#1 準備費用のこと

#1からいきなりお金の話をする。なぜなら今一番ホットな話題だから(作品の話はもう少しすれば嫌でもそういう話題しかなくなるだろう)。次の個展にこぎつけるまでにどれくらいの費用が必要になるだろうか。

前回の個展のデータを参照すると個展の準備費用にはおよそ100万円かかった。ギャラリーのレンタル代が前金で20万程度。作品を作るための画材や額代。特に額代は意外とバカにならない。サイズによるが一つ5千円くらいから大きいものだと1万も越す。23点全てを額装するだけで10万くらいはかかってる。また作品のスキャンも専門の業者に頼んだのでその費用も10万程度。あとはグッズの制作費用が5、60万くらいか。そのうちのほとんどが作品集の制作費用だった。特殊な紙を使用したので少し高くついたがかねてよりやりたかった事だったので目をつむった。またその他のグッズについても趣味的に作ったので原価率が高いものが多かった。今回はグッズのラインナップなど見直して経費を抑える予定だが、逆にギャラリー代は前回の倍くらいするところで検討中なので、なんだかんだで同程度の費用はかかると見ている。

また個展の準備期間は前回と同程度でみっちり3ヶ月程度かかる(これがそもそもカロリー高過ぎる気がするが)。2ヶ月間が作品制作、1ヶ月間がグッズやその他諸々の準備。その間仕事はほとんど出来ないと考えるべきなのでしばらく無収入状態が続く。この期間分の生活費も必要だ。

正直言うと結構厳しい。今まだ12月だから春まではまだ4、5ヶ月ある。今やってる仕事の収入を計算に入れても、「春までの生活費+100万」はなかなかの金額だ。

かくして脳内対策会議が開かれた。
方針は大きく分ければ
1、出費を減らす
2、お金を稼ぐ
の二つ。

1は生活費を抑える方向と個展の規模を縮小する(作品数やグッズを減らす、会期を短くするなど)方向がある。
前者は勿論余計な出費を抑えるなどはするが(本もしばらく我慢だな)月々の固定費(保険やら税金やら)だけでも結構な額になるので限界はある。また行き過ぎた節約は心のゆとりも無くすし、作品の発想自体を貧困にすることもあるので、浪費もある程度は必要経費として認めなければいけない面がある。そしてまたまたこの冬から春にかけての間ずっと家族にも節約を付き合わせるのも心苦しい。特に2歳の娘はあらゆることをグングン吸収している時期なのでどんどん外に連れ出して色んなものを見せてあげたい。
後者はまあどうしてもとなればするが、最後の手段かなと思う。売るものや会期が少なくなれば当然売り上げも減るし、そうすると場所代が割高になる。何よりせっかく個展をやるのだから万全のものを見せたい。

出費を抑えるだけで解決するかは微妙なところだとなると、もう少し稼ぐしかないかとなる。その方法には受注仕事を受けるか自分でモノを売る方法がある。

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