LizNoirは一心同体ではない-ファン感謝祭ライブレポート



こちらのnoteはゲームIDOLY PRIDEにて9月27日に実装された
【★5 火花散らす熱いキモチ 小美山愛】
【★5 戯言に隠すホントの願い 赤崎こころ】
の内容を踏まえた、架空のライブレポートです。
上記カードストーリーのネタバレを含みますのでご注意ください。



ファン!感!謝!祭!ですよー!


はじめまして、おもちと申します。

9月27日、横浜ガーデンホールにて開催された
LizNoirファン感謝祭ライブ
に参加した感想などをだらだらと述べていこうと思います。

初のnote投稿ということで、簡単に自己紹介をば。

星見プロダクション/LizNoir所属の小美山愛さん、赤崎こころさんを推している者です。

LizNoirを応援し始めたのは所謂“新生”以降なので、ニューノワ世代と呼ばれるファンですね。

ライブバトルや星見プロの合同ライブなどは何度か参加していますが、レポを書くのは初めてなので温かい目で見守って頂けるとありがたいです。

前置きが長ったらしくなっても仕方がないので、早速本題に入っていきたいと思います。

※MCの内容は記憶違いなどあるかもしれないのでご了承ください!



開演前

夏の暑さは控えめに、風の色が秋めいてきた昼下がり。
地は横浜、空には雲が満ちています。
引き分け、と言ったところでしょうか。
関東への遠征はこれにて5度目、万年雨男の筆者ですが今回で1勝3敗1分
伸び代のある戦績です。
これから推しに熱されるんだ、快晴のせいで気温が夏ほどに高まっても困る。などと空に寄り添ってあげながら横浜ガーデンホールへ。

曇り空と横浜ガーデンホールの写真.jpg

曇り空と横浜ガーデンホールの写真.jpg

毎度のことながら人の多さに面食らいつつ、物販の列に揉まれて目当てのモノ(キンブレとフェイスタオル)をゲット。
会場入口から伸びる、痛バやTシャツ、法被などLizNoirカラーで染まった列に並びます。
かくいう筆者もアウターの下には夏フェスの時のBlue sky summerデザインTシャツをこっそり着ていました。

開演30分ほど前に入場し、電子チケットと標示を見比べながら自分の席へ。
2階席右後方
まあ、まあまあ、といった座席ですが、まあまあまあ、背伸びしなければまともに観られないほどではない。
着席し、深呼吸。あまりにも高い天井を見上げる。1階席で動く人の波を見下ろす。
ここにいる全ての人々が、自分と同じものを観たくてここへ来た。
代え難い高揚感。何度味わっても慣れることはないでしょう。
どきどきする胸の鼓動と喉の渇きを感じながら、リュックを開けてキンブレを取り出します。



開演

スクリーンに映し出されるカウントダウン
会場に響く我々の悲鳴
オタク達は腰を上げ、両手の光を紫色にする
数字が徐々に小さくなってゆくにつれ、反比例的に盛り上がる観客席の熱量。
さあ、何が来る? 黒百合は今日、何色の歌を纏う?

鳴り響く、高らかなピアノの音色

うわァ〜〜〜〜〜〜!!!

01.最高優美ロンリネス

叫んだ。ほんとに。

首を傾げる莉央さんホントに美しすぎる。
1階席正面のファン、倒れたのでは? 2階席でよかったかもしれない

莉央さんの「心からの声」こころちゃんパートに移るのも、こころちゃんが「君へ歌うよ」で口元から指をちゃんの方に向けてちゃんパートに移るのも好きすぎる。とか思ってたら、そのままちゃんが歌ってる間にこころちゃんがこっち(2階席右側)の方に手振ってきたんですけど、
俺?俺ですか? 違うか……

ステージ後方のデカスクリーンにぶち抜かれたちゃんに「君からも声を聴かせてよ!」って耳を傾けられて、今年イチデカい声出た。びっくりした(声帯が)。

さて、「今ここで会えたけど…寂しいかい?」と尋ねられて首と両手を横にブンブン振ってから、ようやっとLizNoirファン感謝祭はどうやら最高優美ロンリネスから始まったらしい、ということを脳みそが理解しました

