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大原美術館に行ったよ!

岡山県は倉敷にある大原美術館に行ってきました。

最近、「美術館・美術展巡り」にハマっておりまして、ニート期間と学生証を活用すべく行きました。
原田マハさんの小説を読んだことから美術に興味を抱き始め、「楽園のカンヴァス」で大原美術館の存在を知りました。
(原田マハさんのこともそのうち書きたいですね。)
これは是非行ってみたいなと思っていたのです。

と、いうことで鑑賞しました大原美術館のコレクション。

何と言っても目玉はエル・グレコの「受胎告知」でしょうね。
以前スペインのトレドに旅行した際に、サント・トメ教会にある「オルガス伯爵の埋葬」を見て感激した記憶があります。
エル・グレコの独特な人物の描き方が好きなんですよね…。あと、絵の中に自分を潜ませるというのもなかなかお茶目で好きです。
(絵画の中に自分をこっそり描く手法は当時の流行りだったらしいのですが。)
世界三大名画に選ばれているだけあります。素晴らしい絵画でした。
(因みに、他の名画はダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」、レンブラントの「夜警」です。全部で四つなのに三大とはこれいかに?)

(トレドの街並みです。コンパクトですが迷路のような街でした…。再訪したいです。画面中央少し右の尖塔が恐らくサント・トメ教会です。恐らく。)

さて、エル・グレコの作品は「オルガス伯爵~」を見たのが最後でした。そして本日、「受胎告知」を見たのですが、率直な第一印象は「……小さっ!」でした。
いや、「オルガス伯爵~」が大きすぎたんですよね。

絵画の内容としては、キリスト教の受胎告知を題材としたものです。
大天使ガブリエルが聖母マリアの元に現れ、イエスを授かったことを告知しているシーンです。
(私の記憶が正しければ…。西洋美術を鑑賞するときほどキリスト教徒になりたくなる瞬間はないです。)

エル・グレコの独特な手法で大天使ガブリエルやマリア様が描かれていて、これぞ!エル・グレコ!でした。
詳しくないのですが、大天使ガブリエルとマリア様を対角線上に置いたという構図も斬新なのだそうです。
絵画右下の植物(?)が何なのかが未だに謎です。気になります…。

大原美術館のコレクションは、日本の画家であった児島虎次郎に収集が一任されていて、好き勝手(?)購入していたらしいです。(大原さんはお金を出すだけ。)
しかし、この作品の購入の際は、その高額さに流石に大原さんに相談したのだそうです。
その甲斐あって我々は倉敷で鑑賞できるのです。大変有り難いことです。

いや~、マリア様のレース状の被り物の描写も細かいですよね。プラド美術館でエル・グレコ作のどなたかの肖像画を見た際も、首元のレースが細やかに描かれていてすごいな~と思いました。

今回この「受胎告知」を見て、改めてエル・グレコの画集のようなものを買おうと思いました。
時代背景や彼の人生と共に作品を紹介している本とかないですかね…。画家の生き様も知りたいのです。

エル・グレコだけで長くなってしまいましたが、大原美術館にはその他にも素晴らしい絵画が展示されています。
他に気に入った作品についてもまた書こうと思います。

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