父
注 これは(他もそうだけど)誰かに読んでもらうためでなく、自分の感情の整理のために書いてます。
父が死んだ。
朝。5時。
悲しいのかどうかが分からない。かわいそうだとは思う。
長い間病気で入院していた。認知症もあり、最後は「わからん」しか言わず、娘の名前も言えなかった。
これが10年。
正直毎週の見舞いは面倒くさくもあり、情より義務で通っていた。10年。
小さい頃の父との思い出もそんなにはない。父は儲かりもしない自営業で盆と正月以外は仕事をしていたから。
あまり語らず、ともに過ごす時間も短く、娘をそれなりに愛していたのだろうけど、娘の私はそれを強く感じられなかった。
私は?
父の事を愛していたか?好きだった?嫌いだった?
よくわからない。
今これを書きながら泣いているのだから、何かしらの感情があるのだとは思うが。基本的に私は感情が薄いのだ。多分。
私は生きてるので、腹が減ってパンを食べたし、どうしても外せなかった仕事をした。パンなんて、きちんと自分の好きなりんごのパンを選んだ。
父は何が好きだったんだろう。
よく知らない。
そういえば森永のムーンライトはよく食べてたな。あれ美味いんだ。
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