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許されざるもの

皆さんは許してますか?
許せないものってありませんか。
そんな私の根底に潜んでいるものを皆さんも共有していくことにしましょう。


私は子どものころから「一口頂戴」と言われることが苦手であった。
というのもジュースの回し飲みに嫌悪感があるのだ。
人の口がついたものをよくぞのめるものだと当時は震えていた。

そう、人の手が入るとどうも駄目なのだ。
例えば、皆でラーメン屋に行くとしよう。
そこで割り箸を配ってもらう。
ここまではいい。

しかし、その割り箸を割って渡されるとどうだろう。

割ってしまうともうそれは私の割り箸ではなく割った人の割り箸となってしまう。
そうなると駄目なのだ。
人の手が入ってしまう。

新車を買って、それをディーラーに受け取りに行く。
その時、担当者が新車に乗って登場する。
そうなると駄目なのだ。
乗ってんじゃーん。俺よりも先に乗ってアクセル踏んでんじゃん。と思ってしまう。

工場からもちろん車を輸送するのは運転して輸送しているなんて当然である。
ディーラーは全く悪く無いのだ。

しかし。
古本は大好きである。
中古のゲームも大好きである。
なんならセカンドストリート大好きである。

誰かのいらなくなったものがゴミとならずに他の人の手に渡る。

そうして物は回っていく。
そう、太陽系のように。

円運動とは不思議なものだ。
この世の全ては球の形になろうとしている。
無重力で液体を垂らすと球の形をとろうと変化していく。

全ては決まっているのだ。

円周率と素数には関係性があるとある数学者は言う。
どちらも乱数のようにランダムに登場する数たち。
しかし、そこには何かしらの規則性が存在しているようだ。
自然に球の形作ろうとすることも何かしらのシステムが働いているのだろう。

人間もそうなのかもしれない。
そんなシステムの中で慎ましく、ひっそりと生きていくことがきっと人生なのだろう。

そうこの命が終わる時まで…。


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