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仮面ライダーリバイス 第1話「家族!契約!悪魔囁く!」

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1971年 中南米 某所

とある遺跡から奇妙な形をしたスタンプが発見された。

そのスタンプが赤く光り、手にした発掘者は導かれるように自らの手にスタンプを押印した。

すると悪魔らしきものが現れ…

この一部始終を映像で見ている人物が二人。

??:50年前、中南米の遺跡で発見された奇妙なスタンプ…

??:このスタンプは悪魔との契約を可能にする。

〜〜〜〜デッドマンズベース〜〜〜〜

オルテカ:私は誰でもない。君たちもそうだ。誰でもない。

人々:うぉぉぉぉぉーーー!!!

フリオ:我慢は終わり!悲しみも終わり!見せかけの幸せも終わりだァァァーーっ!!

アギレラ:生け贄を集めて、人間の体の中の悪魔を解き放って、この世のくだらない秩序を破壊しちゃう。全てはギフ様の復活の為だよ!

アギレラは人々に白いスタンプを押印しながら進む。

フリオ:偉大なるギフ様の許嫁、アギレラ様だ!

アギレラ:さあ、新たなる進化の時よ。

アギレラ&フリオ&オルテカ:グラシアス!デッドマンズ!!!

〜〜〜〜フェニックス・スカイベース〜〜〜〜

??:先日のデッドマンズによる襲撃で、我らがフェニックスは所有する多くのバイスタンプを奪われました。

??:恐らく今後、デッドマンズの本格的な攻撃が始まるでしょう。

若林:タカセ、リバイスシステムの開発状況は?

朝影・タカセ リバイスシステムの開発者

朝影:悪魔をもって、悪魔を制しましょう。

若林:有資格者は見つかったのか?

朝影:大園渡、彼にします。

〜〜〜〜〜〜〜〜しあわせ湯〜〜〜〜〜〜〜〜

○○:おはようございます!今日も一日お願いします!!

長男 大園○○

○○:うぉぉぉぉぉーーーっ!!

銭湯の掃除に励む○○。

○○:よっと!

桶を蹴って、見事に入る。

○○:よっしゃぁぁぁぁぁー!

○○:はい、ぶーさん。いつもありがとね

○○は瓶入りのコーヒー牛乳をぶーさんと呼ばれる客に渡す。

(糖分の摂りすぎは危険だぜー!あっ…もしかしてわざと?お主も悪よのぉ…うふふふははは…!)

○○:やめろ!!

ぶーさん:えっ?

○○:ああ、いや…つい心の声が…アハハハ…

??:こら!○○!

○○:か、母ちゃん…

母 大園明美

明美:お客さんに何怒鳴ってるの?

○○:いやいや、ぶーさん。甘いものには注意ね、悪魔の囁きに乗っちゃダメだぞ!

ぶーさん:○○君が進めたんだし…ったく、気が利くんだかお節介なんだか、分かったもんじゃないな笑

??:ただいま〜

○○:おかえり!父ちゃん!

父 大園元太

元太:限界突破の動画撮ってた!世界一長い縄跳びの世界記録、何回か知ってるか?10709回だ!

○○:んで?何回飛べたの?

元太:フフフ…聞いて驚くなよ?2回だ!

明美:アハハハ…!惜しい!

○○:いやどこがだよ!

「ここで速報が入ってきました。東京湾上空に、謎の文様が出現中です。同現象は先日のデッドマンズによりフェニックス研究所襲撃事件の直前にも東京湾上空で確認されており、関連性が疑われています。」

「続いてのニュースです。連続殺人犯の原田容疑者が輸送中に何者のかの襲撃に会い、行方不明になりました。」

太助:物騒な世の中になったもんだ…

○○:気を付けないとな…

○○がテレビから視線を外す。

○○:えっ?

バイス:(え…?)

○○&バイス:うおわぁぁぁぁぁぁーーーっ!!

バイス:(お、お、お、俺っちのこと見えてるよね?)

○○:ハハハ…ハハハ…俺、疲れてるのかな…

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○○:では!渡のフェニックス隊長就任を祝って!かんぱーい!

