「万城目学さんと藤岡みなみさん」/文学フリマ大阪 熱狂参戦記②
さて、きのう開催された「文学フリマ大阪11」。その賑わいや、開催の意義についてリポートしていきます。
会場を賑わせた「万城目フィーバー」
大阪市内の天満橋界隈に位置する大きなビルの中で開催されたこのイベント。午前11時の開場に合わせ、私は10時半に入口へと向かいました。
するとそこにはすでに長蛇の列。
あれ、文フリってこんなイベントだったっけ?と思いながらも素直に並ぶと、当初予定の10分前に入場が始まりました。
そそくさと、noteで交流のある方々のブースにご挨拶に向かいました。会場直後でこちらはまだ混雑するほどの状況ではありませんでした。
(noterの皆さんとの交流は後程詳しく書きますね)
では、あの人々はどこにいったのか。
はたと思い当たりました。
あれだ、万城目学さんだ!
関西圏在住で「鴨川ホルモー」、「鹿男あをによし」、「偉大なるしゅららぼん」、「プリンセストヨトミ」などなど関西を舞台にしたベストセラーで知られる万城目学(まきめ まなぶ)さん。
その万城目さんがブース出展することが、ご本人のX(旧Twitter)などで告知されていました。
いったいどうなっているのかと見に行ってみると…長蛇の列はここにところを移していたのです。あわてて私もその一員に加わり、40分後にようやく、ブースに立つ万城目先生ご本人から、本を購入することができました。
販売されていたのは「みをつくし戦隊メトレンジャー 完全版」。大阪メトロ(地下鉄)とのコラボ企画で万城目先生が各路線を擬人化したヒーロー(ヒロイン)小説で、当初は短編小説として各駅で配布されていたのものをまとめたのがこの本です。
内容は遊び心満載のパスティーシュ小説といった体で、あはは、うんうんと楽しみながらさらりと読めちゃう一冊。まさに同人誌の王道といった佇まいを感じました。
万城目先生から受け取る際には
「このために北海道からきました!」
と40パーセントくらいウソをついたことは、今となってはいい思い出です(どういうメンタル?)
ちなみにこの万城目さんフィーバーもあってか、文フリ大阪の来場者数は去年の2倍近い、4280人まで伸びたそうです。
なんでいるの?藤岡みなみさんが手売りしてるやん!!
そして、会場内をうろうろしていると、驚きの人物(らしき人)を発見。
その方はタレント・エッセイストの藤岡みなみさん。
私の住む北海道では「おささらナイト」というラジオ番組のパーソナリティーとしても活躍されています。
そんな方が、マスク着用とはいえ、たったひとりでブースに立って本を手売りしているのです!私はちょっと固まりましたよ。
で、あわててネット検索してみると確かにブース出店者として登録がある。
なにやらタイムマシン本を販売とのこと。これは行くしかない。
ということで私もある程度、本業の身元を明かしつつ、ご挨拶をして本を購入。それがこの本です。
「超個人的時間旅行」は上田誠さん、せきしろさんら、錚々たる作家・コラムニストの方々が「時間旅行」をテーマに語るコラム集(もちろん、藤岡みなみさんも主筆として参加)。
「タイムマシン」とは単なるいちSF設定ではなく、「哲学」なのだと感じることのできる素敵な作品集でした。
それぞれのコラムを読み終えるごとに「ふう」と一息ついてコーヒータイムを過ごしたくなるような、思索のひとときを満喫できます。
そしてなんと、前述の万城目先生もこの「超個人的時間旅行」を購入されたご様子。もしや今後、藤岡さん企画に参戦!などということもあるのでしょうか。ロマンのタネが撒かれましたね。
<つづくのです>
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