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Instagramでブランディングに成功しているアカウント5選

近年、Instagramをブランディングツールとして活用している企業が増えています。
しかし、いざInstagramを開設したはいいものの「どのようにInstagramを活用すればいいかわからない」と悩んでいるマーケティング担当者も多いはず。
Instagramは使い方次第で、ブランディングを推進する強力なツールとなります。

今回は、Instagramでのブランディングに成功している企業の実例を交えながら、Instagramの運用方法について詳しく解説していきます!

1. Instagramはブランディングに最適


Instagramgは月間アクティブユーザー数が3,300万人を超える巨大SNSプラットフォームです。老若男女幅広い人が利用していますが、特に若年層の利用割合が高いSNSです。
これらのいわゆるミレニアル〜Z世代は購買の際に「ブランドの世界観への共感」という観点を重視することが特徴です。
その中で、Instagramは写真や動画を使い、視覚的にブランドの世界観を提示することができます。
Instagramアカウントを洗練し、ブランドの持つ価値観を体現すれば、それに共感したユーザーがECサイトでの購買を行なったり、ブランドの「ファン」になってくれる可能性が高まります。
インスタグラムは若年層へのブランディングに最適なツールなのです。

2.ブランディングに繋がるInstagram運用方法


Instagramでブランディングを行う上で、最も重要なこと。
それは、「ブランドの持つ価値観を徹底的に伝えること」です。
そのための具体的な戦術として重要なものを一つずつ解説していきます。

①伝えたい価値観とその伝え方を決定する


Instagram上でのブランディングで最も重要なことは、ブランドの持つ価値観をユーザーにしっかりと理解してもらうことです。
そのためには、投稿内容を統一することで、ユーザーはブランドの雰囲気を理解しやすくなります。
画像に関しては、配色や構図、サイズや写っている人やモノの表情を統一することで、世界観を理解しやすくなります。
また、文章に関しても書体や呼称などをしっかりと統一しましょう。
これによって、ブランドの伝えたい価値観をユーザーが一目で理解できるようになります。

②ハッシュタグを活用する


Instagramにはハッシュタグ(#)という機能があります。InstagramはTwitterなどと異なり、拡散機能が存在しないため、このハッシュタグ機能をいかに有効活用するかがコンテンツを拡散する鍵になります。

すでにInstagram上に存在するハッシュタグは以下のように区分できます。
「ビッグキーワード」
投稿内容に関係なく付けられるハッシュタグ。投稿ボリュームが極めて多い。
例)#instagram #good  など
「ミドルキーワード」
投稿に関連しており、ある程度限定的なハッシュタグ。検索ボリュームは中程度。
例)#地名 #fashion  など
「スモールキーワード」
極めて限定的なハッシュタグ。具体的な商品名や企業名が付けられる。
例)#商品名 #企業名  など

また、オリジナルハッシュタグの作成も重要です。
オリジナルのハッシュタグはそのブランドを象徴するハッシュタグとなり、他のブランドと区別しやすくなります。
一投稿につき30個までハッシュタグがつけられるため、既存のハッシュタグやオリジナルハッシュタグを効果的に組み合わせて、ユーザーから見つけやすくする工夫が重要です。

③Instagramと実店舗の価値観に一貫性を持たせる


Instagramと実店舗のイメージがずれていた場合、ユーザーが実際に店舗に訪れた場合、ブランドからの離脱を招いてしまう可能性があります。
現代の生活者、特に若年層はオンラインとオフラインをうまく融合させて購買行動を行っています。
Instagram上と実店舗で提示する価値観は必ず統一し、認知度向上を図っていくことがユーザーを「ファン化」させる上では重要です。

④定期的かつ適切なタイミングで投稿を行う



適切な頻度の投稿を行うことはフォロワーを増やす上で非常に重要です。投稿数が少なすぎるとユーザーはアカウントに対する期待が低下していきます。しかし、多すぎてもうっとおしく感じられてしまうでしょう。重要なことは、週2〜3回の投稿を定期的に行うことです。とはいえ、投稿を忘れてしまうこともあるので、数回分の投稿をまとめて編集し、ターマー設定をしておくのがおすすめです。

