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輝く夢の架け橋 第10話 遠くの君へ

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優真:はぁ…どうしようかな…

凛:どうしたのため息ついて

優真:いや…中学の同窓会の招待が来てて…

凛:あら、休んだらいいじゃん。優真君の有給残ってるよ?

優真:でも、3期のみんなに迷惑かけちゃうかなって…

凛:大丈夫だって!休むことも仕事のうち!それに有給使ってくれないと私が怒られるし…

優真:ありがとうございます…行ってきます!

凛:うん!それで、同窓会はいつなの?

優真:明後日です

〜〜〜〜2日後〜〜〜〜

優真:みんなと会うの久しぶりだな〜

友人:優真!久しぶりだな!

優真:久しぶり〜!元気だった?

友人:当たり前だ!そっちはどうだ?

優真:新しい仕事に就いて学びの連続だよ

友人:へ〜何してるんだ?

優真:アイドルのマネージャー

友人:いいなぁ〜推しとかいるのか?笑

優真:まぁね笑

友人:誰々?

優真:森田ひかるさんと的野美青ちゃんかな

友人:写真とか無いの?

優真:あるけど…万が一の事もあるし、てか調べれば出てくるだろ

友人:ちゃんとしてるね〜

優真:当たり前だ!

友人:んじゃ、また話そうぜ!

優真:おう!

優真:あっ…

優真:久しぶり、和樹!

和樹:飛世か…

優真:いつものメンバーは?

和樹:急遽来れなくなった…

優真:そ、そうなんだ…

和樹:はぁ…これなら来なければよかった…

和樹はスマホを取り出し、外へ出た。

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和樹:こちらはJP1514。ジュリエットパンサー1514。聞こえますか?どうぞ

??:ハロー和樹。今日はちょっと遅かったわね

和樹:ちょっと昔の友人との集まりがあってさ、ごめんね?フィオ

フィオ:そうなの?私と話してていいの?

和樹:いいんだよ。僕はフィオと話してる時が楽しいから

フィオ:そう言ってくれて嬉しいわ

和樹:ところで、そっちの天気はどう?

フィオ:まあまあ…と言ったことろかしら。貴方の星では空から水が降るのよね?雨…って言ったかしら…不思議な現象ね

和樹:雨が不思議なんだ〜星が違うとこんなにも感じ方が変わるんだね

フィオ:そうね

和樹:今でも信じられないよ。まさか僕が、宇宙からのメッセージを受信するなんて

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和樹:CQCQCQ、こちらはJP1514。ジュリエットパンサー1514。お聞きの局があれば受信します。

??:◎△$♪×¥●&%#?!

和樹:えっ…?

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和樹:随分日本語も上手くなったね、こんな短期間に

フィオ:これは翻訳機の力なの。備えあれば嬉しい限りってやつね

和樹:「備えあれば憂いなし」だよ

和樹:もっとフィオの星のことを教えてよ。話を聞く限りじゃ、すごい科学力を持ってそうだ

優真:なにしてるの?

和樹:うおっ…飛世か…脅かすなよ

優真:ごめんごめん、それで誰と話してたの?

和樹:誰とも話してない。僕と話すより他のやつらと話してきたら?

優真:和樹がそう言うなら…

和樹:ごめんね、フィオ

フィオ:…今のはお友達?

和樹:別にそんなんじゃないよ…僕にとっては、フィオが数少ない友達だよ

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その頃宇宙から怪獣が迫っていた…

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和樹:やっぱりすごい科学力だよ!今思えば何光年も離れているはずの君とこうしてリアルタイムで話せているんだもんな。これもフィオの星の技術なんだろ?

フィオ:それは違うわ。私も不思議に思っていたの

和樹:そうなの?こっちでは1年前からおかしな電波を拾うようになってたんだけど…それが関係してるのかな?

フィオ:どうかしら…まあなんにしても、こうやってお話ができるのは幸運よね。まさに、棚からボタン電池ってやつ?

和樹:ふふっ「棚からぼたもち」だよ。ていうか使い方合ってる?それ笑

和樹:…いつか、フィオの星に行ってみたいな…地球は退屈だ

フィオ:それは…きっと無理ね…もう…貴方と話せるのも長くないかもしれない…

和樹:どういうこと?なんでそんなこと…

和樹のスマホにノイズが走る。

和樹:フィオ?フィオ!?

怪獣が鳴き声を上げながら地球に降り立った。

パニックになる会場。

優真:落ち着いて!早く避難して!

優真の声と共に避難する同級生たち。

和樹:あぁぁぁ…

優真:和樹!早く逃げるんだ!

ノイズラーが和樹のスマホ目掛けて近付く。

優真:まさか…!

優真が和樹のスマホを手に取ろうとしたその時…

和樹:止めてくれ!フィオとの交信は僕の唯一の楽しみなんだ!頼む!僕からフィオを奪わないで!

