ノクターンブギ最新話(#32)が滾りすぎた

「ノクターンブギ」とは、
監督:森田と純平さん
音楽:白戸佑輔さん
キャスト:瀬戸麻沙美さん、山下誠一郎さん、吉田仁美さん、鈴木裕斗さん、早見沙織さん、小山剛志さん、田代哲哉さん
による監督ワンオペの完全リモート制作アニメです。
Youtube、GYAO!にて無料公開されています。

なおYoutube版とGYAO!版で若干演出が変わってたり(主にGYAO!版に情報量が追加されている)します。
一話あたり平均5分程度なので追いつきやすいと思います。私も見始めたのは2021年1月頭なのですがすぐ追いつけました。
また公式インスタでも色々と情報が載せられています。

ファンビーツさんで直接支援をすることもできます。ファンアートorシチュエーション枠を買うことで本編に参加できたりもします。

これはそんなノクターンブギの32話を見て色々「…は!!?」となったので32話を振り返りつつまとめつつこれまでの内容にも触れつつ色々綴っていく記事です。ネタバレ配慮一切無しで語りますので気にする方はここで回れ右してください。

これまでの雑なあらすじ

シェアハウス「ノクターンブギ」に入居した六人、夢仲魔理(サキュバス)、久結霧矢(ヴァンパイア)、大噛美瑠衣(狼女)、桜来清(キョンシー)、井戸柳たま子(幽霊)、影山狩宇(人間兼ダークハンター)。影山さん以外の五人は裏世界の住人であることを隠しながら、シェアハウスでの日常を楽しんでいました。
そんなある日、血が足りない霧矢と男子の力を吸わねばならない魔理が互いに近づき、ディナーを楽しみつつ目的を果たそうとします。しかしそこで「闇夜の誘い(テンプテーションミスト)」を発動した霧矢は魔理に効かないことに驚き、更には大ジャンプをかました彼女が裏世界の住人だということを確信します。そこに飛来する黒い剣。「漆黒の小旅行(ダークスカイトランジション)」で瞬間移動し魔理を守る霧矢。そう、影山さんにも二人が裏世界の住人だということに気づかれてしまいます。
問答無用で魔理に向かってフライパンを投げる影山さん。庇うように「魔界の雷禍(デモンズレオボルト)」を発動する霧矢。その技を見て霧矢がヘイザー家の末裔だと気づく影山さん。「もしもヘイザー家の末裔と遭遇したら、何も言わずに抹殺すること」というお姉ちゃんからのメッセージを思い出す魔理。
騒ぎに気づいた瑠衣も狼状態(バーサーカー状態)となり二人のピンチを救います。しかしバーサーカー状態なので無差別状態。逃げる霧矢と魔理。追う影山さん。逃げながら追う瑠衣。霧矢と魔理は清とたま子と合流し、清&霧矢チームと魔理&たま子チームに分かれて逃げ続けます。そこで互いに裏世界の住人であることを知ります。
魔理&たま子チームでは、瑠衣が追いつき、瑠衣を宥めるためにたま子が霊上司としての力を発動。そのおかげで瑠衣は正気を取り戻し、仲を深めます。
一方清&霧矢チームでは、影山さんが追いつき、防御のために清が霊幻道士のキョンシーとしての力を発動。女子チームも合流し、全員が「五人が裏世界の住人である」ことを確認します。「裏世界の住人は退治しなければならない」と、攻撃しようとする影山さん。しかし、影山さんの攻撃に人間を巻き込みたくないと対処を話し合う五人を見て、影山さんは葛藤します。そこで魔理はあることに気づきます。「影山さんの話す裏世界の住人が、いつも私たちのイメージと違いすぎる」、と。しかしそこに謎の女性が登場。魔理は「待って!」と叫ぶも、女性は何らかの力を発動し…
場面は一転。日中のシェアハウスで魔理と瑠衣が会話するシーン。GYAO!版では両端が青色になり、日常が訪れたように見えます。というところがこれまでのあらすじ。

最新話(#32)

とりあえずGYAO!版に基づいて振り返ります。

OPの舞台は日中のシェアハウス。6人が謎の踊りを踊っています。
31話のラストと同じ「両端が青色」の世界での日常が展開されます。
みんなで紅茶クッキー作りに挑戦している最中なようです。「チョコチップを入れるのが影山流」らしい。美味しそう。
「カカオぶってるところが魔理ちゃんみたい」「なーんだ、納得!」「納得!?」という女性陣の軽く仲の良さそうな会話はある意味今までっぽい。
霧矢は清くんのためにクッキーを焼いていたそうで。いやとりあえず良かった「女の子大好き!」とか言い出さなくて良かった。「毛ガニの真似事ですか?」と言われるほどの赤面霧矢かわいい。そんな霧矢に「ホントは自分だけで浴びる程食べたいんですよね?」と絡むちょっとズレた魔理も今までっぽい。
…あれ、そういやこの場面に清がいないのは単に別の用事があった、とかっていう理由でいいのかな???