次男 大園渡


末っ子   大園玲

○○:明日は、みんなで応援に行くからな!

玲:え?明日、空手の稽古があるんだけど…

○○:たまには休まないと体壊すぞ?

玲:分かったよ…

○○:しかし、高校生で隊長なんでマジでスゲェよ!デッドマンズ撲滅、頼むぞ!

元太:よし!パパも明日留守番しながら、凄い動画撮るぞ!

明美:パパさん頑張って!

玲:ねぇ、ママ。なんでこんな変な人と結婚したの?

元太:グサッ!小さい頃は、大きくなったらパパと結婚するって言ってくれたのに…!

玲:絶対嫌だー!

元太:確か動画が…

玲:ダメダメ!やめて!

すき焼きの肉を取る明美を前にしてバイスが飛び出す。

バイス:いっただきまーーす!!

○○:やめろって!!

○○は野菜ごと明美を突き飛ばす。

バイス:ありゃりゃ…やっぱりそういうこと?

○○:ほら、肉はよく火を通した方がいいから…ねっ?ねっ?

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バイス:なあ、俺っちどうやら他人からは見えないみたいだしぃ、透けちゃうし、つまんなーーーい!

○○:お前、前から勝手に俺の耳元で喋ってる奴だろ?

バイス:そうそう

○○:いきなり姿現して…なんなんだよ?

バイス:それはね…ひ・み・つ!

○○:このっー!!

○○はバイスに殴り掛かるが、透けているので通り抜けてしまう。

○○:うわっ!!

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フリオ:アギレラ様!生け贄候補を連れてまいりました。

アギレラ:素敵な悪魔が出そう?

オルテカ:もちろんでございます。何せこの男、凶悪犯ですから。

原田:何する気だ!?

オルテカ:契約ですよ。

アギレラはスタンプを起動し、原田に押印した。

原田:うわぁぁぁぁぁぁぁーーー!!

原田からマンモス・デッドマンが生み出された。

フリオ:はは〜っ!!これまた随分と活きのいい!!

〜〜フェニックスの分隊長任命式〜〜

フェニックスの隊員が揃って行進する。

○○:渡〜〜!!

隊員1:あの人たち、渡君のご家族?

渡:いや…

ヒロミ:デッドマンズに対抗する、精鋭中の精鋭が集まりました。彼らが未来を創るのです。デッドマンズを必ず壊滅させてみせます!

朝影:30年前、一人の科学者が人間の体内の悪魔を分離するスタンプ・『バイスタンプ』を開発しました。私の母です。もう死んでしまいましたが…

朝影:しかし!愚かな人間たち、デッドマンズがそれを悪用しようとしている。

朝影:そこで私は母の意志を継ぎ、彼らに対抗すべく、人間の体内に潜む悪魔に同じく体内に眠る強力な生物種の遺伝子の記憶をミックスして能力化するシステムを完成させました!

朝影:その名も…リバイスシステム!!

ヒロミ:この新兵器を使い、今後の皆さんの平和を約束します!

パチパチパチ…

ドガーーン!!

拍手喝采の会場の壁が破壊される。

そこからアギレラと怪人化したオルテカ、フリオが現れた。

アギレラ:そんな簡単に約束しちゃって大丈夫?

アギレラは床に白いバイスタンプを押印した。

すると現れた契約書から周囲にギフジュニアが現れた。

渡:デッドマンズか!

オルテカ:フッ!

オルテカが紫のオーラを放つと当てられた人間は倒れて行く。

フリオ:ハッ!

フリオはエネルギー弾を放ち会場を破壊していく。

デッドマン:ガァァァァァァァァッ!!!

天井を破壊し、マンモス・デッドマンが降ってきた。

○○:早く逃げて!あっちだ!

バイス:ああ〜うるせぇな〜せっかく気持ちよく昼寝…ってめちゃくちゃ盛り上がってるじゃん!!パーッと!

○○:出てくんな!戻れ!

ヒロミ:こうなったら俺が…

ヒロミがリバイスシステムを使おうとする。

朝影:やめた方がいい。君には悪魔を飼い慣らせない。

ヒロミ:それでも…やるしかないんだ…!俺が…!

