【嫉妬多めだよ】劇場版少女☆歌劇レヴュースタァライトを見たので

けっこう自分の中では「人の趣味」枠にある作品だったけど、
数年前に一期を見て数話で摂理と華恋の思考わからなすぎて停止して以降、フォロワーが見てくださいと言って総集編があったので見た☺

総集編だからお話のトロの部分が集まっており、よくわからんが感情のサビメドレーになってて、よくわからんのは総集編だからだろう☺という感じで以外とつっかからずに見れたかもしれない
だってこれでも2時間あるし

後半はさすがに絵面が派手になってきて目を惹いたので劇場版も見た!

とりあえず、スタァライトにおいて俺の中で軸になったのが露崎まひるという女である
このアニメ、お話の流れとか摂理の説明がめちゃめちゃバッサリ省略されている、抽象画みたいな魅力があるんだけど(むしろ説明しないことで摂理を『無い』としているのかも)、
「仲良くて傾倒している女の子に昔の女が現れて、その子に夢中になる」という構図はさすがに説明がなくても相関図がわかる!!というのはこの世界では強力なんだなと思った
しかも早々と「嫉妬のレヴュー」をやり始めた
嫉妬の名を冠している!!!

嫉妬の名をほしいままにした女が一体どんなことをしてくれるのか!?
期待爆増である
こういうの、良く見せようとしたり、自覚していなかったりであんまりフルスロットルしてくれることないから
お寝坊していてほしいって本音の中でもなかなか取り出せないところにあるし、言うなんてよっぽどだもんな、、

レヴューの空間がペルソナ4のシャドウくらい人格が逸脱してないのいいよな ちゃんと地続きというか

それでひかりがいなくなったとき、華恋がめっちゃ空虚してたんだけど
いやそこでまひる大チャンスなんだから猛攻せえよ!!!と思った
まあこういう女女ものでこのポジションの子はめちゃめちゃ影薄くなるしなあ、、

一期の嫉妬の話は一旦ここまで(またあとでします)

あと劇場版をちゃんと見ようと思ったタイミングがあって、
(あとなぜか恐山が急にオモコロでスタァライトをプレゼンしてたのもちょっと燃料になった)

大場ななさんですね
ワイルドスクリーンバロック

みんなで電車乗ってて、舞台良かったねーとか言ってて
急に電車メキメキ変形して衣装がシャーッって流れてくる

電車の上には大場さんがいて、
みんなも上に来てて衣装着て武器持ってる

ここ!!

意図のわからん行動に対しての動揺や準備の描写を「描かない」
この時点でこれを見る俺の違和感というものは価値を持たなくなった
よし、そういうつもりなら余計なツッコミは無しで見ようやないかという気持ちになった

そんで始まる音楽と殺陣
これはちゃんとフルスクリーンで見よう、となって最後まで見た

んで、その流れでスタジアムで困惑するひかり

そこにゾロゾロの板の猫連れたまひる出てきたときキターーーとなった
完全にまひるのワールドで追い詰める
そう、やはり嫉妬の権化は想い人を振り向かせるよりも宿敵に憎しみを向けてこそだから

レヴューは気持ちのバトルだから言い返せない覚悟決まってないやつはタコ殴りにされるのだ

いや~やっぱまひるのヤバいやつ感が存分に出ていて良い
こういうのって、責められる展開が欲しいとき憎まれ役が言わされている構図ってあると思うんだけど、
これは間違いなく本気で言っているな、というのがまひると噛み合っていて最高
なんなら和解しないで勝ち切ってもよかったんですけどね(本当は障子にやってもよかったんですけどね)

でも逆にまひるが急に責めて急に許してってやったほうが完封って感じもする

あとなな純那戦、真矢クロディーヌ戦なんだけど
この2つというかレヴューそのものが「MCバトル」すぎるという話
よく対立構図のものに対して例えることがあるけど、これはそれらよりさらに深くラップバトルなんだよな

というか劇場版のストーリー(ストーリー?)が「敵も味方もない」「解決すべきトラブルもゴールもない」から、「お前腑抜けてんじゃねえのか」「俺はお前よりすごい」で話をやり合うことができる

ふつう、バトルもので「俺はお前よりすごい」で挑むやつが勝てるはずないし
執着、負けず嫌いのやつより目的に向かってるやつが勝つ構図が大半だし ベジータとか

だからここでどんな言葉をぶつけて、気迫を保ち続けたほうが勝つ、っていうのはMCバトルなんですね
韻とか技術は剣技だけど、相手が言い始めたことをどうひっくり返してアピールするか、どっちの正義がデカいか示すのはその場のやりとりで決まるという
言われて思わず「うっ」って顔しちゃったほうはどんどん劣勢になる

真矢クロディーヌ戦もすごかった
R-指定DOTAMA戦かと思った

これまでの活動や功績もあるけど、自分で言い出した自分のすごさを説明するワードや設定の矛盾を突く感じ
これってこれまで長く戦ってきてないと言えないこともあったりするんですよね

だからこれ、レヴューって演じることじゃなくてむしろお互いの素の価値観ありきじゃんってなるけど、むしろ「酒の席の演劇談義で熱くなって殴り合い」なんですね
それをこういう舞台な領域空間でやるっていう

こういうギラギラしたのって方向的には男って負けず嫌いでバカねに近いんだけど女女なのがすごい だとしたらよっぽど演劇好きなんだなこの子らってなるし

これを卒業前にやって、んで全部終わったらEDで進路!ってなるの、ストーリーが自由なのに収まりよすぎるだろ

やり始めたのは大場さんだけど、この人が決着ついたら終わりじゃないのが潔くて良い

ひかり華恋戦は、むしろ時系列の話をかなりじっくり描写したせいで逆にレヴューの世界観と勢いで圧倒される部分がゆったりになった印象がある
レヴューは整合性に因われたら負ける
というかここはどっちがすごいとかお前そんなんじゃなかっただろみたいな論点じゃないからかも

でも「死んでる……」はちょっとおもしろかった
絵面ずっとダンガンロンパのオシオキみたいだったし

なんか思ったより「整合性に因われない」「激情で相手を圧倒したら勝ち」の部分もあるけど、それによって「あるあると予定調和に因われないバトル」が発生するのがかなり興味深かったかも
MCバトルなんて本当に数年見てないのに、、

いかがでしたか
舞台少女にはぜひこれからも嫉妬していてほしいものですね

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