昨年末、大阪での合同カウントダウンライブにてセンター不在というハプニングを乗り越え、神崎莉央さんの帰還より満を持して初披露された最高優美ロンリネスという楽曲。
件のライブには筆者も並々ならぬ思いがあります。
それまで筆者はやんわり箱推しでした。
しかし、“新センター”として神崎莉央さんの代わりを努める赤崎こころさんと、それを“戦友”として必死に支えカバーする小美山愛さんの勇姿を見てから、ふたりに心を鷲掴み♡されてしまったのです。

今目の前の2人は振袖の特別衣装ではなく最も見慣れたノーブルリリーズですが、しかしその優美さが損なわれることなどもちろんなく、ひと回りもふた回りも成長した最高優美なステージを魅せてくれています。
ああ、最高だ

「運命的な偶然で」

「また会えたけど…」

寂しくないっ!!!!!!!!!!

暗転。
観客席に落ちた一瞬の沈黙を打ち破るギター
ステージに桃色の光が降る。

02.Darkness sympathizer

天下無敵の切り込み隊長が、ハートマークでイケイケ前奏を打ち破る
サイコ〜! 最初のパートだけで致死量のこころちゃんを浴びせかけられて筆者は既に瀕死。ピンク色に光る両手を振ることしかできない
こころちゃんとさんが作った甘く切ない雰囲気をハイトーンで切り裂く莉央さん〜〜! カッコイ〜〜〜!!
ありふれた言葉なんかいらないって言われても! 我々は! 吠えることしかできないのですが

Darkness sympathizer、これこそがLizNoir“新生”のイメージを世界に思い知らせた楽曲と言っても過言では無い。
それまで出演したことのなかったバレンタインイベントへついに出る
というだけでもインパクトがあったのに、更に新曲を引っさげて、しかもそのテーマは「苦味の効いたアンチバレンタイン」って、なんだよそれ……
地上波で放送されたこともあり、この曲が印象に残っているファンも多いと思います。
それをファン感謝祭イベントでやってくれるなんて……!
パリッとした雰囲気のバレンタイン衣装ではなく、美しく気高いノーブルリリーズでのDarkness sympathizer……「そんな想い飲み込んで」夢を高みを追い求めるLizNoirの強さを魅せつけられて、最、高、でした……

あと最後!こころちゃん確実にこっち向かって投げキスしてました!!!!!!!!!!! 倒れるかと思った。
右隣のファンが心臓抑えてました。こちら側へようこそ

またも暗転。
またもや沈黙。
たぶん、次の曲は……
筆者がキンブレの色を替えるのとほぼ同時に、舞台で同じ色の光が輝く

白熱のドラム―――

03.Blue sky summer

もう夏は終わったはずでは?
秋の涼しい風が吹き、雲が空を覆っているはずでは?
1階席に青い光の波が打つ
2階席に青い光の風が吹く
3階席に青い光の空渡る
舞台に青い花が咲く
暑い、熱い、アツ過ぎる夏が始まった!

まだまだ新しいことがあるとココロ弾けそう
(ダンスがめちゃくちゃかわいい)
溜め込んでグッ!っと弾けるサビ入り〜〜〜!!
ロングト〜〜〜〜〜〜ン!!!!!
ハァーーイ!!!!
楽しすぎる。

つい先月の沖縄での夏フェスで初公開された新曲、Blue sky summer
フェスステージでもMVでも、4人はめちゃくちゃ楽しそうな笑顔を浮かべてましたよね……特に普段はクールでマイペースで無表情な井川葵さん、そんな顔、するんだ!?!?ってびっくりしました。
楽しげな井川葵さんに水をかけられて恋に落ちない人間はいないことうけあい。一緒に参加した友人はアイドル興味無いとか言ってたくせに最近もうLizNoirの曲しか聞いてないらしい。
今日のフェスに来れないこと、すごく悔しがってました。

ロングト〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ウィ-エンジョイライベンブル-スカイ×3〜〜〜ン

ウィーエンジョイサマーラーイブ!!!!!

楽しい〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!

ラスサビ、余裕なく熱に任せて必死に絞り叫ぶLizNoirがかっこよすぎた、熱すぎた!

