仮面ライダーセイバー27「哀しみを、笑顔に変えて。」
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由依:禁断の術を使い、あなたの本に新たなページを書き加え、力を極限まで高めるわ。もう後戻りはできないけど。
瑞穂:○○君を!絶対に!倒す!
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○○:……
ユーリ:どうした?○○。
○○:ユーリさん。昨日変身した時、前に言った男の子が初めて話しかけてきてくれたんです。
ひかる:つまり、そのブックの中の男の子には感情があるってこと?
○○:あの子は多分、本当は優しい子なんだと思う。俺はその心に寄り添いたい。あの子を悲しみから救って、笑顔にしたい。だから、変身して、あの子と話してみようと思います。
ひかる:○○…
ユーリ:俺は信じるぞ。○○のやりたいことをやってみろ!
○○:ありがとうございます。
○○はリベラシオンへ行った。
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由依:終わったよ。
由依は瑞穂に強化したレジエルのアルターブックを渡した。
WRB:『目を覚ませ!幻獣を司るレジェンドメギド!』
瑞穂はそれを体内へ入れ、レジエル・フォビドゥンになった
レジエル:アハハハッ!アハハハハッ!
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○○:変身!
火炎剣烈火:烈火抜刀!
『プリミティブ!………ドラゴン!』
セイバー:ア"ァァァァァッ!
○○の意識の中に少年が現れる。
○○:昨日はごめんね。せっかく君から…
少年:……
少年は白骨のドラゴンに姿を変え○○を炎で焼き尽くした。
○○:うぁぁぁっ!
○○:確かに今、焼かれた感覚が…もう一度…!
○○:変身!
○○は再度プリミティブドラゴンに変身する。
○○:君が悲しむ理由を教えてくれるかな?
○○:うぁぁぁぁっ!
同じように炎で焼き尽くされる○○。
○○は幾度も変身し、焼き尽くされる感覚に襲われ、変身解除するを繰り返した。
○○:聞いてくれ…!俺は君を助けたいんだ!
少年:僕を助ける?人間に何がわかるんだ!
少年はまた○○に炎を浴びせた。
少年:(みんな…どこなの?)
○○は変身解除した。
○○:今のは…!?
○○がリベラシオンから出てきた。
ユーリ:○○。どうだった?
○○:ダメでした…だけど、これなら行けるかもしれない。ユーリさん。着いてきてください。
ユーリ:分かった。
○○とユーリが退出した時、ひかるの持つ白い本が反応した。
ひかる:メギド!行かなくちゃ!
ひかるは翔琉と恭太郎、保乃に電話をかけ、メギドの元へ向かった。
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○○達が来たのはとある本屋だった。
??:いらっしゃい。
○○:お願いがあるんです!神山さん!
○○は神山飛羽真に頭を下げた。
飛羽真:俺にお願い?
○○:とある本の続きを書きたくて、アドバイスが欲しいんです!
飛羽真:どんな本なんだい?
○○:「昔々、始まりを知る竜がいました。心優しい竜は人間をとても気に入り、見守り、時には助け、人間と友達になりました。
竜は人が物を知り、成長し繁栄するのをとても喜んでいました。
そして竜の一族と人は仲良く暮らしていたのです。
時が経ち、始まりの竜が居眠りについた頃、増えすぎた人は竜たちと違う場所に住まうようになり、やがて竜のことを忘れてしまいました。
竜たちは再会をとても喜びましたが、現れた人間たちは突然竜たちを攻撃し始めました。
昔友達だったことなど忘れて、竜のことを化け物だと思っていたのです。竜たちはかつての友情を忘れられず、戦うこともせず、一匹、また一匹と倒れていきました。
最後の一頭の命が尽きる頃、永い眠りから覚めた始まりの竜は驚きました。
そして仲間と友達をいっぺんに失ったことをとても悲しみました。
悲しみに暮れた始まりの竜は仲間を求めて彷徨いました。
世界中、何年も何百年も何千年も、寿命が尽きて、死んだ事にも気付かずに仲間を求めて彷徨い続けました。
骨となり、魂だけになってもまだ、何年も何百年も何万年も彷徨い続けました。
忘却の果てには悲しみが、その悲しみは未来永劫続く悲しみ。
吟遊詩人たちも詠っている。悲しみから永遠に救われず、今も仲間を求めて彷徨っている竜の歌を。」
飛羽真:……分かった。アドバイスをあげるよ。
○○:ありがとうございます!
