流産手術②
薄っすらと物音がして、目が覚めた。
下着もしっかり履いていて、病室でした。
助産師さんから『あら、起きた?』って聞かれた。
けど目が半目しかあけられない。体も凄く重い。
『まだぼーっとするよね。寝てていいけど、体温と血圧だけ測らせてね』って言われて左脇下に体温計を挟まれたり、右腕に血圧計をはめられたりした気がする。確か、この時『93/55…低いねぇ(苦笑)』って言ってた気がする。
そして私はまたいつの間にか寝てました。
それから、30分ごとかな?検温に来てた気がする。
2回目に起きた時には旦那にLINE。
この時点で、16:35でした。
頭も体も働きが鈍いんだけど、旦那に「さくさの体げが食べない』って送ってて
旦那は、「さくさくの唐揚げね」と理解してくれてました。流石過ぎる。惚れ直した。
それから、強い尿意を感じたのでフラフラなんだけど徒歩5歩程度の距離にあったトイレに気をつけながら行きました。
次に助産師さんが来たときにトイレ大丈夫?って聞かれたけど、大丈夫って答えたのも覚えてる。
まだぼんやりとしてるね、ゆっくり休んでねって言われてまた寝る。
(この辺の記憶は本当ぼんやりとしてる。多分麻酔特有の感覚で人生初めての感覚だったと思う。目は何度も覚めるけど、寝たなーって感覚がなくて、ずっとぼんやりとほわほわしてる。目を閉じると必然的に寝ちゃうんだよね。でまた目が覚めて、ぼんやりの繰り返し。)
何度も目が覚めるけど、目を閉じると何度も寝てしまう。旦那とのLINEのやり取りを見たら、10分感覚が空いてたり、30分後に返信をしてたりしました。めちゃめちゃ誤字しまくってるし、時間の感覚を皆さんにお伝えするためにもLINEのスクショを見せるのが一番手っ取り早いんだけど、背景設定してたりしてちょっと恥ずかしいのでご容赦ください。照
旦那とのやり取りをしているうちに寂しくて会いたい気持ちがわき出てきて、早く帰りたくなってきました。
が、助産師さんはまだ寝ててね、まだぼんやりとしてるねって判断で迎えを読んでいい許可降りず…。
これ、コロナじゃなかったら旦那も病室にいれたんかな…。コロナクソすぎる。
最終的にお迎え呼んでいいよって言われたのは、17:55でした。
その後、私服に着替え、移動。
すっげーフラフラする。まだ休みたいけど旦那に会いたいから帰る。指摘されないようにまっすぐ歩く必死で歩く。笑
そして問診、内診。
経膣エコーのモニターで子宮内には胎嚢も胎児もなくなってました。悲しいけど、当たり前だし、つーかこの状態初めて見たなって思ってました。
👨⚕「その後子宮内に出血が溜まっていますが、これから生理みたいに出血が恐らく10日前後続きます。その時に出てくるでしょう。はい、問題ありません。」
内診終了。
問診で、
👨⚕「痛みはありましたか?」
私「それが…私は全く記憶がなくて…。」
👨⚕「それは…良かったです。」
頭も体も現実について来れない。
いや今記憶に残ってるから頭はついてきてたのかな。
その後、内服薬の説明、出血量が少なくなってきてれば2週間後にまた来てくださいね、そこで問題がなければ終了ですっていう説明を受けました。
診察終了。
待合室には患者さんは誰もいませんでした。
私最後、寂しい🥺…。
旦那が到着する。
病院の入り口まで娘を抱っこして待っててくれている。早くお会計済ませてそっちに行きたいな〜。
で、このお会計の時間が長い長い。え、お会計呼ばれました?って初めて確認しちゃったよ。笑
LINE見返したら20分程待ってました。一人でな!!!
病院を出るとき旦那と娘がまた入り口にまで来てくれていたので泣きそうになりました。すっごく幸せ者だと感じました。
👨「何食べる?唐揚げ?笑」
私「いやラーメンも寿司捨てがたい。」
と欲が出てきましたが結局お寿司を食べに行った。
車からお店に入るまでフラフラだったし、食欲もある訳じゃないからなんで来たんだろうって思ったけど、お腹は空いてた。食べる気分ではないけど。けど私の性格的にご飯を目の前にすると食べちゃうんだよね〜〜!the 本能!
このとき旦那が娘のお世話をしっかりしてくれて、離乳食もあげてくれて私は本当いい旦那をもったな〜なんて横目で見ながらしっかりデザートまで食べました。
そしてようやく帰宅。
お風呂もすぐ入れる準備までしてくれてたけど、体力の限界を迎え、私は先に寝室に。
娘がハイハイして私の横に来て一緒に寝てくれてました。
旦那は食後のコーヒーを楽しんでたみたい。
夜中に目が覚めたら旦那は寝室にいなくて、リビングのソファーで寝てました。
旦那も旦那で疲れただろうから放置。
お風呂に入る気にもならず、とりあえず歯磨き。
(生理のような出血が続くと聞いていましたが、このときのトイレで出血はありませんでした。)
歯磨きして少しはさっぱりするはずなのに全然しない。娘もお出かけしたのにお風呂入れなくてごめんね、と思いつつも目を閉じたらすぐに眠りにつきました。
あっという間に、呆気なく終わった1日。
私は本当に妊娠していたのだろうか?
いや、まだ妊婦なんじゃないかって思えるくらいに本当に現実味がない。
私のお腹にきてくれてから、大体2ヶ月くらいかなぁ。早かったな色々。
掻爬手術の流れとしてはざっとこんな感じです。
覚えてる限り細かく書いてみたつもりですが、第三者からすると全然アテにもならないね。笑
でも、本当に、あっという間に呆気なく終わっちゃいます。
麻酔の感覚は独特過ぎて表現が正しかったと言えるのかな〜って感じです。
流産の診断を受けて、手術までしたのにこんな淡々とブログに書くなんて頭がおかしいんじゃないかって思う人もいると思います。
だけど、悲しい気持ちはちゃんとあります。いや、ありましたって表現が正しいかも。
このブログに辿り着いた方の中には、すごく、すごく待ち望んでいた子が流産の診断だった方もいると思います。
悲しいですよね、この子と想像していた幸せの未来は叶わなかったから。
月並みの言葉だけど、時間が解決してくれると思います。
あとはモノは考えようです。これは本当に思う。
どうか、悲しい思いをする人が少しでも減りますように。
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