ヒロミ:我が命をかけて…世界を守る!

『レックス!』

ヒロミ:変身!

ヒロミはベルトを装着し、スタンプを押印しようとするが跳ね返され、レックス・デッドマンが誕生してしまった。

アギレラ:もう一匹増えちゃった!ラッキー♪

レックス・デッドマン:ガァァァァァァァァッ!!!

ヒロミ:グハッ!

レックス・デッドマンに攻撃を受ける。

朝影:ほらね

アギレラ:みんな〜!ギフ様が復活したらこんな物じゃ済まないよ〜?地獄絵図チョ〜楽しみ♪

アギレラ&フリオ&オルテカ:グラシアス!デッドマンズ!

アギレラ:またね〜♪

3人は去って行く。

朝影:大園渡!これは君の物だ!使いなさい!

渡:俺が…これを…?

渡はヒロミの変身失敗を見て恐怖を感じ、バイスタンプを落としてしまう。

レックス・デッドマン:ガァァァァァァァァッ!!!

レックス・デッドマンが渡に襲いかかる

○○:俺の家族に手を出すな!

そこへレックス・デッドマンに体当たりをする。

バイス:いやぁ…ていうかさぁ、この際ハッキリさせたいんだけど、お前、俺っちの事どう思ってるわけ?

○○:はっ…?

バイス:ひど〜い!そろそろどういう関係かハッキリしてよ〜!

○○:だから!お前は誰なんだよ!

バイス:フッフッフッ…俺っちはお前の中に巣食う悪魔だよ。

○○:悪魔…?

バイス:どうだ?俺っちと契約しねぇか!?

○○:契約?

バイス:悪魔に魂を売るんだよ!ハハハ……!

明美:きゃあああああーーッ!!

マンモス・デッドマンが明美に襲いかかる

玲:ママ!

玲は空手でギフジュニアと戦闘する。

マンモス・デッドマン:ガァァァァァァァァッ!!!

マンモス・デッドマンは明美を吹き飛ばす。

バイス:(愛しの母ちゃんを守れる方法があるぜ!)

○○:教えてくれ!

バイス:(お前も見ただろ?あのバイスタンプとやらを体に押して、俺っちをお前の外に出せ!そしたら俺っちがぶっ飛ばしてやる!)

○○:本当か?

バイス:(相棒、失敗を恐れるなって。ここで動かなきゃ一生後悔するぞ?)

○○:ハァ…ハァ…うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーっ!!

○○はレックスバイスタンプを手に取り、体に押印するとバイスが実体化した。

バイス:うっひょーっ!!やっと出れたぜ!!おっしゃー!やっほーーい!!

バイスはレックス・デッドマンをパンチで吹き飛ばす。

バイス:おりゃーーっ!!

さらにマンモス・デッドマンに対し、キックを浴びせる。

バイス:旨そうだ…こいつは俺っちが食う獲物だ

明美を食べようと近付く。

○○:おい悪魔!やめろ!!

朝影:君!そのドライバーを使って、あの悪魔をコントロールするんだ!上手く行けば君自身の力で家族を守れるはずだ!

○○:どけ!

○○はギフジュニアを押し飛ばし、スライディングでベルトを手に取った。

バイス:いただきまーーーーす!!!

明美へ飛びかかるバイス。

○○はリバイスドライバーを装着した。

バイス:うえっ!?おわぁぁぁぁぁーーーーっ!!

するとバイスが○○に吸い寄せられ、○○の体内に入った。

○○:湧いてきたぜ…!

『レックス!』

○○はレックスバイスタンプをドライバーに押印する。

『Come on!レ・レ・レックス!』

朝影:バイスタンプをセットして、変身だ!

○○:変身!

『バディアップ!』

『オーイング!ショーイング!ローイング!ゴーイング!』

『仮面ライダー!リバイ!バイス!リバイス!』

○○は仮面ライダーリバイ、バイスは仮面ライダーバイスへと変身した。

バイス:マジかぃ?決まったぜ!

朝影:グゥゥゥゥゥゥゥゥゥレェェェェェェェェェイトッ!

