「IIZE!」が心を軽くしてくれた話

まずはじめに。私は昨年2月開催の舞台「KING OF PRISM -Shiny Rose Stars-」にて小林竜之さん(以下「こばたつ」)に本格的にハマり、紆余曲折あってWITHのアルバムにたどり着いたオタクです。私がWITHにハマってから最初に(配信で)参戦した現場が舞台「WITH by IdolTimePripara」、というタイプのオタクです。プリパラ本編や過去ライブを履修しきれていません。その点をご容赦ください。

ライブの話

WITH3rd単独ライブであるWITH/lations、昼夜とも配信を観劇しました。ちゃんとした詳しい言語化できている感想は他のファンの方が書かれていると思うので、自分なりに言語化しつつさらっとまとめていけたらなと思います。

わちゃわちゃ楽しいQuest Milky Way!から始まり、昼の部ではプリパラアイドルである私たちを「ついてこい」と煽る曲であるBLASTING CLAP!、夜の部では私たちを「一緒にライブをやろう」と誘う曲であるDANCE PRINCEが披露されました。「久しぶりだから、滾ってるんだろ?ついてこいよ」…滾ってました、はい。

MYCS・SHOW ME SO SWEET RULEからのマジック・アワー(以下「マジアワ」)、ラストに「やる気!元気!本気!」というショウゴの(エスコート・パレット・ショウタイム!(以下「エスパレ」))での声をミックスしてエスパレに繋げ、エスパレでは「超、超、超超超!」などのアサヒとコヨイのマジアワでの声をミックスし、ALWAYS WITH YOU!!!で3人WITHとしての姿を見せてくれたり…舞台WITHを経ているからこそというか、よりエモエモのエモでした。

リフレイン・ザ・シンフォニー(以下「リフレイン」)やGiraギャラティック・タイトロープ(以下「ギラギャラ」)もアレンジが入っており、また違った印象を持った曲になっていました。リフレインは、なんというんだろう…ベースとドラムと刻む音が増えて、ぴこぴこが増えた感じ?とにかくエモ散らかしてました。ギラギャラは情熱的にラテン系で、後ろのCG映像の背景も赤い薔薇が舞っていました。冒頭の「いつもより少しだけ、情熱的に」という山下夢川誠一郎ショウゴさんの台詞も相まって、大人な雰囲気が増していました。「禁断の関係へ」は年齢制限かかるやろあれ。またアウトロの部分、本来とは振付を変えてアレンジ音源に適した感じになっていました。最高。OPやダンサーさんによるダンスタイムの音源等も含めてアレンジ音源売ってください。舞台で披露した3曲とともに売ってください。

また、キャラとして歌う時のかっこよさ&かわいさ、キャラモードをオフにして中の人としてのわちゃわちゃや息をするように挟まるコント(小ボケの数々)など色々な振れ幅を見せてくれて、感情がジェットコースターでした。ゲラギャラティックタイトロープ。裾。牛にも詳しい土田玲央さん(以下「れいおうさん」)。オーダーメイドイヤモニを作ろうって話になって一人だけ美顔器を買うこばたつ最高にかわいい。WITH!WITH!ゲーム、オタクたちでやりたい。餅つきの時間帯ってなんだ。高等な引っ掛け問題「味噌汁を飲む」タカセジャン!

極めつけはラストスパートのオレーザービームとJUST NOW!、好きにしてI-I-Z-E(以下ハイフン省かせて頂いて「好きにしてIIZE」)。舞台で初披露となったオレーザービームはなんというか、舞台でもヤバかったのに回を重ねるごとにどんどん余裕が出てきている。コールまで追加されていた。音源ください(2回目)。JUST NOW!は現在の情勢等を考えてしまい改めてぶっ刺さった。新時代、創ろうぜ…。後ろの映像がサイリウムチェンジ…アイドルタイムだからサイリウムタイム?なのもまた良かったです。好きにしてIIZEはアニメ後新たにCGライブ映像(振付は中の人が先に踊っていたもの)が作られており、今回満を持して映像をひっさげてのライブという形でお披露目となりました。あのCGライブ映像、一応筐体でも背景で見れるのは見れるのですが、何故か反転してるのでちゃんと見れたのは今回が初だったと思います。特殊イントロも挟まれ、私の心の中は惑わされっぱなしです。「好きにしていいぜ…」の台詞の時のショウゴ、あれ投げキッスしてなかった…??そして「他のヤツはダメ」の破壊力よ…。

そしてギラギャラ直後のスーパーダーリン(以下「スパダリ」)の話を忘れてた。ダンサーさんを含めた7人バージョン(スパダリに限らず)のパフォーマンスをちゃんと観るのが何気に初めてだったので圧倒されました。3人バージョンも良すぎたけど7人になるとこう…迫力がアップしている。ダンサーさんのファンにもなりました。そして天井視点カメラナイスすぎた。

