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「本・映画・漫画」批評

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#暴力

【書評】『歪んだ正義~「普通の人」がなぜ過激化するのか 』:大治 朋子

昨今の過激な政治的・宗教的・反社会的言論や暴力行為の背景には、いったいどのような社会的・心理的メカニズムが働いており、また実際にどのようなプロセスで「普通の個人」がこの陥穽に嵌まり込み、過激な言動に至るのか? 本書『歪んだ正義』の醍醐味は、著者本来のジャーナリストとしての立場から、現場の「生の声」を取り上げることにとどまらず、アカデミズムの世界に入り込み、この問いへの解答を理論的に構築していく過程を追体験できるところにある。 しかも読書を通じて著者と同伴することで、こちら