結局人は自分の為に変わるのさ

なんか自分のことを書き纏めると、自分でも整理つけられて楽しいですね。多分続かないけど。気長に覗いてください。


最近「綺麗になったね」と言われます。


心当たりはある。


というのも、この半年で8キロほど痩せたんですね。正確に言うと、やつれました。その話はまた今度にでも。

それを機に、なんとなーくダイエットをすることにしました。筋トレやストレッチをしつつ、食事もカロリー制限を行う。いつもより長めに歩いたり、階段を上がる時の脚の上げ方を意識したり。少しずつ生活の内容を変えて行きました。結果はそれなりに。

メイクも変えました。以前はナチュラル(笑)メイクだったのが、下地にはプリマヴィスタを使うようになったし、リキッドファンデーションはKATEを使うようになりました。アイシャドウもEXCELにしたし、入れ方も変えました。ノーズシャドウも、チークも、リップだって変えました。眉毛も眉尻はペンシル、眉頭はパウダーと使い分ける様。髪の毛も巻くようになりました。ヘアバターまでつけて。


何が私をここまで変えたかと言うと、好きな俳優が出来たからなんですよ。


「え?それだけ?」


ってなるじゃないですか。実際にもそう言われました。そう、それだけ。

好きな俳優が出来て、その俳優の写真集イベントとか、握手会に行くようになりました。トークショーにも足を運ぶようになりました。お恥ずかしい話、私は高校生の頃に舞台俳優にゾッコンだったのですが、その時とは比べ物にならないくらいにどっぷり浸かっています。金を稼げる年齢ってそういうところが恐ろしい。

そうして所謂「リアイベ」に足を運ぶようになった私はまず、服を新調しました。古着で満足していたのが一変、流行りのワンピースなんか買っちゃって、髪型も一時間かけてセットしました。初めてその俳優と握手をした瞬間、話した瞬間、目を見た瞬間、「あっ、もっときれいになりたい」って思ったんです。え、これって恋?んなわけあるか。


それだけじゃなくて、その人を推している身として恥ずかしくない姿でありたいと思ったんです。実は私、人様の容姿や服装に結構厳しくて(流石に口にはしないですけど)、「うわ~、ないわ~。」とイベントで見かける同担(同じ俳優が好きな人のこと)に対して思ったことがあるんですね。あと振舞いとかで、同類に見られたくないタイプの人ってやっぱりいるんですよ。

またこれが客観視の話にもつながるんですけど、自分も周りからそう思われていたらやだなって思ったんです。自分が傷つくっていうのもあるし、その俳優さんのファンの質を問われている気がして気を抜けない。


そしてやっぱり、可愛くなった自分で会いに行きたい。


ヘアセットも、メイクも、コーディネートも、香水も、武装だと思うんですよ。電車の窓に映った自分を見て、前向きな気持ちになれる。誰かとすれ違う時に下を向く必要がない。真っすぐ前を見れるし、誰かと目が合っても自然に逸らせる。心身の鎧。

実際の心理学実験でも、爪を磨いた人と磨いていない人にティッシュ配りのバイトをしてもらったところ、磨いた人の方がハキハキとした態度で他人に接することができ、ティッシュも配りきれたという結果が得られています。


人間って、どこか一つでも自信が持てれば前を向けるんですよ。

だから、私はお洒落をする。前を向いて、胸を張って大好きな人に会いたいから。


ここからがこの話の真骨頂みたいなところがあるんですが、私には半年前まで付き合っていた人がいたんですね。実はその人のデートのために服を変えたり、メイクを変えたことは一切ないんです。一番マシな古着を着て、普段使わないようなアイシャドウを塗って、チークもリップも入れない。だって落ちちゃうから。香水もつけない。面倒だから。

勿論、付き合っている人の為に服やコスメを新調する人もいます。恋してるな~いいな~なんて思ったりしますが、付き合っている人の為におしゃれする人って実は一握りなんじゃないかと思います。

なんか当たり前みたいな文化あるけど、そんなこともなくて、最低限のお洒落をして恋人に会う人もいます。私のように。そもそも女性が自分と会うためにお洒落してくるのが普通ってかなりの驕りじゃないですか?男性側もそれだけの準備をするならまだしも、寝癖ついた頭の上に大してカッコよくもない服装の男に「女がおしゃれしてくるのは普通だろ~」とか言われたらぶん殴ってしまう自信しかない。話が盛大に逸れました。


この話から何が言いたいって、結局私が変わったのは私の為ということです。付き合っていた人でも、友達でも、家族でもない。きっかけは好きになった俳優でも、「私が」少しでも良く見られたいから変わった。「私が」だらしないファンだと思われたくないから変わったんです。

人間ドッグで数値が標準値を超えた人も、「自分が」死にたくないから食事制限や運動を始めますし、○○デビューする人も「自分が」人から良く思われたいから変わるんだと思います。

思えば、高校生の頃に「午後の紅茶ばかりだと太るよ」って忠告してくれた子がいたんですけど、当時好きだったので(今も好き)辞められなくて、結果的にその子の忠告を無視することになってしまったんですね。そして数年後、飲み物代を削ろうと水やお茶を飲むようになり、気づけば水生活が当たり前に。これも、「私が」食費を削りたいから午後の紅茶を辞めたということになるんですよね。

たまに彼氏や彼女の変化を「俺(私)のために頑張ったんだ~」と考える脳内お花畑さんがいらっしゃいますが、人が変わったことを自分のおかげとか、そう考えるのはただの驕りなんですよ。誰もお前の為に変わってない。

あと整形。当人が目的を持ってやったことに文句つける人は何様なんですかね。別にいいでしょう。あなた様には迷惑をかけていないのですから。ってね、思いますよ。完全に第三者ですけど。この世に美人が増えるのは良いことだ。目が潤う。


人は自分の為に変わっていく。

それが自分にも、周りにもプラスになるのなら良いことじゃありませんか。


そんなことを書き記しながら、パックをする私です。

インドカレー食べたい。



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