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僕が読んだ本の概要・要約・感想をまとめたノートをまとめたマガジンです。
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#要約

ホモ・デウス(上) まとめと要約

『ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来(上)』(ユヴァル・ノア・ハラリ)の簡単なまとめと要約です。ハラリは歴史学者であり、『サピエンス全史』の著者でもあります。本書は「人類とは何なのか?」「人類はこれからどういう方向に向かっていくべき(でない)か?」ということが書かれています。 とても簡単にまとめると…・人類は今後、不死・幸福・神性を求めるようになる。 ・科学革命により人間至上主義という宗教が確立した。 ・人間と他の動物の違いは「柔軟な協力ができるか否か」である。

『お金2.0』の要約

『お金2.0 新しい経済のルールと生き方』(佐藤航陽、幻冬舎)の比較的良い要約。ビジネスに関心がある人におすすめ。 お金の正体現実は、お金・感情・テクノロジーの3つのベクトルから成り立っており、どんな組織やサービスもこの3つがなければ成功しない。お金が普及し始めたのはたった300年ほど前である。当初は交換のツールの役割しかなかったが、資本主義が発達するにつれてお金はお金を生み出すものとして捉えられるようになった(手段の目的化)。現在の中央銀行が通貨をコントロールする仕組みは

『貨幣の「新」世界史』要約と感想

『貨幣の「新」世界史』(カビール・セガール、早川書房)についての要約と感想。 要約第一部  精神 アイデアのルーツ 1. ジャングルは危険がいっぱい  お金の根源は生物同士のエネルギーの交換である。共生や協力は進化に必要な要素であり、進化的アルゴリズムのひとつに組み込まれている。道具を作る能力と表象的思考能力(→集団的知性)によって貨幣という概念が生まれた。 2. 私の心のかけら  われわれのお金の使い方は感情や遺伝子に左右される。これは神経経済学、行動経済学、生物学的

『ゲーム理論はアート』概要と感想

『ゲーム理論はアート』(松島斉、日本評論社)の概要と感想です。 概要東京大学経済学研究科教授によるゲーム理論の入門書。基本的にゲーム理論を全く知らない人でも読めるように書かれている。難しい数式は出てこない。入門書なので基礎的なゲームについての解説と身近な事例が紹介されているのはもちろんだが、一般的なゲーム理論入門書と違い、「経済学とは何か?」「学問とは何か?」というところまで深堀りして書かれている。さらに、いわゆる経済学的な「合理的な経済主体」から一歩踏み込んで心理的ゲーム