葉」とのことで、この意味が有名であるが故に、天動説を信じていた人がある日を境に地動説を信じだしたと思っている人もいるかもしれないが、実際はそうではないらしい。

地動説が定説になったその理由は世代交代だというのだ。
つまり、天動説を信じていた人がみんな死に、消え去り、合理的であった地動説を信じる人が相対的に多くなっていった。
そういうことらしい。

なので、もしコペルニクス的転回が世代交代によってもたらされるとすれば、インターネットですべての変化スピードが異次元に早くなっているとはいえ、人間の寿命が延びている現代では、コペルニクス的転回のスピードは遅くなってしまっているのかもしれない。

気付いた人、気付こうとした人からコツコツとコペルニクス的転回を起こしていくしかないのかもしれませんね。

P.S.
何回見ても粉ミルクさんの『メザメ』がかかるところで鳥肌が立ちます。

プペル的転回起きちゃってます。
同じ人いたら是非教えて下さい。

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