MC

最初からフルスロットルでここまで来て、会場の熱はもう既に最高潮
叫びたがっている我々の気持ちを汲んでくれるのはもちろん、LizNoirの切り込み隊長こころちゃん。

「みなさ〜〜〜ん! こころのライブを楽しんでますか〜!」

大歓声。

「違う違う! ファン感謝祭でしょ!」

すかさず愛ちゃんがツッコむ。笑いと歓声。

順番に自己紹介。
他のメンバーが喋ってる間、観客席に手を振るこころちゃん
それを小突く愛ちゃんはいつも通り「端っこ担当」と自虐ネタを。
愛推しの我々はもちろん、両手水色でバッテン

ここのMC、正直全然記憶がない。
この後どんどんヤバくなって順々に脳みそが蒸発していったので……

とにかく、こころちゃんとちゃんが舞台裏に戻ったことだけは覚えています。
そして、莉央さんと葵さんが声を揃える

04.Shock out, Dance!!(莉央&葵)

少し筆者の話をさせてください。
(興味が無い方は次の太字まで飛ばしていただいて大丈夫です)

第十五回NEXT VENUSグランプリ。
テレビを観ても街を歩いても、日本中そこかしこでアイドルの名前が聞こえてくる、まさに「祭典」
当時はアイドルどころかそもそも音楽全般にほとんど興味を抱いていなかった筆者でさえ、話題沸騰中の4グループの名前を覚えてしまうほどでした。
とはいえ別にわざわざ観てみたいとまでは思わなかったし、今更ハマるのはなんだかダサい気もして(あくまでまだ若輩者だった当時の感情です)、むしろ積極的にアイドルを避けていた、そんなある日。
家に帰ってテレビを点けると、目に飛び込んできた光景。
『踊ることが』
『そう生きる証』
バイトの同僚がしつこく話題にあげてきたから、普段の紫色の衣装と違っていても認識できた、その2人組はLizNoir。
黒のレザーを基調とした左右対称のその姿。
まさに一心同体のLizNoirは、正確無比なパフォーマンスを魅せる。
しかしその一挙手一投足一歌声からは熱い魂が滲み出ていた。
痺れ、沸き立ち、ついていきたいと思わされた。
セミファイナル。月のテンペストの勝利で終わったそのステージ上で、お互いのグループの主が握手を交わす。
彼女たちはどんな物語を抱えているのだろう。舞台裏に戻った後、彼女たちはどんな顔をするのだろう。どんな言葉を落とすのだろう。
これまでどんな道を通って来たのか、これからどんな道を通って往くのかを、知りたいと思った。知ろうと思った。
しかしNVGP終演後、LizNoirは活動休止。
私がLizNoirをこの目で観測できないまま、LizNoirはいなくなってしまった。
もっと早くアイドルを知ろうとしていれば、と強く後悔しました。
しかし数ヶ月後、新たなる二輪の花を引き連れて、
LizNoirは新生した。

長々とポエミーなことを書いてしまって申し訳ありません。
とにかく、私は「かつてのLizNoir」に憧れたのに、それをこの目で、身体で感じたことがなかった。新生LizNoirを大好きで追っているものの、それでもやっぱり「かつてのLizNoir」を観たいという気持ちが頭の片隅にあったのです。

これが、ファン感謝祭なのである。

大歓声。歓声というかもはや怒号。
おそらく、今日限りの「復活」
莉央さんとさんに笑顔はない。
かつての「LizNoirに笑顔はいらない」を体現するステージ。
正確無比で、しかし熱い魂が溢れる
かつて目にしたあのステージの再来……いや、進化した2人はただの「復活」程度で満足していません。過去より一回りも二回りも完成度の高いパフォーマンスを魅せつけてくれます。

「本当の自分のvoice!」で観客が突き上げるノワハンドサイン
「レッツダンス!」の掛け声なしで踊り狂うLizNoir〜〜〜!!!
この2人のバージョンだからこそ際立つ、Shock out, Dance!!熱さ鋭さ……笑顔なく余裕なく開花を希う二輪の黒百合……

曲が終わり、腕を振るのをやめてやっと気づきました。
いつの間にか頬が濡れていた。

しかしそれを拭う間もなく、会場は怪しげな前奏に包まれ――――

05.The Last Chance(莉央&葵)

葵さんの「うぉううぉうぉおー」だ!!!!!!!!

