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周りから見たら小さいことでも家族から見たら大きいこと

先日、何気なくつけたTVで坂上忍さんが
飼っているワンちゃんと自分との関係について聞かれたとき

「周りから見たら小さいことでも
 家族から見たら大きいことなんですが…」

と前置きして、少し変化した関係性について
お話ししていた
前足を失ったワンちゃんの回復の話だったかも

内容は確かじゃないけど
でも、その言い回しを聞いていて

すごく切ない気持ちになった
「環境は違うけど、そのもどかしい思いわかる~!」
って言いたくなった

ケガして不幸なワンちゃんの回復とか、
距離感って
愛情や手間をかけたら
ドラスティックに良くなるって
周りの人は簡単に思いがち

けど、
現実はそんなに簡単ではなく
毎日接している当人にすれば
希望の光を探しながら生きているから
変化が起きないことにいら立ちつつ
小さな変化に喜びを見出すのですよね


私もよく周りから
「どう?良くなってきた?」
と聞かれる

けど、
正直「良くなってきた」と報告できるような
大きな変化はない

股関節がすこーし柔らかくなってきて
前かがみの練習が
前より騒がずできるようになったとか、
かがむ角度が10度くらい増えたとか
本当に小さい変化しかない

毎日のことがわからない人に
こんな話をしても「???」って
なっちゃうレベルの小さい話

起き上がれるようになったとか、
歩けるようになったとか、
報告できたらいいけど、
そんなことまだまだ先だ
(って言うか実現するのかもアヤシイ)

でも
家族は毎日相手を見ているから
小さい変化に希望を見出して
それがすごくうれしかったりする


私は家人がすこーし体が柔らかくなってくると
「これを機にぐんぐんよくなるのでは!?」
なんてすぐに期待してしまう

でも
その期待はすぐ裏切られる…


坂上さんは
「こいつ(わんちゃん)は一生俺になつかないかも」
と言っていた

たぶん、
ちょっとした変化に
「あ、心を開いてくれたのかな?」
と期待しつつ
「やっぱりダメか…」
の繰り返しだったのかな

でも、
なるべく声をかけて、なるべく触ってあげる
相手が思うような反応を返してくれなくても

愛情をもって接しているから
相手にも伝わってるよね

動物という話せない相手だからこそ
思いって伝わるのかもしれないなー

動物もそうだけど、身近な人のお世話も
終わりが見えないことだから
すごくもどかしい

なんといっても
自分だけが頑張ってもどうにもできないし

私みたいなせっかち人間には
すごくつらい

でも、
こうやって誠実に相手に向き合って
生きている人の言葉は染み入るなぁ
励みになります

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