熱狂の大阪!ぶらぶら参戦記②/#文学フリマ大阪12
これはもう「ブーム」といってもいいでしょう。
文学ブーム、というよりむしろ「文学フリマブーム」。
もはや文学は一部のインテリ層だけのものではなく、庶民のものとなりました。
誰もが自分の書籍を作り、自分で販路を確保して流通できる時代。
いわば「文学の楽市楽座」時代がやってきたのです。
……とかつてのフジテレビの名番組「Canossaの屈辱」(加納さんの屈辱ではない)を思い出しながら語ってしまいました。
しかしこの大盛況ぶりを見るにつけ、「本の流通新時代」の幕開けを感ぜずにはいられません。
その大航海時代で英雄的な活躍をしている2つのチームが、文学フリマ大阪12で並んで出店しました。
「つるるとき子書店」と「ウミネコ制作委員会」です。
「つるるとき子書店」
気鋭のエッセイストとして自作本を次々と刊行している「つる・るるる」さんは、著作「羽ばたく本棚」が、このほどめでたく「日本自費出版文化賞」に入賞!
みずからの生活体験を俯瞰しながら笑いとペーソスたっぷりに「自己分析」していく作風は、姪っ子の日記を読んでいるようで中毒性があります。
そして、そのつるさんとコンビを組む「とき子」さんは、ふとした疑問からの気づきを起爆剤として、その爆風が巻き起こす前向きの上昇気流で感動にたどり着く情熱派。
一見、真逆のようにも見えるこの2人は相性バッチリで、互いを補いながら自分たちの力で道を切り開いている姿は、応援に値します!
大阪のブースでは老若男女を問わず、たくさんの人が足をとめて質問する姿を何度も見かけました。私はお二人の新作を購入いたしました。お二人の本の詳細は以下からご確認ください(*'▽')
「ウミネコ制作委員会」
2022年11月の文学フリマ東京でZINE「小雑誌ウミネコ」をひっさげての初出店から時は流れ、「小雑誌ウミネコvol.1&2」「ウミネコmini文庫」5種、「ウミネコ童話集(一)(二)」と飛躍的に商品ラインナップを充実させてきた裏では主宰の「ウミネコ編集長(ぼんやりRADIOさん)」の辣腕ぶりが光っています。
そして大阪では、編集長とつながりの深い関西圏在住のクリエイターの穂音さんとdekoさんが「番頭」役を引き受ける形での出店。
注目は「ウミネコmini文庫」として発行された穂音さんの単著「神々の甘噛み」と、dekoさんの単著「をかしの詰め合わせ」。
自身の文体を突き詰めるスタイルの穂音さんと、物語のテイストに合わせ書き分けるスタイルのdekoさん。
このお二人の作品を同時購入するワクワク感といったら、たまりません!
そして、今回はやはりこの2冊が突出して売れてい模様。お客様、お目が高い!
さらに詳しくはお二人の記事からご確認を!
この次の記事では、これまでの文フリ会場でのブース出店者とのトークなどをリポートします!
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