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レビューRadio現場 vol.40『排泄のことしか話しませんよ』feat.大関美里さん(8分くらいで読めます)


ファミマの生姜焼き弁当を京都・神戸旅行で食べたという吉田さん。学会では楽しく勉強できたの巻。
今日は排泄の話しかしません!

という今回のゲストは、DASUケアLAB®︎の大関美里さん(以下、大関さん)
テンションが、選挙応援に駆けつけてくれた人に握手で応じる候補者さんという寸評。

一度、公演中に壇上でびしょびしょになったことがあったという吉田さん。そのまま2時間喋り続けたという胆力。すげぇウケたらしいです。メモリアルセミナー。

本日2022/07/30、仕事復帰されたという3ヶ月長期療養明けの大関さん。
実は4/30に、バセドゥ氏病の確定診断を受けていたのだそうで。
数年、微熱が出たり、手や足がめっちゃ震えたりしたという。
更年期障害と勘違いされやすい症状。
29歳、39歳辺りには健康に気をつけなきゃならない=9(く)の坂という、らしい。自分自身も気をつけねば。

大関さん、実は4月にゲスト出演の予定が、安静時でも脈拍160とか、食欲旺盛なのに体重が減ったり、発汗も尋常じゃなかったという。
一方で肌ツヤがとてつもなく良くなる病気のバセドゥ氏病。
教科書には載らない(であろう)医療系知識も身につくRadio現場!

ホルモンが出すぎちゃう病気のバセドゥ氏病。そして、排泄もホルモン同様意図して出せないもの。という風に話題をつないできましたよ!大関さん!

DASUケアLAB®︎を立ち上げたきっかけは、自分のじいちゃんだったのだそうです。20年ほど前に介護をされた時にめっちゃ頻尿だったという。
介護福祉士と社会福祉士を取得してから現場(特養)に出ていた大関さん。資格を持っていても身内の排泄については、目の前の現実に対処するしかなかったという。
その現実に途方に暮れた経験が起業のきっかけなのだとか。

頻尿により、おじいちゃんも大関さん自身も、体力と思考力それに感情も持っていかれ、大関さんは介護うつを拗らせてしまったそうです。

感情を外に出さなかったのが、うつの原因との自己分析。
排泄問題を解決できなかった経験を糧に、どうすれば上手に排泄のお手伝いができるのか?そして、介助する側・される側の心のケアも確立することを目指して起業されたという。
出すのは排泄物だけでなく、心の声も!との思いが込められている“DASUケアLAB®︎”さん!
2022年で5年目の企業さんであります。
講演や施設向け研修をされているとのことで、自分も受けてみたいです!

吉田真一さんが話し、吉田真一郎さんが聴いているという今回のRadio現場!
大関さん、お知り合いなんだそうです。

バセドゥ氏病になると、代謝が活発になって、頻便且つ軟便になるという。4〜5回/日ざらなのだとか。これってとても困るそうで。
緊張していた大関さん、ライブが始まる前1時間に、5回トイレに行ったとカミングアウト(本当に排泄の話しかしない回!)。

排泄における現場の色んなお悩みを承っている大関さん。介助が必要な方が何度も排泄に行かれるとなると、愛がどれだけあっても、ついつい苛立ってしまうこともある。そこのところを、もう一歩踏み込んで「なんでそんなに行きたがってんや?」を一緒に紐解いていくみたいな機会がすごく多いという。
現場の人と一緒に探求している気持ちで活動をされている大関さん。

便が柔らかいって、ちょっとアブノーマルだよ!というのがもっと浸透していったら、社会の雰囲気も変わるのでは?とおっしゃっていました。

排泄の研修について、伝えることは3文字。“はかる”こと。
困ったら、或いはイライラしたら、“はかる”……回数、時間、量などなど。そこが全部紐解いてくれる材料になるとおっしゃる大関さん。
大関さんのTwitterとFacebookのフォローをよろしくお願いします!

ブリストルスケールの評価と共通認識をチームで持つことが大切だと力説されていました。

障害を得てからトイレに他人が居る日常を暮らす吉田さん。
人生相談に答えながら摘便されてるという。独特なシチュエーション。
排泄が不自由ということは、プロテクトすべきプライバシーが全くフリーになってしまうということ。

オムツの中の排泄は、実習では最近無い。かなりの通過儀礼でありますよね(私は未経験)。
ソフトバンクのキャンギャルとかした後、オムツメーカーでアドバイザーに就任されたという大関さん。日本中をまわってオムツの当て方やお尻の拭き方を教えてきた。
その際、施設で定時オムツ交換の被検体的なことをしたとのこと。
自分が赤の他人にお股を拭かれる心持ちは、体験してみないと分からないし、汚染したパッドでフロアにいるという不快感もそう。
一番その時思ったのが、最後のお尻拭くところだけでも、自分でできるようにしたらということだという。

