車いす、 乗る人と支える人

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表題の写真は、東洋経済の10月24日号から引用したものである。

安藤 昌季さんという方がいらっして、乗り物ライターだが、ホームヘルパー2級(現在は初任者研修)と視覚障害者ガイドヘルパーとのこと。実際の介護経験もあってバリアフリーにはことのほか関心をお持ちだ。

安藤さんは、今回、NPO法人「車椅子社会を考える会」の理事長を務める篠原博美さんのお供をして、品川と新横浜の間を新幹線で旅をした。
バリアフリーの実態を検分しよう、というものだ。

結論的にいうと、JRの身障者対応は担当者レベルは合格、システムレベルではいま一歩というところらしい。
安藤さんはあまり強く指摘していないが、私が読むとシステムレベルの話として
① JR東日本で乗車券等を買うのだが、乗るのはJR東海の新幹線。当然、情報の伝達がスムーズにいってない。
② 駅員さん、車掌さんレベルでは正確な座席状況を把握していない。
③ 障害者と同行の介助者の割引率の合理性がよくわからない。
等が目についた。

JR東日本と東海との関係は、私自身の経験からしても、生家のあった沼津への直行が少なくなってしまって、えらい不便なのだ。だから実感としてよくわかる。
また、現場の担当者が座席の状況を正確に把握していないことも間々あり、乗客としては困ったなあ、という事態もよくある。

障害者対応席とか多目的室のハードは、よくできているし、感心するのだが、いざとなった時の使い勝手とか、まだ改善の余地が大きいのだろう。

実は我が家にも歩行障害ではないが、1級の手帳を持った者がいて、家人はよく同行している。
よって、割引には詳しいのだが、それにしても改札から出るときに私は常に精算に待たされる。普段も時間がかかると言っている。

以上を総合すると、当たり前のはなしだが、社会は健常者中心にシステム化され、身障者は苦労する、というところか。
仏作って、魂入れず、という有名な格言があるが、まだまだそんな段階なのだろう。
今後、高齢化社会になり、比率的にカラダがうまく動かない人の比率が級数的に増えた場合、どのような社会になるのか、用心してよくみていこう。







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