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1級電気工事施工管理技士合格体験記。

こんにちは!

タイトルの通りですが、令和2年度1級電気工事施工管理技術検定を受験し、無事に合格できました!


概要

施工管理技術検定は建築、土木、電気、管工事などがあります。

施工管理というのは、工事現場の代理人になることができる国家資格のことで、代理人というのは会社社長代理という意味で、その工事における、工程管理、安全管理、原価管理、品質管理の全権を担います。

もう少しわかりやすく言うと、実行予算を組んで、工程表を書いて、設計図をもらったら施工図に書き直して、見積依頼をして時期に合わせて発注、自分のとこの協力業者と打ち合わせをした後に施工をしてもらい、他業者との取り合いの打ち合わせもあったり、施工完了すれば検査や申請もあり、多岐に渡ります。

実際に工事をするには別途、電気工事士の資格が必要で、施工管理技士は管理をするための資格です。

1級の施工管理技士に合格すると、監理技術者講習を経て監理技術者にもなれるので、賞状が届き次第自分も受講する予定です。

合格体験記

令和2年度の学科試験合格率は38.1%、実地試験合格率は72.7%だったそうです。

学科の合格率が低いのは、勉強する時間無かったけど当日を迎えちゃってそのまま受験して落ちた人が結構いるからだと思いますし、逆に実地の合格率が高いのは”もう学科受けたくないからここで頑張るぞ!”って気持ちで勉強してきた人が多いからだと思います。自分がそうだったから。笑

ちなみに自分は平成30年度から受け始めて3度目のチャレンジで初めて学科試験に合格、実地試験は令和2年度が初チャレンジで一発合格といった流れでした。

学科は60問中36点(6割)とれれば合格で、平成30年度は35点で不合格、令和元年度は過去問の傾向から捻られて30点しか取れず不合格、令和2年度は何点取れたかわからないけど合格してました。

不合格者には”あなたは何点でした”といった通知書が送られてくるのですが、合格者には点数は通知されないことになっているのですよね。

余裕もって合格できたのか36点だったのか正直知りたいけど、まぁ、受かったからいいか!笑

学科はマークシート形式ですが、実地は全問記述式で、自分の施工体験記述の配点がメインなのと、工程表の問題を間違えると落ちるのでここをしっかりやりましょうというのを会社の先輩からアドバイスされました。

実地の合格率が7割超えといってもノー勉で挑むと絶対に落ちます。まず、施工体験記述の書き方に指定があるので、その対策が必要です。一般財団法人 地域開発研究所から発売されている「1級電気工事施工管理技術検定実地試験問題解説集」を買って勉強しました。過去問10年分が載っています。参考に2020年版のAmazonリンクを貼っておきます。


制度変更について

令和3年度から学科試験、実地試験という呼び名から、第一次検定、第二次検定となりました。

さらに制度変更前の学科試験にあたる、第一次検定合格者は1級技士補という称号が付与されるようになったようです。詳細は下記リンクより。

施工管理技術検定の令和3年度制度改正について

制度変更前は学科合格期限が一年あったので、学科合格後に実地に落ちても翌年の実地に受かればOKという制度でした。2回実地に落ちると学科からリスタートでしたが、今回新規に付与されることになった技士補は永久とのことで、何度第二次検定に落ちても学科からリスタートにはならないようです。これは朗報だね。


受験のアドバイス

学科の範囲が広すぎて中々勉強するにも...と悩んでいる方もいるかと思われますが、満点を取る必要は無く、実際の試験では”ここからここまでの何問中何問解きなさい”といった設問がされるので、自分が不得意な分野は勉強の段階で捨てることも出来ます。例えば、箱物建築をメインに担当されている方であれば苦手なら電車線の問題などは捨てていいと思います。今後関わることもおそらく無いと思いますしね。あとは過去問をやりましょう。

従来の実地、第二次検定については先程も書きましたが、施工体験記述はコツがありますので、これも問題集を参考にしてください。

ちなみに、過去10年では奇数年は「工程管理上の問題とその理由を2つ記述」、偶数年は「労働災害の防止について、墜落災害または飛来落下災害につながる危険性があると予測した事項とその理由を2つ記述」というパターンでした。自分が受験した令和2年度は労働災害の防止については傾向通りでしたが、「墜落災害を2パターン、合計4つ記述しなさい」だったんです。これ、実際会場で初パターンを見せられると焦りますよ。笑 受かったからいいけども...笑 ちなみに自分はローリングタワーでの作業と、ビル屋上での作業について書きました。足場上での外壁ブラケットの取付作業も考えたけど、これはローリングタワーと内容が被るのでやめました。

適正な品質を確保するための方法はおおよそ傾向通りでしたが、「配管の施工方法」が「樹脂管の施工方法」と限定されていたので、金属管切断時のバリを取るなどは書けませんが、配管内での電線の接続はしない等は書けるので大きくは変わらないと思います。自分は「電線相互の接続」と「資材の管理方法」の2つを選択したので樹脂管の施工方法からは逃げました。笑

ネットワーク工程表の問題は「所要工期」を問う問題が固定、隔年で「ある箇所の所要日数が何日増えると、ある箇所の最早開始時刻は?」のパターンと「フリーフロート」を問うパターンの2種類。これは対策をすれば公式問題と同じなので覚えれば簡単です。

技術的な内容を問う問題は隔年パターンではないのですが、3年に一度出題されている用語があるのでそれは傾向としてつかめるかなと思います。ここが覚えるのに少し苦戦する分野かなと。自分は「水車のキャビテーション」「架空送電路と比較した際の地中送電路」「サージ保護デバイス(SPD)」「絶縁抵抗試験」の4つを書きました。

最後は法律の問題です。これも隔年のパターンがありました。「監理技術者の職務について2つ」は傾向通りだったのでここは得点できていたかなと思います。電気事業法について法文の穴埋め問題は法文自体は過去問通りでしたが、穴埋め箇所が異なっていてここは落としました。

という感じでした。

受験前は”受かった人はどう答えたんだろう?”と気になって合格体験記を検索していたので、自分も書いてみました。参考になれば幸いです。

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