さんのドドドイケボ「きっと激しく吹き荒れてるんだ」で倒れなかった我々、褒められるべきでは? 気失わなくてよかった……

The Last Chance焦燥感……
Shock out, Dance!!もそうですが、「生まれ変わろう」とか「そこへ行きたい」とか、まだ小さかった、蕾だったLizNoirが咲き誇るまでの過程を歌っているようで、本当に……今、新生LizNoirとして咲き誇っている事実を私たちが知っているからこそ、相乗効果で心に響きます……

「飛ぶんだよ!」

しかし、本当にファンサがないですね! 最高!!!!
自分たちのパフォーマンスにただひたすら集中し、我々じゃなく、夢だけを見据えるその視線……!

コレだよコレ!!!

MC

腕を振りすぎて肩が痛くなってきたタイミングで入ったMC、休憩タイム
さんが莉央さんに「アレ言ってよ、アレ」と何かをせがむ
身構える観客たち
なんだ……?
やれやれ、といったふうに肩を竦めてから、
莉央さんは腰に両手を当て胸を張る

「LizNoirに、笑顔はいらない」

前言撤回、全然休憩タイムじゃなかった

ウオオオオオオ!

咲き乱れる赤い光の波「も、盛り上がりすぎじゃない?」と少したじろぐ莉央さん。その様子にこれまた波が沸く。

さて、さんの「どうどう」会場が落ち着きを取り戻し、閑話休題。

ファン感謝祭だから、昔からのファンのみなさんにも恩返しがしたかった
ふたりだといつもよりステージを広く使えていいね
私達の進歩を見せられたならうれしい
などなど、胸が熱くなるトークや相変わらずマイペースな言葉が並べられ、MCも終わり

暗転。

さあ、次の曲はもしかして、と、我々観客席の空気が張りつめる
この流れなら、もしかしてもしかするのか

しかし、

絶えぬ、歌

前奏なしでステージを切り裂いた、青い炎

06.スフォルツァート

どよめく大衆、上がる悲鳴
真っ青に染まる世界

つい最近 突如配信されたばかりのこの曲、かっこいい井川葵さん成分100パーセントに殴られて干からびてしまうことうけあい。

井川葵さん推しのオタク、腰抜けてない? 大丈夫?

歌が、うますぎる。
生歌でこの完成度、何事?????

全身を使って「この旋律」に想いを乗せて、
全力で会場を自分のモノにしてしまう井川葵さん…………
井川葵さん………………

「ひとりでも、わたしは孤独じゃないから」
そう、そうなんだよな。
さっきまで隣にいた神崎莉央さんも、
きっとこれからステージに戻ってくる小美山愛さんも赤崎こころさんも、
そして我々観客も、間違いなく井川葵さんの味方なので……

最後まで歌い切り肩で息をする井川葵さん、の、口角、上がってました? 上がってましたよね?????
イヤ、幻視かもしれない……最前にいたオタクの情報、求む……!

またしても暗転。今度は少し長い。
スポットライトがステージを照らした瞬間に響く、叫び声
さっきも聞いたその単語は、しかしさっきよりも明るく、甘い

「Dance!」

07.Shock out, Dance!!(こころ&愛)

そ、そう来たか!!!!!
というセトリへの驚きと、
な、なんだあの衣装!?!?
というビジュへの驚きが入り交じって、硬直してしまう。
慌ててキンブレをピンクと水色にする、が、本当になんだあの衣装?
あのシルエット……ビートアズワンに似ているような気もするが、しかしカラーは白黒グレーのモノトーンベルトやチェーンの装飾が目立ち、こころちゃんの方はよりゴスロリっぽい感じで……
うん、とにかくめちゃくちゃカッコ可愛いことしか分かりません。

で、Shock out, Dance!!!!!
「生まれ変われ My dream!」という歌詞の通り、さっきの莉央さん葵さんバージョンとはもはや正反対、ステージを楽しんでいる様子が100パーセント伝わってくるパフォーマンス
手を振ったりウインクしたり、歌っている間でもとにかくアピールの嵐
「レッツダンス!」と叫んで、笑顔を浮かべながらも全力でかっこよく踊ってみせる間奏
LizNoirを新生させた張本人たちによる、「LizNoirの笑顔」の象徴たちによる、パワフルでハピネスなステージ
誰もが抱える「痛み」を忘れさせてくれる。
誰もが思わず笑顔を零してしまう
さ、サイコ〜〜!!!!