優真:何言ってんだよ!

和樹:離せ!

和樹:フィオ!フィオ聞こえる!?

優真:和樹が受信してる電波を辿って怪獣がやってきてるかもしれないんだ!早く交信を切って!

和樹:どけ!飛世!

フィオ:和樹のお友達…?ごめんなさい…迷惑をかけちゃったみたいで…和樹…もう止めよう…

和樹:そんなこと言わないでくれ!

フィオ:どの道、この先長くは話せないの…私の星は…もうすぐ滅びちゃうから…

和樹:滅び…る…?

フィオ:私の星は…環境汚染が進み、今では外を歩くことすらできないほど…汚染に耐えられずに、一人…また一人と人口は減っていって…今、この星で生きているのは…もう私一人…

和樹:そ、そんな…

フィオ:最後に、誰かと話がしたくて、宇宙に向かって電波を飛ばしたの。でも…それももう終わりね…交信に使えるエネルギーも、ほとんど残っていない…今回が最後になるって、分かってた…

和樹:あぁぁ…

フィオ:だか…これだ…いわせ…

和樹:フィオ!?フィオ!どうしたんだフィオ!

ノイズラーが近付く…

優真:あいつの仕業か…

優真は会場から飛び出した。

優真はアークキューブを起動した。

優真:ふんっ!

アークアライザーが出現し、アークキューブをはめ込む。

絵柄を合わせ、ウルトラマンアークに変身した。

アーク:シュワッチッ!!

和樹:フィオ?フィオ!

優真:和樹の邪魔はさせない!

優真:ふっ!はあっ!

ノイズラーは超音波を放った。

優真:うっ…

ノイズラーの頭上を戦闘機が飛んでいく。

ノイズラーは戦闘機を追った。

優真:なんだ…?戦闘機を追った…?

優真はノイズラーを追いかけた。

優真:もしかして…あいつは振動するものに目がないのか?なら!

優真はバリアを貼り、割った。

そしてすかさずアークエクサスラッシュを放った。

ノイズラーの周りをバリアの破片が取り囲み、アークエクサスラッシュが反射した。

飛んで行ったアークエクサスラッシュをノイズラーは追いかける。

優真は戻ってきたアークエクサスラッシュをキャッチした。

優真:やあっ!

優真:はあっ!

ノイズラーは優真に向けて超音波を放つ。

優真:くっ…

バリアを再び貼り、アークエクサスラッシュで金属音を響かせた。

バリアを壊され、捕まってしまう。

捕まった優真を戦闘機が助けた。

優真:ありがとう!

アークアイソードを取り出す。

優真:ふんっ!

優真:くっそ…逃がすか!

激しい空中戦を繰り広げ、アークアイソードにソリスキューブを装填した。

優真:おらぁぁぁっ!!

優真:ふっ!

ピコンピコン

ノイズラーはカラータイマーの音を嫌がった。

優真:この音が嫌いなのか…?

優真:ほれ!

優真はアークエクサスラッシュをその場で回転させ、空中へ投げた。

ノイズラーはアークエクサスラッシュの後を追う。

優真も続いてあとを追った。

ノイズラーは大気圏を突破し、宇宙の彼方へ消えていった。

優真:ふぅ…

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フィオ:聞こえる?和樹

和樹:フィ、フィオ…!き、聞こえる…聞こえてるよ!

フィオ:良かった…声が届くようになったわね…最後くらい、しっかり挨拶したかったし…

和樹:最後だなんて言わないでくれ!どうにかできないのか…?

フィオ:ありがとう…でも、もういいの

和樹:本当に…もう、これで終わりなのか?

フィオ:もう…この星のエネルギーが尽きる…お別れね…

和樹:そんな…

フィオ:悲しまないで和樹。明日は明日の風邪をひく。よ…

和樹:「明日は明日の風が吹く」だよ…

フィオ:私の電波を拾ってくれたのが…和樹でよかった…さようなら…私の最後の友達…

和樹:フィオ…うわあああああ…!!

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凛:おつかれ〜

璃花:お疲れ様です凛さん

凛:あれ?優真君は?

美青:優真さんなら定時になった瞬間に帰りましたよ

凛:珍しいね

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和樹:こうやって空を見上げてみても、フィオの星がどこにあったのかも分からない…彼女の喪失を実感するにはあまりにも遠くて…なのに…なんでこんなに悲しいんだろうな…

優真:和樹にとって大切な人だったってことだろ?距離は関係ないよ

和樹:ありがとう

優真:どういたしまして

優真:それと、これからはどうするの?

和樹:就活、始めてみるよ

優真:頑張ってね、見つからなかった時は俺と一緒にマネージャーしてみる?

和樹:考えてみるよ

和樹:明日は明日の風が吹く…か…

To be continued...

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