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何処で引くか、何処で推すか?

健全かはさておき、やるしかない、と言う時がある。

例えば、自分達しか医療者が居ない中で、処置せねば患者に生命の危機が生じる状況、他の施設へ転院するとか人を呼ぶと言う選択肢が無ければ、やり切るしかないのである。

一方、引くに引けない状況と言えども、やってはならないこともある。特に、逆立ちしてもやれないことを一か八かでやってみる、みたいなことは大抵良くない結果を招く。やったこと無いけど簡単な処置で手順も把握している、と言うのとは違う状況である。

個人的には、やれると思って始めた処置がベストではなくベターな時、やり直すかというのが悩む。ここにドレーン置いたけど、場所的には調整したい、でも、調整すると色々こじれそう、と言う状況の時である。こんな時にはDamage control IVRと言う前提で判断していることが多いが、それでもやっぱり悩むことはあり、困ることはある。

ベストじゃないけどベストスリーの内に入っていれば良いと思っていますので、今日はここまでにします!

と言うセリフを時々患者さんに口にする。逆に、徹底的にこだわる時には何が理由でこだわるのかなど十分説明している。その説明ができないなら、それはただ技術力と言う意味での傲慢だと思う。

手技はあくまで手段に過ぎない。大切なことはそれではない。

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