バイス:○○ちゃん?さっきのは冗談だからね?

リバイ:お前を殴るのは後だ!

リバイ:ハアッ!

リバイはレックス・デッドマンに突っ込み、強烈なパンチを叩き込む。

リバイ:まずは…こいつらだ!

リバイはキックでギフジュニア達を圧倒していく。

バイス:すげぇ!やるじゃん!

マンモス&レックス:ガァァァァァァァァッ!!!

マンモスとレックス・デッドマンがリバイに襲いかかる。

バイス:待ってろ!!

バイスがリバイを援護した。

リバイ:悪魔のくせして、いいとこあるじゃねぇか!?

バイス:だって、○○が死んじゃったら俺っちも死んじゃうし!

リバイ:は?俺聞いてないぞ!

朝影:君、これ、使ってみて!

朝影はリバイにスタンプを投げ渡す。

リバイはスタンプを掌に押した。

リバイ:うおっ!?なんだこれ?よしっ!

バイス:すげぇーーっ!ハンコ押して、敵を倒すからオーインバスターって名前どう!?

リバイ:勝手に決めんなよ!

バイス:いいじゃん、ねぇ皆さん?

レックス・デッドマン:ガァァァァァァァァッ!!!

向かってくるレックス・デッドマンに2人同時に蹴りを決める。

リバイ:ハアッ!

リバイはギフジュニアを攻撃していく。

バイス:悪魔式スクリュードライバー!決まったぜ!

リバイ:ハアァァッ!!

空中で回転しながらオーインバスターを地面に叩き込む。

『スタンプバイ!』

リバイ:伏せろ!

バイス:えっなんて?ちょっと聞こえな…

『オーイングスラッシュ!』

バイス:うぉ〜〜危ねーーっ!!

ギフジュニア達を撃破した。

バイス:危ないじゃないの!?でも俺っち達、いいコンビになれそうじゃない?

リバイ:は…!?どこがだよ!

リバイは走り出し2体のデッドマンに蹴りを浴びせる。

リバイ:ん?

リバイは光る左胸にスタンプを押す。

リバイ:うおっ!?すげぇ…

リバイは飛び上がり、地面を踏み込むと2体のデッドマンが宙に浮いた。

リバイ:ハアッ!

即座に蹴り飛ばすリバイ。

バイス:みんなーーっ!!ねぇねぇねぇ!どっちがいいと思う?

リバイ:誰に話しかけてんだよ!

バイス:誰ってそりゃあ…読者のみんなに…

リバイ:訳の分かんない事言ってないで早く決めるぞ!

リバイ:一気に行くぜ!

ドライバーを操作して必殺技発動準備に入る。

バイス:うわ!何これ?

リバイ:ハアッ!

リバイがレックス・デッドマンを蹴り上げる。

バイス:おいしょーーっ!

バイスは向かってくるマンモス・デッドマンを巴投げ

リバイ&バイス:ハアァァァァァ……

『レックス!スタンピングフィニッシュ!』

リバイ:ハアァァァァッ!

バイス:ハアァァァァッ!

2体のデッドマン目掛け、それぞれがライダーキックを決め、撃破した。

朝影:ブラボー!!ありがとう!仮面ライダーリバイス!

朝影:君がリバイで、君がバイスだな!

バイス:バイスって俺っちの名前?やばいす!めっちゃいいじゃん!バイス〜!!

○○は変身解除した。

バイス:うわぁぁぁぁ〜

バイスは○○の体の中に戻った。

○○:俺が…仮面ライダー…?

○○:ありがとうございました。

朝影にドライバーとスタンプを返す○○。

朝影:えっ?これはもう君のでいいんだけど…

○○:俺には…銭湯を守るという使命がありますから!

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運ばれた病院で意識を取り戻す明美。

明美:銭湯は…?サボったら怒るよ…?

元太:ママさーん!!

明美に抱きつこうとする元太。

○○:ちょっと、まだ怪我してるから!

○○:母ちゃん。銭湯は、俺に任せてよ!

バイス:(なんか、面白くなりそうじゃね!?フフフフフフフ…!)

Fin.

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