確信

また月曜日がやってきた。土日の余韻からなかなか抜け出せずにいる

土曜日はハライソで観たGofishがそれはもう素晴らしく良かった。アンコール前、最後に井出健介、ゑでぃまぁこんのお2人と”肺”をやって、自然と涙が出そうになった。肺は正常に血液に酸素を送ってくれていて、脳内でドーパミンなのかなんかのかよく分からない正体不明の麻薬がドバドバと出ていたと思う。

広島から来ていたシソさんともっと話したくて、そのまま飲みに行ってうちに泊めさせてしまって、なんだか申し訳なく思いながらも朝4時まで音楽を流しながらひたすら胸がざわめく音楽の話をした。

福山にそういうバンドはいないんですか?と聞かれ今のところ見つかっていないですと答えてしまった。我ながら悲しい。
でも、この胸がざわめく音楽というのは、楽しい音楽とはまた違ってジャンルは問わないけど感情がどうにも昂ぶってしまってしょうがないような、楽しい音楽とはまた違うのです。

翌日、アルコールが抜けないままライブ前の練習に向かう。3人での練習はこれが2度目で不安はあったけれど、1度目の練習でも感じた全く問題ないという感覚はそのままだった。

リハを終えて他のバンドのリハを観たりコンビニに行ったりした。福山と岡山のメンバーからなるGyakusoはリハの時点で最高に胸がざわめいた。あ、いるじゃん、と素直に思った。Gyakusoはもともと逆走ランニングという名前で活動していて、去年改名したらしい。ボーカルのうえじゅんさんは去年津山までSPORTの来日を観に行った時に見かけた人でよく覚えていた。

歪みきらないそれぞれの弦の輪郭が残ったギターのトーンとか重たいけど抜ける音と良いフレーズのベースとか曲の細部を飾って勢いのあるドラムとか力強いボーカルとか、全てが良かった。 

自分たちのライブはGyakusoの2個前だった。絶対この人らに良かったって言わせたいと密かに思ってたらフロアでめちゃめちゃ乗って聴いてくれていて心底嬉しかった。手元おぼつかなかったり林くん馬鹿だから決めるとこ間違えて曲止まりかけたりしたけど、今までで1番の色々出せたライブが出来たように思う。感情が昂ってしまって最後のMCで後2曲やって終わりますと言った後に、1曲目の最後のソロを弾き切った後に本当に終わりだと勘違いしてしまったほどだ。冗談みたいな話だけれど本当に全部出し切った、終わったと思っていた。

ライブを終えてヘロヘロしながら機材を車に運んでいたら林くんがやってきて、最高やった、、とか抜かしていてこいつは本当にどこまでも馬鹿で最高だなと思った。開くんはにこにこしながら自分の世界に終始入り込んで陶酔しながら相変わらずいいベース弾いていて最高だ。

そうしていたらGyakusoのうえじゅんさんが駐車場まで来てくれてsour thoughtめちゃめちゃよかった最高だよと言ってくれて卒倒した。自分たちのバンドは完全に初見だったのに関わらず、自分が最高だと思ったバンドをしている人に届いたことが心の底から嬉しかった。他のメンバーお2方も本当に良かったと言ってくれて、近い音楽性で一緒にやっていけそうなバンドを知れて嬉しいと言ってくれた。こちらこそである。これからも刺激しあいながら一緒に是非やっていきたい。

今回レコ発で来ていた岡山の向こう岸の加治さんも気に入ってくれたようで岡山に呼びたいと言ってもらえた。最近人が言う本音と建て前がわかるようになってきた。

向こう岸は加治さんの歌がポップなグッドメロディでかなり心地いいんだけれど、これまた加治さんのギターがめちゃめちゃ鋭くて変幻自在に動く。ベースとドラムはグルーヴ感が異常だった、これがグルーヴ感か!という感覚を味わった。シティポップやロックンロールにルーツがあるのかなと思ったけど結局打ち上げで話していたらブッチャーズやカウパーズも好きとのことでよくわからないけどかっこいいからいいやと思った。

福山のcommunicationsもかっこよかった。色気と艶のあるロックンロールだった。フレーズもいいしとても上手い。少し話をしたら20歳だと言っていた
僕がまだFコードと戦っていた頃だ 。

結局バレーコードは弾けないままでいる。他の名前のあるのかよく分からないコードを抑えて鳴らしたらかっこいい音が鳴ることに気づいてここまで来たけど、それは間違いじゃなかったんだと確信した日だった。

確信といえば愛媛にはbootleg verrollsというバンドがいる。彼らもまた胸がざわめく音楽をしている最高にかっこいいバンドだ。Gyakusoには彼らとすごく近いものを感じたから、また尾道で企画をして両バンドをぶつけたい。

終わり


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