物件購入の販売文句

現在賃貸であれば、月々の支払コストが掛け捨てとなるわけであるが、仮に家を購入した際にはその月々の支払を続けるだけで、30年後には家が手に入ります。仮に家が老朽化していたりする場合にはその家を売却して手元資金として活用することで自分のライフスタイルにあった家を再度手配できます。加えて賃貸派でいった場合には65歳の時に家を借りられな場合がありますがそれに備えることができます。

というのが不動産会社の謳い文句。
将来的な不安も煽りつつ掛け捨てではなく貯蓄になるという所が日本人の不安遺伝子を掻き立てる戦略になっている。

さて、これに対してであるが、いくつかのつっこみどころがあるというのも事実。

先ず、30年後の家に資産価値はほとんどない。という意味では住み続ければいいのであるが、その際にはリフォーム費用は十分に必要になってくる。なんせ30年以上の代物だからだ。マンションであれば売れる。そういう話もあるが、それは修繕積立金にも左右される。要するにマンションはそのマンションに住む人全員での箱舟であり、この船をどうしていくかはその人たちで決めるものである。仮に維持していくとなればその相応のみんなが負担する
費用を拠出する必要があるし、維持しないと決まれば自分が居座る場合には多大なコストを支払う必要がある。
また売れるというのもかなり楽観的な見方であり、その裏には地価が上がりつづけるという神話に基づいたシナリオでなりたっている。