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友人・中島ナオちゃんのこと|みみ

みなさんに紹介したい友人がいます。
名前は中島ナオちゃん。私より8つ上のお姉さんですが友達で、なおたんと呼んでいます。

なおたんは「deleteC」という<みんなでがんを治せる病気にするプロジェクト>を代表としてがんばっています。
https://www.delete-c.com/

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左:わたし 右:なおたん

「みんなでがんを治せる病気にするプロジェクト」の”みんな”とは、この世に生きている人みんなです。
私も親族や知人をがんで亡くしてます。そのたびに「何でがんってあるんだろう」と思い苦しみました。
私だけじゃなく、同じ経験をしている人はたくさんいると思います。

deleteCのプロジェクトでは、その苦しい思いを、簡単に具体的なアクションで力に変えらることができます。

たとえば身近なところだと、C.C.レモンのラベルがdeleteC ver.になっているのをスーパーなどで見かけたことはないでしょうか。
このラベルの商品を購入すると、がん研究支援金の一部になるのです。
https://www.suntory.co.jp/softdrink/news/pr/article/SBF0915.html

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なぜなおたんがこのような活動を始めたかというと、なおたん自身が31歳のときに乳がんを患ったからです。

「いつか治せるようになる」と言われているがんの「いつか」を、待つのではなく1日でも早く手繰り寄せたい。

そんな強い思いから、本当にたくさんの活動をしていました。

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おむすびひろばで、deleteCバッジを付けてパフォーマンスしました

デザイナーでもあったなおたんは、hitowan、N HEAD WEAR、Canaeという商品を生み出しました。

hitowanは、漆のお椀。
口当たりの良さや高台に水が溜まらないという点が本当によく考えられています。
わが家も愛用していますが、一度hitowanを使ったらほかのお椀が使えなくなりました。口をつけたときの気持ちよさは衝撃でした。

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3つ持っているお椀のうち、1つは娘の出産祝いになおたんが贈ってくれました。

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高台の切り込みがあることで洗った後水が溜まらないのです!

N HEAD WEARは、ぼうしです。
薬の副作用で髪の毛が抜けてしまったことをきっかけに誕生したそうです。
ボリュームのあるデザインは、髪の毛があってもなくても心が躍ります。
一見ぼうしが主役になってしまいそうに感じますが、かぶってみると決してそんなことはなくて、すっと人に馴染んでくれます。着脱もやさしいです。

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左:なおたん 真ん中:金子しんぺい 右:わたし
B-LINEのデザインは男性もかぶりやすいです。

Canaeは洋服です。
胸元のフリルが特徴的。
サイトでは「下着をつけていなくても、つけていても、ファッションを楽しみ、背筋を伸ばせる、わたし達の「新しい選択肢」」という紹介がされています。
入院中での下着の有無や、着脱のしやすさが考慮されています。
私は娘の入園式で「正装だけどラフな服が着たい」と思い購入しました。

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「大切な日に着てくれてありがとう」というなおたんからのメッセージ、とっても嬉しかったなぁ。

数年前のなおたんのお誕生日に、『わたしたちのたねまき』(作:キャスリン・O・ガルブレイス,絵:ウェンディ・アンダスン・ハルパリン,訳:梨木 香歩/出版社:のら書店)という絵本を贈りました。

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どんな絵本かというと…
以下、出版社の紹介文を転載します。

太陽、風、雨、水、動物、そして人間たち……すべてのいのちたちがともに地球という大きな庭にたねをまき、そだてていることを描いた美しい絵本。梨木香歩さんによるあとがきも必読です!
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=117198

たねを運ぶ風、たねをはじけさせる太陽。
いろいろな命が種を運び、まき、そして地球ができる。

なんだかなおたんに似てるなぁと思って、この絵本を贈りました。
なおたんの思いや行動は、種をたくさんまいてると感じたからです。

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deleteCのイベントにて。N HEAD WEARのB-LINEをかぶっています。

その種を、私が受け取るときがきました。

なおたんが、2021年4月20日に亡くなりました。
知らせを聞いた日から、ずっと、毎日、なおたんのこととなおたんの家族のことを考えていました。
でもなんだか実感がわかなくて、何もできずに約1か月も経ってしまいました。

まだ受け入れられていない気持ちはあるのですが、
なおたんが生きていてもいなくても、なおたんのこれまでの活動を、ちいさな力ではあるけれど繋いでいく一人でありたい。
この気持ちは絶対に本物だと気づきました。

それから、思いをどう伝えるか考えてnoteを書くことにしました。

なおたんは、『がんをデザインする』という本作りの途中でした。
今この本のクラウドファンディングが行われていて、なおたんの会社・ナオカケルのメンバーが中心になってがんばっています。(クラウドファンディングは2021年5月21日午後11:00まで)

クラウドファンディング自体は達成しているのですが、この本を手に取る人が一人でも多いといいなと願ってます。
支援は3,000円からできます。なおたんの種を、ぜひいっしょに受け取ってください。
https://readyfor.jp/projects/naokakeru

なおたんがまいてきた種は、これからもどんどん広がるんだろうなぁと思います。
私はそれを見て、心の中で「この人私の友達なんだよ」って、ずっと自慢していこうと思います。



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