ところどころ、「まとめていけたらな」とはなんだったんだという量になったような気がしなくもない。すみません。

「好きにしてI-I-Z-E」の話

この曲を最初に聴いた時の感想は「え、えちち…」だったような記憶があります。冒頭のコヨイによる「好きにして…」という囁きから、ラストのショウゴによる「他のやつはダメ」まで、なんというか…堕としに来てる感じ。カッコいいセクシー系の恋愛曲なのかな、と。ラップパートもある。好き。ラップパート以外でも韻踏んでる。気持ちいい。「女児向けアニメの子たちの曲だよな…?」と考えていたようにも思います。

しかし、何回も聴いて、舞台やイベントなど色々を経て、考えというか見方が変わりました。この曲は、「オレしかできねえ全肯定」という曲なんだな、と。服も、ライブも、泣くのも夢を追うのも、君の思うままに「好きにしていいぜ」。でも君を全肯定するのは俺の役目だ。君が弱みを見せるのは俺の前だけにして欲しい。そんな感じ。ちょっとした独占欲も覗かせつつ、「君(=聴いてくれてる君)」を応援する曲、というかなんというか。いや歌詞あるのに気づけよ私。

私がこの曲を聴いたのは、うつ状態からある程度回復(社会に溶け込めるようになった、というかバイト先や大学の研究室でもある程度笑顔で会話ができるようになった、という意味です)しつつある時でした。まだ「死ねるなら死にたい」という気持ちが抜けきれず、前を向けていなかった時です。
繰り返し聴くうちに、なんだろう、彼らによる全肯定がそのまま沁み渡った瞬間がありました。好きな服を着て、思うまま生きていいぜ、と。「あぁ、私も好きに生きていいんだ」、と開き直ることができた瞬間です。

この受け取り方をやっちゃっていいのかというのは疑問ですが結果として今私は心を軽くしてもらい、ちょっと前を向けています。「どうせ死ぬんだから今やりたいことをやりたい」と開き直って、着てみたかった地雷系コーデを買ったりしています。それで許して。頑張って社会にも溶け込むから。

色んな感情を肯定してくれた話

時は少し遡って「無観客開催」であることが発表された日のこと。

今回のWITH/lationsは、昨年行われるはずだった同名ライブがコロナに伴う緊急事態宣言で延期され、2021/5/8に改めて開催されることが決定し、しかしまたしても直前の緊急事態宣言が発令され、それに伴うイベントの無観客要請に従う形で無観客開催&配信という形で行われました。

今年緊急事態宣言が発令された時、私としては、最悪の事態は「中止になること」でした。直前までリハやってたのに中止になることだけは絶対なってほしくない、その想いでいっぱいでした。できればお三方とスタッフさん方にペンライトの光の海を見せてあげたい、しかし難しそう、可能であれば無観客でもやってほしい、配信なら買う。延期という選択肢もあるけどできれば「3rd」を停めつづけること、時計の針を停めつづけることはしないで欲しい。そう考えていました。

これは、私が地方民であり仕事の関係上県外に出ることを許されないため、最初から現地に行くことを諦めていたからこそできていた考え方なのかもしれません。(2021/5/11追記:また、このライブが「一度延期になっていた」からこそできていた考え方でもあると思います。)事実、Twitterで仲良くしてくださっているフォロワーさん(特に現地に行けるはずだった方々)の中には無観客開催であることを悲しむ方々もいらっしゃいました。延期してでも会いたかった、と。それも正しい感情というか否定してはいけない感情です。

そんな時のお三方のTwitterがこちら。

そう、「悔しい」と、「それでも俺たちは最高のライブを見せる」と、言って下さったのです。

それはつまり、「みんなも『悔しい』『悲しい』という感情を抑えなくてIIZE」と、「俺たちが楽しませるから、楽しんでIIZE」(流石に拡大解釈な気もする)と、言って下さっている気がしたのです。

その言葉通り、最高のライブを届けてくれました。またお三方はMC中こうも言って下さいました。

「4thがやりたい」「次に繋げられるように」「今はアイドルタイムを貯めている」と。
山下誠一郎さん(以下「せいちさん」)は、「このWITH/lationsを超えないと次に進めない気もしていた」と仰っていた記憶もあります。

それを聞いた時、私の「『3rd』を停めつづけることはしないで欲しい」という考えも肯定して頂けたような気がしました。

「IIZE」って、凄い。ありがとう。

最後に

私よ、推しを全肯定botにするんじゃない。でもごめん、何かに肯定してもらわないと生きていけないんだ、今の私は。

WITHのお三方とそれを演じて下さっているお三方、それからダンサーさん方とスタッフさん方、最高のライブをありがとうございました。いつか、現地に行ける世界線になった時には、現地に会いに行きます。そして2ndと舞台とステイベ円盤化と諸々の音源化CDアルバム化販売もどうかお願いします。

ここまで読んでくださりありがとうございます。noteのことを「感情を吐き出すためのもの」だと思ってしまっているのでこういう乱文ばかり書いてしまいます。それでも何かの助けになっていたりしたら幸いです。

それではまた。