忘れ物

尾道に戻った。
新幹線で帰ると家に着くのが夜になるのと道中眠るには不十分なこと、そして東尾道から尾道へ向かう間に尾道大橋辺りで見える開けた尾道水道が見えないから嫌いだ。この景色を見るために何処かへ出掛けて戻って来るのにと思う。

昨日は1日中雨が降り止まず、予定していた庭の草むしりも延期を余儀なくされた。家の片付けもある程度進んできたけれど、残る悩みといえば雨漏り染みのある天井とサッシのレール部の汚れ、電気代の上昇に一役も二役も買っている温水器、それから棚を荒らすネズ公くらいである。本格的に猫様と暮らすことを検討したい 。

土曜日から月曜日まで半分を東京、もう半分を栃木で過ごした。めちゃくちゃに充実してしまって何かを考えることが出来なくなった。創造力が掻き立てられすぎて曲を作りたいと思いギターを持ったら、良いフレーズがすぐさま3つくらいできてしまい、もうすぐ青くて白い夏が来るので夏に対して抱く憧憬を歌いたいと思った 。

東京ではmirrorやa picture of her、京都のsow、カナダのGulferそしてloqtoを観た。loqtoは大学の友人で、自分の音楽に幅を持たせてくれた松岡がいる。

mirrorは東京にいた頃何度かライブ観ていた。前回は卒業後の大学の学祭だったか。

a picture of herは初見であるのものの音源はずっと聴いていた。穏やかで綺麗だった。

sowも初見で、尾道に行ってから広島のミザリーで音源を買ったバンドだ。音源はかなり綺麗な感じ(それももちろん良い)だったけど、ライブはもっと動的で衝撃だった。ループするフレーズが少しずつ形を変えて行く展開が本当に好きで引き込まれる。キーボードの音、綺麗なのに歪んでいて、それもツボにはまったポイントだった。

loqtoは松岡が凄まじさを増していた、元々めちゃくちゃ上手くて意味の分からない人だったけど凄みがあった。ドラムも坂本くんに変わってかなり底上げされてた感がある。自分でドラムを叩いたことはないが、最近好きなドラムというのが明確になりつつあって、坂本くんは完全にその1人のドラマーだ。ベースのくじらさんとは話したことないけど音がうねり過ぎて意味がわからなかったベースのタッピングは理解の範疇を凡そ超え、漠然とした衝撃となる。それとベースが茶色のかっこいいやつに変わっていた、かっこよかった。ちなみに彼は高校の友人のこーちゃんにとても似ている。

最後Gulfer、松岡が大学4年の時に夏のバスの中で聴かせてくれてよく覚えている。飛び交うタッピング、ベースと歌は伸びやかな感じで良かった。

ポストロック、マスロックの界隈を聴くようになったのは他でもなく松岡の影響だった。自分の作る曲にもこういう要素が少しだけ入れたりしているのだけれど、雨降りの昨日、踊ってばかりの国の新譜だったり東京スーパースターズの仲野さんのソロ名義の恋はもうもくだったり、Gofishだったり、eastern youthの雨晒しなら濡れるがいいさを聴いていたら、どれも最高で歌を大事にしようと改めて強く思った。

自分の好きなものは全て詰め込んでやろう。主軸は常に自分に置くこと。
おだやかな日々が欲しいけど、変わらない日々は求めていない。

バットライフゴーズオンだ。

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