背景も理論も知ってなお言葉を忘れてしまうこと

この夏のこと。
ウサギバニーボーイの高宮さんに呼んでもらって広島Rootzから盆が始まった。この日のウサギはDuoで(Duo観るのそういえば初めてか)”アイスを買いに”のとにかく良すぎるイントロ、そこから展開していく感じ、たまらないですありがとうございます。Duoになると音の足し引きのうまさが際立ってハ―――とため息を吐いたりした。


シゼンカイノオキテ、いつだったかアンテナのインタビュー記事を読んで気になっていたバンドだったので共演できてうれしかった。

曲はキャッチーながら難解、複雑に入り組んでいるけど、はっきりと聞き取れるものではなかったけど、歌が素晴らしいなあって思いました。自分の中のSuiseinoboazに対する熱と近しいようなベクトルの熱を向けてしまいました。僕たちは一番手で、僕はマーシャル使ってライブをするのが初めてであたふたしたけど、終わった後にシゼンカイノオキテの佐野さんが良かったですって声を掛けてくれて良かったって思いました。一番うれしい初めての対話はこれだ。台風のせいで終わってすぐ帰られてしまっていて、音源買いたかった、話もしたかったと思ってTwitterで佐野さんを探したら、ニューエイジインセインとつぶやいていた。JOY!!!!!!!!!!!と嬉しくなってDMを送った。こういうこと初めてして緊張した。


スーパーバックはロックロールの突き抜けたバンドで、ミシェルガンエレファントをアンダーグラウンドに掘り下げたような感じ。突き抜けていないと成立しないスタイルをしっかり成立させているバンドだった。ベースくんはクラムボンがめちゃくちゃ好きだと言っていた。なるほど良く動くベースラインだと納得した。Tシャツのデザインも彼がしたらしく、とてもかわいかったので1枚買わせてもらってご機嫌になった。


この日は京都2バンドとご一緒だったので、自分なりの歓迎と士気を高めるためにmy exのTシャツを着ていった。ちょうど帰省中で観に来られていたばけばけばーのみすさんがそれに気付かれて、ヤングパカパカさん(LIVEAGEのコラムが面白すぎる人、ハローホーク “さかなの目”の全曲レビューを読み終えた後はマジか….以外の感想が起きないので超おすすめ。孤独に打ち震えながらベッドルームでミネラルを聴こう。)に連絡してくれて、前に通販で音源とTシャツ買った時の情報引っ張ってきて、この子だ!!!ってやり取りをしていて面白かった。

京都は好きなバンドが多い。京都でライブしたい。あわよくばネガポジでプレーンサワーを。


台風が来る前に駆け抜けろ!!!!!!!ということでこの日は酩酊せず、寝てしまった林くん(淡路島の玉ねぎ食べて苦しんでた犬)以外の2人と車中話して帰った。

翌日には台風が爆撃まき散らす予定で、予約していた新幹線が全て運休となり、無駄な夏季休暇2日目を自宅で過ごす羽目になる。8割がた寝ていた。

そのまた翌日、運休の影響で指定席は始発から完売、地獄の満員自由席から逃れるために早起きして始発の新幹線を目指す。福山駅新幹線ホーム(白いお城がかっこいいね)に到着した瞬間、端っこの人だかりを見て気を失って、気付いた時には新大阪で目の前の座っていた人が下車しようとしていたおかげで地獄から抜け出した。

新幹線は照明が明るくて眠れず宇都宮に到着して、眠気を覚ますために滋養強壮に良いというニンニク入りラーメンを食べて、駅前の喫茶店で6杯のコーヒーを飲み干した。おかげでその後は気絶することもなく、栃木の銭湯(熱々の湯とぬるぬるの湯の両極端の湯舟しかない、つまりは最高の湯)に浸かって、ここは実家かと錯覚してふて寝するのも当然な定食屋で素麺と凍ったマグロの刺身を食べて、しょうがないなぁ栃木は、海ないから魚ぜーーーんぶ凍ってんでやんのと昔を思い出した。(実家の刺身そう)

その後は数日栃木におり、スタジオでこそっとギター鳴らしてみたり、喫茶店のおかあさんと話したら今度尾道に遊びに来るから案内することになって5時間も居座り続けたり、美味しいウナギ食べてワーーーーってなったり、川に行ってみたり、田んぼの中を車で走らせたり、空間認識能力の一切を奪われるところへ行ってみたり、公園で水飛沫あげてみたりした。夏だった。生まれたての細胞のような感覚が終始続いていた。

母親の夢を叶えたいなと思った夏だった。自分のこと、いろいろあったりするのだけど、一番考えなければならないのはこの人のことだと思った夏だった。テーブルを挟んで、何とかしないとね。とこぼした後、でもおれそういう話しようと泣いちゃうんだよなぁって情けなく漏らすと、私もだよって2人して下瞼に涙を溜めていた。まずは兄さま姉さま方と共謀せねば。お前が一番好き放題してるだろと言われそうで怖い。その通りである。それでもと、田舎の家に戦いを起こすのだ。おれたちの記憶をおれたちの幸せを取り戻せ。

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