○○は飛羽真からアドバイスをもらいユーリに記憶を消してもらうように頼み、ノーザンベースに戻って行った。
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レジエル:早く出てきなよ!○○君!
翔琉:悪いがここには○○はいないぜ。
レジエル:なら帰って!私は○○君しか興味無いの!
恭太郎:それは無理な話だ!
レジエル:なら、先に貴方たちを消す!
一同:変身!
闇黒剣月闇:闇黒剣月闇!ジャアクドラゴン!
水勢剣流水:キングライオン大戦記!
雷鳴剣黄雷:黄雷抜刀!ゴールデンアランジーナ!
土豪剣激土:ジャッ君と土豆の木!ブッた斬れ!土豪剣激土!
ひかる仮面ライダーカリバー、恭太郎は仮面ライダーブレイズ キングライオン大戦記、翔琉は仮面ライダーエスパーダ ゴールデンアランジーナ、保乃は仮面ライダーバスター 玄武ジャッ君に変身した。
カリバー:ハアッ!
ブレイズ:ハッ!
エスパーダ:ハァ!
バスター:オリャ!
レジエル:効かないよ!ハアッ!
一同:ウァァァァァァッ!
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ノーザンベースに戻りリベラシオンでもう一度変身する○○。
○○:変身!
意識の中でプリミティブドラゴンと対峙する○○。ひかるの言葉が脳裏をよぎる。
ひかる:(そのブックの中の男の子には感情があるってこと?)
○○に炎を吐き拒絶するプリミティブドラゴン。
プリミティブドラゴンは炎を乗り越えた○○に質問をする。
プリミティブドラゴン:みんな、何処なの?何処にいるの?
○○はプリミティブドラゴンの顔に優しく触れる。
○○:君の悲しむ理由を教えてくれないかい?
プリミティブドラゴン:昔はドラゴンと人は仲良く幸せに暮らしていた。…でも、ある時、ドラゴンを恐れた人たちに…仲間のドラゴンは狩られ、残ったのは僕、一人…
プリミティブドラゴンの悲しみに触れ涙を流す○○。
プリミティブドラゴン:どこ?…何処にいるの?仲間はもう何処にもいない…僕は一人ぼっちなんだ…
○○:そんなことないよ。君の物語にはまだ続きがある。
プリミティブドラゴン:えっ?
○○:「仲間を探し疲れて眠るドラゴンの耳に、ふと誰かの声がしました。君は一人ぼっちじゃないよ。友達ならいるよ。君のすぐ側に…。耳をすましてごらん?何が聞こえる?」
○○:「ドラゴンが答えます。風の音…。笑ってる。水は歌い、土は懐かしい匂いがする。火はすごく暖かい。」
プリミティブドラゴンは少年に戻る。
少年:みんなは…友達?
○○:そうだよ。友達は、この自然の中に沢山いるんだ。
少年:ありがとう、お兄ちゃん。友達を見つけてくれて。
○○:俺とも…友達になってくれないかな?
○○は少年に手を差し伸べ、少年は○○の手を取り固い握手を交わす。
すると自然はドラゴンとなりプリミティブドラゴンに寄り添い、プリミティブドラゴンはドラゴンと共に大空へ飛び上がっていく。
○○は変身解除し、左手にはプリミティブドラゴン、右手にはエレメンタルドラゴンWRBを握っていた。
○○はリベラシオンから出る。
ユーリ:やったのか?○○。
○○:はい。彼を悲しみから救い出せました。
ユーリ:なら、メギドの元へ行こう。ひかるが書き置きを残している。
○○はひかるの書き置きを見た。
○○:待ってろ…ひかる。
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翔琉:グハッ!
