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ミモザ
今年はミモザの勢いがスゴイ。
近所のミモザはどこもよく咲いてる。
元々強い種類だから当然なのかもだけど、自分の家の庭で立派に咲いてくれたらやっぱりうれしい。
実はこの木は3代目で、先代と先先代を枯らしてしまった。
初代は銀葉アカシアで、2代目はまた別の種類のスペクタビリスだったけど、合わなかったのか、気候の影響なのか、ダメになってしまった。
今の木はフサアカシアで、一般的にミモザと呼ばれる。
門扉の脇にあるので我が家のシンボル・ツリーになっている。
庭をつくるときにはヤマボウシをシンボル・ツリーにしようとしていたんだけど、うまくいかなかった。
なかなか思い通りにはいかないものである。
庭づくりも、試行錯誤の連続だ。
人生とはそういうものなんだろう。
だからかえっておもしろい。
仕事でもいっつもそう。
これで安泰、と思っても、その状態は続かない。
予想外のことが起きるのは、自分に先見の明がないからってだけなんだろう。
新型コロナだって、思いがけないことだから、あたふたとして、不細工なことになってしまう。
ああしとけばよかったかも、こうしておけばこんなことにはならなかったんじゃないか、ということを日々思う。
でもそうやって未熟だからこそ、謙虚になれる、いやならないといけない、と思えるのかな。
ええ年になっても、完成しない。
いつになったら成熟できるのか。
このミモザが今年これだけキレイに咲いてくれてのは、若いからかもしれない。
勢いがある時は、少々のことは物ともせず、輝けるもの。
このミモザは、きっと成熟期ではなく、成長期。
これからつまずくかもしれない。
このミモザを長く咲かせるためには、適切な手入れが必要だ。
自分がこれまで花を咲かせてきたかというとよくわからないけど、自分で自分のメンテナンスをして、もうしばらくは、枯れずにやっていきたい。
派手じゃなくていいから、毎年コンスタントに咲く花でいい。
どんどん増殖する強さも必要ない。
コンパクトでいいから、今のサイズでいいから、毎年咲きたい。
そういう意味では、自分はミモザよりもトサミズキのようでありたい。
同じ黄色で、今見頃のミモザとトサミズキ。
どちらにも、思い入れはある。
まあこうして無理やり自分の生き方を植物と比較するのが、好きなのである。
桜よりも梅でいたいとか。
桜も好きだし、ミモザももちろん好きなんだけど。
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