また、適切なユーザーにコンテンツを届けるためには、適切なタイミングに投稿を行うことも要です。自社がターゲットとしているセグメントが、どのような時間にどのような投稿を見ているのかをしっかりとチェックし、それに合わせて投稿を行うことで、ターゲットの目に入る確率を高めることができます。インスタグラムにもともと搭載されている「インサイト」という機能を使うことで、投稿に対して有益なデータを得ることができるので、しっかりとチェックして、PDCAを回していきましょう。


3.ブランディングがうまいInstagramアカウント5選

①ブルーボトルコーヒー


ブルーボトルコーヒーは「コーヒー界のApple」といわれ、ブランディングに成功しいている企業の一つです。ブルーボトルコーヒーが大切にしている価値観は「コーヒーへのこだわり」と「サステナビリティ」です。これを表現するため、投稿内容は商品紹介だけでなく、おいしいコーヒーを作るためのスタッフの研修姿や地域との関わりなどの裏側を存分に見せています。

②スターバックス


スターバックスはInstagramを「季節を感じさせるツール」として活用しています。
スターバックスは季節ごとに新商品を出し、多大な人気を得ていますが、Instagramに季節を感じさせる色鮮やかな写真と商品を投稿し続けています。
Instagramを企業紹介ではなく、季節を感じさせるという一点に絞り、ブランディングを行なっていることが特徴です。

③Sucle


Sucleは女性向けInstagramメディアで、そのコンセプトは「きょうのわたし、愛しいわたし」となっています。女性が今日という日を、自信を持って過ごすことができることをサポートするという一貫した視点を持って、投稿を行っています。Sucleが本当にいと思った商品やスポット、サービスを紹介し、ユーザーにそれがある生活を想像させる。この徹底したコンセプトのもとに、色合いなども揃えながら投稿を行なっています。

④kanayamataisei


ここでは企業ではなく、個人のインフルエンサーの金山大成が手がけるInstagramを紹介します。Kanayamataiseiのアカウントでは、一貫して「ライフスタイルがお洒落になる方法」を発信しています。自身の部屋や生活を公開しながら、おすすめのお洒落な過ごし方やグッズを紹介し、ファンを集めていることが特徴です。Instagramでは徹底的にお洒落な暮らしを配信し続け、そのスタイルの「ファン」になった人向けにアパレルブランドなども展開しています。Instagramを「自身の価値観やライフスタイルを公開する場所」として活用し、フォロワーを「ファン化」させ、最終的に購買につなげているのです。

⑤オルビス


オルビスはバブル期に誕生した企業です。
創業当時はどうやって若く見せるかというアンチエイジングが世の中の主流でしたが、オルビスは「与えるのではなく、引き出すスキンケア」をコンセプトに定め、差別化を図り成長してきました。しかし、近年のナチュラル志向の中で、多数の競合が現れ、ブランドの独自性が薄れていきます。そこで、オルビスはリブランディングをするべく、Instagram上の投稿を全て削除。新たに「ここちを美しく。」というブランドコンセプトを定め、立場や年齢に囚われない、自然と生み出される美しさを追求するという新たなコンセプトを定め、投稿内容もその人の素を感じさせるものになっています。Instagramで一貫したメッセージを発信することで、リブランディングを行う企業も近年増加中です。

番外編ーNothing


ここでは、Nothingという海外イヤホンブランドを取り上げます。
このブランドはユニークなデザインと、抜群のコスパを誇るイヤホンとして人気を博しています。Instagram上では、イヤホンの紹介だけでなく、スタイリッシュでユニークな画像を次々と投稿し、ブランドに対する先進感、ワクワク感、ユニーク感を演出しています。
海外展開を考えている際も、徹底して同じ世界観を提示し続けることが、ブランディングの基本です。

まとめ


今回、Instagram上でブランディングに成功している企業を紹介してきました。
これらの成功事例には共通点があります。
それは「一貫した価値観を、継続的に発信し続けている」ことです。
このような華々しい参考事例を見ても、自分たちでは難しいと思うかもしれません。
しかし、自分たちの伝えたい価値観をしっかりと定義し、その軸に基づいた投稿を行い続ければ、必ず「ファン」が獲得できます。その繰り返しで、ブランドは成長していくのです。
この記事を見たその瞬間から、自らのブランドについて考えを巡らせてみましょう!


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