七夕の夜に織りなす刺激と未知の出会い(第2回おもろい会7/7)
第2回おもろい会は38名が参加
七夕の夜、自分たちのまちを自分たちでおもしろくしていくことを目指して、「おもろい会」が開催されました。
家を建てまくる建築設計事務所、山をもらってしまった大学生、由緒ある女子高の先生には見えないキャラの先生、体にいいコーラを自分でつくってしまう薬学部の女子学生、硬い金属を削っているのにやわらか頭の自動車関連産業の部長など、様々な分野のプロフェッショナル?いやおもろい人たちが集まりました。 この会の目的は、自分たちのまちを自分たちでおもしろくしていくこと。3人のプレゼンターがそれぞれ自分の思い描くビジョンを発表し、参加者全員でアイデアを出し合うワークショップも行われました。 ふだんゼッタイ交わることのない人たちが出会い、刺激し合い、共感し合った一夜の模様をお届けします。
第1部 ウェルカム交流タイム
18:00の開場から、少しづつ集まり始める多種多様な人達 。
会場は、第1回に引き続きCamping Office osoto Okazaki、スノーピークが運営するコワーキングスペースは、室内なのに、全面が芝生でテントも設置、焚火を囲んだ椅子が配置され、参加者みんなが非現実的な空間にダイブすることになる。
これからワークショップだというのに、ビールを片手に「初めまして」の名刺交換がそこら中で始まる。そして、お互いの名刺を見た後の一瞬の沈黙。
「(心の声)え、まったく知らない世界の人だ・・・何から話せば・・・」頭の中がぐるぐると回る。そう、この瞬間こそが未知の出会いと新しい刺激となる。
そして、会場内は、焚火に灯がともるように少しづつ会場の温度が上がっていく。
第2部 わたしのおもろビジョン発表
一人のプレゼンターは、津田硝子株式会社の3代目代表取締役の津田慎介さんです。
津田硝子株式会社は、設立64年の名古屋に本社を置き、大手ゼネコンをお客様とするガラス販売・工事の会社です。津田さんが会社に入って気づいたのは、さまざまな要因で新品のまま不要となって しまうガラスや鏡の多さです。多くのガラスはリサイクルされるのですが、生活を便利にするための工夫をされた「断熱性能をもったペアガラス」や「飛散を防止する合わせガラス」は、再利用できずに埋め立てや焼却されるしかない。自社の1年間の廃ガラスは、28tにもなる。
そんな「不憫なガラスにもう一度かがやきを」という思いで、廃ガラスの再利用やアップサイクルに奮闘する津田さんの想いは、ガラスのようにキラキラとしていました。そして、何かこのガラスの再利用をするいい方法がないか?という提案でした。
二人目のプレゼンターは、石垣商店の代表取締役社長、石垣雅裕さんです。
石垣商店は、名古屋市で創業70年、「銅のものづくりで、電気・エネルギーを社会に届ける町工場」です。石垣社長からのお話は、「植物を通じて、日常にこころの喜びを。」というテーマでした。植物が大好きな石垣社長ですが、ルーツとして自分の大叔父が知多で観葉植物の農園をやっていたり、母や祖父母が岐阜の自然豊かな出身であったりと、植物を身近に感じる環境があったのかもしれません。
そんな石垣社長は、自社工場の隣の隣の土地を取得し、それと合わせて自社工場の1階で植物に関連したおもしろい事業構想はないか?という提案でした。
三人目のプレゼンターは、名古屋市役所のイノベーション推進部の横井さんです。
名古屋市は、中小企業がデザイン経営の手法を用いて、デザイナー等の外部人材との共創により新規事業を生み出し、その事業化までを支援する「FUXION EVOLVE」を実施します。
本事業では、中小企業が外部人材とチームを組み、新規事業のプロトタイプを創出する「新価値創出支援プログラム」と、専門家の伴走によるマーケティング・ブランディング等の支援を通じて事業化をサポートする「事業化伴走プログラム」の2本のプログラムを実施します。
ブレストでは、「本気で取り組む参加者の母数を増やすために、どのような施策が考えられるか?」をテーマにアイデアを出していただきました。
今後も、本気で新規事業開発に取り組む中小企業を応援し、この地域を盛り上げていきます。
第3部 交流会
第3部では、食事とアルコールを囲んでの交流タイムでしたが、第2部のグループディスカッションの熱気をそのままに、一体感のあるフリータイムが始まりました。
初めましての名刺交換もみんなに緊張感がなくなり、笑顔でなごやかな雰囲気で会話も弾みます。熱心に話す誰かをエピソードを周りの人も目をキラキラとさせながら聞き、ポジティブな質問が会話の幅を広げ、深化させていく。
そして話も弾んで、それぞれの状況や関心や興味の方向が見えてくると、「それなら、ちょっとあの人を紹介するよ」と、誰かが誰かを紹介し、そして自分も紹介されるというクロッシングタイムが始まり、会場の盛り上がりがMAXとなります。
そして、恒例となった秋元さんの参加者に対する名指しの自己紹介タイムです。初めての参加者を中心に、「今日は、こんな方が来てくれています。」というドキドキワクワクタイムがスタートします。
元某TV局の敏腕照明マン、身体にいいクラフトコーラをつくっている薬学生、診療内科の医師、自動車メガサプライヤーの部長、ピラティススタジオの美しき経営者、本当に普段の生活や仕事の中では、決して出会うことの無い人たちが、この七夕と言う日に、岡崎に集う。
おもろい会は、この瞬間に具体的なビジネスマッチングすることを目的としているわけではない。でも、「おもろい会で、〇〇している人がいたな」と、どこかで思い出した時には、ちゃんとつながれる。みんなが参加者であり応援者である場所。
おもろい人の周りには、おもろい人が集まる。あなたの周りのおもろい人を誘って、是非参加してみませんか。
次回の案内
次回は、9月8日(金)です。
詳細は、こちらです。
フォトギャラリー
長屋印刷株式会社の中川さん(本日のカメラマン)
薬学生のつくるクラフトコーラ専門店 総責任者
水谷さん
藤田総診レジデント 石原さん
株式会社アイシン イノベーションセンター所長兼新規ビジネス企画室室長
細井さん
ピラティススタジオSAIL代表 二村さん
株式会社発地商店 専務取締役 発地さん
リタ工房 堀井さんと加藤さん
ARCHITEX 太田さんと田中さん
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