ここで戦いの場面(両端が黒色)の振り返り。少し明かされて良かった。
あの彼女はやはり魔理のお姉ちゃんでした。お名前は「セレネア・ミュー・アルシオン」。至高の夢魔です。彼女の能力について語り部さんの台詞を引用させて頂きますと、
[この世界には無限の可能性がある。それは選択による分岐とも言えるが、粒子と波による測定の限界とも言える。その不確定性に満ちた世界を自在に測定・交換することのできる唯一の存在が、セレネア・ミュー・アルシオン]
とのことです。
魔理からメッセージが返ってこないことから「もしかしてピンチ?介入しちゃうよー」とやってきたお姉ちゃん。魔理以外の5人を気絶させ世界を移動させ、魔理にも手をかざし世界を移動させました。本人は門を潜り、世界は移動。
魔理以外の5人は一度消えたあと、再び出現。しかしこの出現時には「両端が青色」の世界になっています。後藤さんは…成仏した、のかな?魔理はシェアハウスのソファで目覚めました。お姉ちゃんからのメッセージを見ると、「もしもヘイザー家の末裔と遭遇したら、何も言わずにとりあえず様子見でよろ。」とのこと。「なんだっけ、これ…?」と魔理。起きてきた瑠衣さんは「昨日飲みすぎちゃったねー」と発言。昨日、飲みすぎた…?

ここで32話序盤の紅茶クッキーの場面に戻ります。清に紅茶クッキーを渡す霧矢。「これさ、狩宇さん作ってないでしょ?」と言う清に、自身が作ったことに気づいてくれた…?と嬉しくなる霧矢ですが、そこはプロのヒモの清。「オレのこと好きな女子があの三人の中にいるってことだよね?」という清に、あぁやっぱりか…と切なくなってる霧矢にこちらも胸をぎゅんとされます。「それでも持ってきてくれてありがとね、きりやん!」「…(トゥンク)僕も、食べようかな」という会話で32話は締めです。

お姉ちゃんの能力について

不確定性に満ちた世界を自在に測定・交換することのできるお姉ちゃん。これを聞いてまず思い出したのは、十二大戦のねずみくんでした。ねずみくんの能力は確率世界に干渉し百通りの分岐を同時に実行し、一つを真実として確定する能力『ねずみさん(ハンドレッド・クリック)』です。あと思い出したのはBLEACHのユーハバッハですね。ユーハバッハの能力は未来を見通す『全知全能(ジ・オールマイティ)』です。(のちに、霊王を吸収し「未来を改変する能力」になりました。)
しかし、お姉ちゃんの能力は、『分岐』なのでしょうか。どちらかというと、ひぐらし的なあれに感じられました。(ひぐらし本編観れてなくて受動喫煙程度の知識ですが。)こう、並行世界が存在していて、お姉ちゃんだけが記憶を保持したまま飛び移れる、という感じ。飛び移った後の前の世界はそのまま続くけど、「真実」となるのはお姉ちゃんがいる世界のみ、という感じ。
しかし移動後の世界で瑠衣が「昨日飲みすぎた」と発言しているんですよね…瑠衣たちが飲みすぎた、というのは18話までの女子会・男子会のことかもしれない。そうなるとやはり19話以降で分岐しているのかもしれない。
いやわからん。とりあえず私の解釈としては「ひぐらし的なやつ」でいきますが、後の展開で変わるかもしれない。これからが楽しみです。

なおキャストである山下さんとしては、

とのこと。「タイムベント」をぐぐって納得しました。

疑問まとめ

・お姉ちゃんはあの場にいた霧矢が「ヘイザー家の末裔」の一人であることに気づいているのか?

・移動後の世界でお姉ちゃんが「ヘイザー家の末裔と遭遇したら様子見で」とメッセージを変えた理由は?

・そもそもお姉ちゃんが今回のように「介入」した理由は?

・移動後の世界にモップレや影山さんの持っていた剣、「魔理モ」という愛称等がまだ出てきていない
これは「まだ出てきていない」だけで存在はしている…と思いたい。
剣に関しては「消えて出現する」という「世界を移動した」演出が無かった気がします。

・紅茶クッキーの場面で、瑠衣が丸いものへの反応・対処が早すぎる気がする
一応監督に

という回答を頂きました。監督に直接回答を頂けるジャンル、それがノクターンブギ。しかし、31話までの世界線での瑠衣だと、ここでも「ガルル…」ってなってもおかしくなさそうな気がするんですよね。特に霧矢のクッキーの場面。何で対策できたんだろう…いや考えすぎな気もする。

・移動後の世界では、霧矢は血が足りているのか?

・移動後の世界での影山さんの裏世界の住人への恨みの程度は?

・移動後の世界では、六人はそれぞれの正体を覚えているのか?
分岐だとすると、覚えてないと思います。何ならハロウィン回(シェアハウスに霧矢と魔理がいる時にかぼちゃが来たこと)もなかったことになっていると思います。ひぐらし的な感じだとすると…判断材料がない。

・魔理の能力は?

・「管理人」とは?
私は「管理人=語り部さん」説を異常に推しているタイプのファンです。語り部さんもノクターンブギのキャラの一人だと考えているためです。

最後に

考察が捗る、ファンも作品の一部になれる、それがノクターンブギです。色々あれこれ綴ってきましたが、ひとまずは「くだらない日常」が戻ったことを喜びます。そのうえで、今後の展開が楽しみです。ここに書いたこと全部ひっくり返されるかもしれない。その時はまたこの記事を読んで微笑ましくなろうと思います。
あと何ならやはり「今宵はブギーラップ」を頭から全部考察する必要があるかもしれない。筆が乗ったら書くかもしれません。

それではまた。