ステージを端から端までめいっぱい使ったふたりは、もう汗だく
遠くからでもライトに反射し白く輝く頬
まだ、2人のステージは続く

次の曲はやっぱり……

08.The Last Chance(こころ&愛)

これってもう宣戦布告じゃんか!!!
先輩の直後に同じ曲を自分たちらしく歌い上げるだなんて、
「かつてのLizNoir」を、「新生の象徴」塗り替えようとするなんて
これぞ、ファン感謝祭……!

こころちゃんのキャワカワボによる「きっと激しく吹き荒れてるんだ♡」、びっくりした!!!!!!
キンブレ投げそうになった(ちゃんとストラップを手首で締めていました)
きっとちゃんがさんの代わりにイケボで歌ってくれると身構えてたのに、のに……! なんだ、それ……!(ありがとう)

で、みなさんききました!?!?
「レッツゴー! こころ!」
「いけー! 愛ちゃん!」
ききました!!??!???

もはや違う曲じゃんか………………最高か…………………………ありがとう………………

「そこへ行きたい」と燃え上がりかつて憧れていたLizNoirの2人の曲を、完全に自分たちの色に染め上げてしまう赤崎こころさんと小美山愛さん…………………………

MC

曲が終わり、莉央さんとさんがステージに戻って来る
莉央さんの頭には、こころちゃんと同じく2本のツノ
さんの衣装は愛ちゃんのと対になっているよう。

ついに集結した4人のLizNoir。最高にカッコ可愛い新衣装、圧巻です。

ちゃんが楽しくて堪らない、という様子で、客席に向かって思い切り問いかける

「みなさん、楽しんでますかー!」

マックスボルテージ。これまでで1番のレスポンス。
8曲、本来ならもう声は枯れてしまっていてもおかしくないくらいに叫んできたけれど
けれど、まさかまさか、LizNoirのステージで「枯れる」なんて有り得ない!

こころちゃんも続き、両腕を広げて我々に衣装を見せびらかす

「みなさ〜ん。この新しい衣装、どうですか?
次の曲のために用意したものなんですよ?」

サイコ〜!とか、カワイ〜!とか、賛美の声が次々上がる

「えへへ、こころ、じゃあ次の曲行こっか」

次の曲。観客席は期待感に包まれる

「これから歌う曲はですね、こころと愛ちゃんがデビュー前に、大好きだった曲なんです」

2人時代の曲の中で投票が行われ、選ばれたものを4人で歌う企画。
投票結果はファンには明かされておらず、ライブ当日までお楽しみ、ということだった。

「ステージ上のLizNoirを見上げていたファンの頃から、何度も聴き続けてきた曲です」

きっと、おそらくあの曲だ。

「夢が叶って、今は同じステージに立ってますけど
今でも、こころは憧れてるんです──あの頃のLizNoirに
……だけど、今は私達がLizNoirです」

後輩の一歩後ろで、先輩たちは微かにほほえんでいる

「憧れを胸に抱いて、でも過去は振り返らないで、前に進みます」

小さく頷き、不敵に笑う赤崎こころさん

「それでは次の曲行きます!」

こころちゃんと愛ちゃんが、笑顔を見合せ、声を揃えた。

「「せーの!」」

09.「「GIRI-GIRI borderless world」」

空気をギャリギャリと破るかのような前奏。
縦に並んだ4人が花弁を開くかのように拡がり、それぞれアピールしながら配置を変え、ノワポーズ!
ここの時、小美山愛さんノワハンドサインで自分の頭撃ち抜いてましたよね……かっこよすぎて〜〜……

I'll get the star for me
You'll get the star for you

振り付け!!!!!!!!!!
先輩組と後輩組に分かれて「I」と「You」を強調し
そして、

We'll get the star for dream
そう歌いながら4人は横並びになる

LizNoir……

これが、これぞ、これこそが、ファン感謝祭なんだと分からされる。
かつて2人だったLizNoirと、それに憧れた2人の少女
それぞれがきっと孤独を経験して、それを乗り越えて、手を取り合ってここまで来た
夢を見るよりも、夢になった