汚染という表現がケアされてて一番嫌だ、と吉田さん。頭にくるという「絶対NGワード
自省を込めて、言葉に注意を払い責任を持ちたいと思います。
あと、“うんち” “おしっこ”などの幼児相手に使う表現も嫌であると。便・尿である、と。
「うんち良く出たね〜」と入院中に言われ「テメェ!師長呼べ!」と毎回説教していた十九、二十歳の頃の吉田さん。

利用者さんが穏やかでなくなるのは、排泄絡みであることが多いとの印象を持つ森近さん。利用者さんを心地よくするためにチェックすることは、オムツの当て方然り、拭き方も、そしてそれ以前の声かけ等もろもろあるのだという気づきが得られたとおっしゃっていましたが、全面的に同意いたします。

失禁というワードについても誤解があるようだ、と大関さん。
失禁とは、シーツに漏れ出すことではないからね、という意識の共有から始めているという。

話題は、同性介助が許されない現場へと。
高齢者施設では今でもデフォルトといってもいい、同性介助が当たり前でない現場。
ご利用者さんは、入所初日で、怒りと情けなさで涙も出ない感覚になるだろうと。

排泄をきっかけとして、人間の尊厳と向き合うような現場の意識づけが必要なのかもしれません。そうすることで、言葉遣いへの意識も変わるのではないか、と大関さんは考察されている。
オムツから漏れない工夫→じゃあパンツでも良くない?にシフトしていく発想となる。
オムツから下着へと外観が変わる、この変化。「オムツを穿いてるAさんから下着を穿いてるAさんへ」そうなれば、ご本人の肌トラブルも解消するし、尊厳も取り戻せる。

鞆さんも大関さんのお話しの中に出てきましたよ。

リハビリの際に、オムツをしている人と思われることの嫌さ加減を、吉田さんが語る。
下半身の膨らみ感がすごく嫌だった。
話題は、他人のデリケートゾーンにどう対処していくのか?へと向かう。
男性の陰部巻きも、なかなか嫌なことである、との共通認識。
夫に陰部巻きの感覚を教えてくれと請うてみるも、未だに教えてもらえていない大関さん。
自分の陰部のことを隠したまま大介護時代に突入していく2020年代。こういった下ネタをぶっちゃけることができるかが、夜明けになりそうな予感ぜよ。

排便(摘便)部屋が欲しい吉田さん。臭いの問題が克服できていないから。
排泄専門のデイサービス とかあったら良いかも、と。

吉田真一郎さんからの質問に吉田さんからの回答、「ポータブルトイレ(カモードチェア)は嫌がる人が多い」。
自分の部屋にトイレを入れることは、妥協の側面がある。置きっぱは悲しい。ユニットバスが嫌な感覚と同じでありましょう。

大関さんがおっしゃっていた、アース製薬から出ている介護専用消臭剤の話しに注目してしまいました。ネット調べによると「ヘルパータスケ」という商品にはデオマジックという、排泄物と一緒になって良い香りになる成分が含まれているという。寡聞にして知らなかった!

「排泄がキレイに出来るかってめちゃくちゃ大事だけど」と、吉田さん。さらに続け「それにまつわる精神的な尊厳を保つことも大切」であると話されておりました。

排泄シーンを支える色んなグッズを紹介してもらいたい吉田さんに同意。
排泄ケアを受けるにあたって感謝の気持ちがあるとおっしゃっていましたが、我々専門職はそんなこと感じさせちゃいけないと思うのです。
吉田さんのお言葉「ありがたいが情けないをちょっと上回ってる」がとても心に響く。

排泄ケアがしっかりできると、全てのケアが上手くいくのでは?と今日のお話しで印象をもたれた森近さん。良い介護職メーカーである排泄ケア。

今回のライブでコメントを寄せられていた、世古口さんは三重県津市にある美里ヒルズという特養の施設長をされているそうで、その美里ヒルズでは排泄ケアの実践が素晴らしいとのことで、ぜひ見学してみたいと思いました!

施設の良し悪しの目安は、ニオイだ!と吉田さん。
小田原城にある忍者館のトイレは臭いが全然忍んでいなかったとのエピソードがおもしろでした!

過去最大コメントを誇る回となりました。
ちなみに、吉田真一郎さんとは、相互フォローしていた私。
DASUケアでLINE公式もされている大関さん。登録しましたよ!
現場からは、以上です!

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