㊂チェチェ・チェック・ワンツー!
どうも未成年です。成人してます。
毎回の事ながら、音楽知識などは一切ないです。が、まあ今回は歌詞の話をしますのでゆったり見てってくれればと思います。意外と長文になってしまったので堪忍ください。
くらげPの中だとどの曲が刺さるかみたいな話になりまして、
僕が一番めった刺しにされた曲を紹介します。
【結月ゆかりの】チェチェ・チェック・ワンツー!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29544351
作詞曲:和田たけあき(くらげP)
以下、あくまで自分なりの解釈なので、優しい目で見ていただければ。
表向きは
「真面目な女学生は先生のことが好きで、その先生の気を引きたいがために奇行に走ってしまう話」です。が、ね。
まあそんな単純ってことはないので、進めていきましょう。
まずこの主人公の女の子、一番最初に「わたし真面目だけが取り柄」と言っていながら、
先生の低音ボイスが大好きでmp3に録り溜めていたり、それをAudacityで切り貼りして自分への愛の言葉に直していたりするわけです。
この女の子はそれに対して、「わたしおかしくなっちゃった」と考えているわけです。
つまり、
「おかしくなっちゃったけど、なんとか真面目を取り繕っている」状態です。
で、当然このおかしい部分はばれちゃいけないんですね。真面目なので。
ところでこの恋心、先生と付き合いたいとか手をつなぎたいとかキスをしたいとかAudacityで編集した言葉を直接言ってほしいとか。そういう願望の塊だと思うのですが、
わたしは真面目だから、このおかしくなっちゃった心(願望)がばれるのはまずいんだと考えているんです。ようは、
"取り繕っているから願望をばらすわけにはいかない"んですよ。
随分と抽象的な書き方ですね。具体的に言えば↓
こうしたいな、ああしたいなって人間なら当然思います。でも、それを取り繕って隠して生きている人、それを自分から言っちゃいけないんだって思って生きている人っていますよね。そういう人種の人を日本語では何というのでしょうか。
はい、答えです。この曲は、「器用貧乏」の話なんです。
真面目ちゃんや良い人を演じている人も、中ではいろいろなことを考えています。
でもそれを押し殺しているんですね。ばれるとまずいから。真面目ちゃんや良い人ではいられなくなるから。
ここで答えを提示してしまいましたが、二番やラストにも刺さるポイントがあります。
二番Bメロの歌詞、
わたしもうイヤになっちゃった
スクールカーストぶっちぎってるギャルの
困らせたがりのあの子につきっきり
わたしのことなんて、見てくれないの
これですよ。もちろんシンプルに「先生は自分は見てくれないのに他の人のことは見る」という嫉妬心もありますが、「器用貧乏」は、スクールカーストぶっちぎってるギャルみたいな、ストレートに感情を出せる人に強い憧れを抱きます。自分が出せないから。
「気を引くようなことをすれば先生もわたしを見てくれるかな?でもわたしは真面目だから、そんなことは出来ない。」という憧れと諦めの葛藤が起こるんですね。
で、ラストサビ前。が本当にこの曲のイジワルなところで。
だから悪事を働くの
昼休み放送室に忍び込んで再生
、、、。
悪事を働くんです。
これを言い換えれば、ばれてはいけない願望を、行動に移してしまうんです。
先ほど2番で話した憧れが、「自分は真面目である」という、取り繕いの壁を越えてしまったんですね。
具体的にこの曲中の話では、先生の気を引くために、放送室に忍び込んでAudacityで編集した"わたし"への愛の言葉を校内に垂れ流してしまうわけです。
この先生がこのあとどうなったかは、曲中では明かされていません。
が、良い顛末を迎えなかったであろうことは殆どの人がわかるはずです。
曲自体を恋愛ものにしてあり、起こした行動も大袈裟にしてあるので、コミカルチックにまとまってはいますが、
この曲は、「器用貧乏」が調子に乗らないようにくぎを打つ曲なんです。
「器用貧乏」はキャラを作って取り繕って生きましょう、そうして生きてきたでしょ今まで。へらへらと良い人を演じて生きてなよ。
とでも言わんばかりに。
見事にくぎを打たれたので僕はぐっさぐさ、というわけです。
まぁ、あくまで僕の解釈なので、気にしないで聴けばそんな気にならないと思います。気にしながら聴きたい方は気にしながら聴いてみてください。
曲も非常にキャッチーですし、普通に聴いてて楽しいので、まだ聴いたことが無い方は、是非聴いてみてくださいね。聴いたことがある方も是非。
【結月ゆかりの】チェチェ・チェック・ワンツー!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm29544351
作詞曲:和田たけあき(くらげP)
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