デビューから一度目の活動休止までの間と、第15回NVGPセミファイナルでのVS月のテンペストの時のみ着用していた「ビートアズワン」という衣装
その訳は「一心同体」
そう、かつてのLizNoirは一心同体だった
気高く美しく凛と咲く二輪の花は、まるで鏡写しのようだった。

でも今は違う
全身全霊でステージをめいっぱい、ひたすらに楽しんでいることがよく分かる小美山愛さん
隙あらばステージ外にアピールを飛ばし、私たちの心を鷲掴みにしようとする赤崎こころさん
はもちろん
誰よりも流麗に踊り、しかし誰よりも熱いその心を歌い上げる井川葵さん
その気魄で我々の目を奪い惹き付ける不動のセンター、神崎莉央さん
それぞれが、それぞれの魅力を咲かせる四輪の花

LizNoirは、一心同体ではない。

「超えた」と、筆者では断言できないのが悔しい
なぜならかつてのLizNoirこの目で、この肌観測したことがないから
LizNoirがかつてのLizNoirよりも「上」かどうか、言い切れない

しかし、これだけは間違いない

LizNoirは、かつてのLizNoirよりも「先」にいる
LizNoirは、次のステージに進んだのだ

「命の音燃やして」

全身全霊全力で歌い切る。

「ホントの願いを叶えるんだ」

息つく暇もなく、LizNoirは叫ぶ

『Dance! 心を闇から取り戻せ』

10.Shock out, Dance!!

「みんな、最後までついて来られるわね!」

これまでで一番の大歓声。我々は何度最高を更新すれば気が済むのか。

今ライブで3度目
ついに4人揃ってのShock out, Dance!!

レポ記事としてどうなんだと思いますが、もう言葉なんて要りませんよね。

四輪の花と、そして観客たち全員で、震天動地の熱い空間をつくりあげる
LizNoirは、気高く、美しく咲き誇った。


終演

赤、青、ピンク、水色、それぞれが混ざり合ったリズノワカラーの大海原は、各々の方法でステージへ感謝を贈る
ありがとう!と叫び声をあげたり、両手の光を大きく振ったり。

感謝の気持ちを述べながら、手を振って舞台の奥へ消えてゆくLizNoir

アンコールは起こらない。
なぜなら、ここにいる全員が出し切ったから。
筆者もほとんど酸欠状態で、それでも力を振り絞って手を叩きます。

スポットライトが消えてからも、会場が明るくなってからも、
鳴り止まない、拍手喝采

最高のライブでした

会場をバックに今回の感謝祭キンブレを光らせた写真.jpg

ありがとう、横浜ガーデンホール!
ありがとうLizNoir

これからも、ずっとついていきます!


おわりに

冒頭でも書きましたが、初のレポ記事執筆ということで読みにくかったと思います。
ここまでお付き合いくださったみなさん、ありがとうございました。
今後もレポを書いたり書かなかったりすると思いますので、また機会があればよろしくお願いします。

星見プロだと、次の大きなイベントは年末年始のサニピと月ストのツアーですね!
今年も最後まで全力で楽しみましょう!もちろん来年も!

それでは、よきオタクライフを!




追記

GIRI-GIRI borderless world実写MV、観ましたか!?

ポストアポカリプスな世界観でめちゃくちゃかっこいいですね……
今まさに終わりかけているのか、それとももう終わっているのか?
分からない、境界線なんて無い。
終わりゆく運命の中、ギリギリで曖昧な境界線を目の前にして、
それでもLizNoirは戦い続ける
それこそが生きる証だから。
立ちはだかる壁はぶち壊して、真っ直ぐ足を踏み込んで。
命の音を燃やして
めちゃくちゃかっこいいMVでしたね……
サウンドオブライフ、荒廃した世界観にマッチしていて最高で……
特にこころちゃんと愛ちゃんの表情が!!!!

傷ついて汚れて顔を一瞬しかめて、それでも不敵に笑顔を魅せつける赤崎こころさん……
これまではどこか控えめに笑っていたのに、ついに闘争本能剥き出しの不敵な笑顔を浮かべる小美山愛さん……

LizNoirらしい、LizNoirの赤崎こころ、LizNoirの小美山愛らしい、
最高にかっこよくて、かわいくて、“強い”笑顔……

ありがとう………………

ファン感謝祭とか言ってるくせ、無限に感謝せざるを得なくさせてくるLizNoirさん、何?(ありがとう)


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