ひかる以外はレジエルによって変身解除させられた。
カリバー:私だけでも…○○が来るまでは…!
カリバー:ハアーッ!
カリバーはレジエルに攻撃を仕掛けたが聞いていない様子だった。
レジエル:だから、無駄だって。ハアッ!
ひかる:うぁぁぁぁぁぁ!
レジエル:はぁー、早く○○君来ないかな〜
○○:俺ならここに居るぞ!
ひかる&翔琉&恭太郎&保乃:○○!
レジエル:○○君!
翔琉:もう大丈夫なのか?
○○:あぁ!もう心配要らない!一緒に戦ってくれ。
○○は二冊の本を見ながら言った。
エレメンタルドラゴンWRB:『エレメンタルドラゴン!』『そして太古の竜と手を結び、全てを救う神獣となる!』
プリミティブドラゴンWRB:『エレメンタルドラゴン!ゲット!』
火炎剣烈火:烈火抜刀!
○○:ハァァァァッ…!!変身ッ!!
『バキッ!ボキッ!ボーン!』
『メラ!メラ!バーン!』
『シェイクハンズ!
エレメンタルドラゴン!』
『エレメントマシマシ! キズナカタメ!』
○○は仮面ライダーセイバー エレメンタルプリミティブドラゴンへと変身した。
レジエル:○○君を…!倒す!
セイバーは四大元素の力を自由自在に使いレジエルを圧倒していった。
セイバー:ハアッ!
セイバーは水流を用いた空中浮遊と水を纏った斬撃を放った。
レジエル:クッ!これでもどうだ!
レジエルは斬撃を放ったがセイバーは電撃を使い相殺した。
レジエル:アァァァァァァァァァァ!!
レジエルはセイバーに襲いかかってきた。
セイバー:ハアッ!
セイバーはレジエルの攻撃を躱し、火炎剣烈火に炎を纏わせ攻撃し、更にはキックがヒットする瞬間も炎を纏わせレジエルを攻撃。
セイバー:まだまだ!
セイバーは風の力を応用した超高速移動や地中移動をし、火炎剣烈火でレジエルを追い込んでいった。
レジエル:ウワァァァァァーーーッ!
そこにユーリが駆けつける。
ユーリ:奴は禁断の秘術を使った。もう助からない。お前の手で救ってやってくれ!
○○:分かりました!
『必殺読破マシマシ!』
火炎剣烈火:烈火抜刀!
セイバー:森羅万象斬!
『エレメンタル合冊斬り!』
セイバー:ハアッ!
セイバーはレジエルに必殺の斬撃を叩き込んだ。
レジエル:○○君…君との戦い…楽しかったよ!
セイバー:瑞穂さん…
レジエル:やっと…呼んでくれた…
レジエル:ウァァァァァァッ!
レジエルは爆散した。
由依:瑞穂…貴方の物語はここで終わりよ。
○○は変身解除し、意識の中で少年と手を繋いだタッセルが現れた。
タッセル:やっぱり君は凄いよ!小林○○!
○○:貴方は?
タッセル:僕はタッセル。ありがとう。誰にも救えなかったこの子を救ってくれて。きっとあの少女も喜んでいるはずだ。
○○:あの少女…ルナちゃんの事ですか!?
タッセル:世界は今、最悪の方向へと向かっている。君は、早く、あの子と合わなければダメだ。
○○:ルナちゃんと会う前に思い出さないと…!
ひかる:やったね!○○!
保乃:少年を救えたんやな。
○○:禁書に書かれた文章は間違いでした。あの少年が求めていたものは破滅なんかじゃない。友達、仲間です。
Fin.
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