天一のこってりラーメンの味がしなかった話
2024年は良くないはじまりだった。あまりにも酷い災害があり、次の日は被災地に救援物資を運ぶ飛行機に事故があったりしてあまりにも酷い正月だった。
それでも幸せなことがあったという記録を残したい
時は2024年1月3日。私は京都にいた。すゑひろがりずが祇園花月で漫才をするので、お正月の思い出に観に来たのだ。開演18時30分の寄席を観る予定で早めに祇園に着く。お目当ては三島さんが美味しいと言っていた前田のカステラ。諫山先生の奉納絵馬。あと、お参り。おみくじもついでに引いたら大吉。なんか全てがうまくいくらしい。
そんなん信じられまへん。
…と思っていた私に最高の奇跡が舞い降りたのだから世の中不思議なものですね。
早めのご飯をと思い、ラーメン屋に行きました。どうせなら聖地巡礼をと思って、天下一品知恩院前店へ。ここは三島さんが度々行っているようで、サイン色紙が飾ってあるとのこと。是非見に行こうと思っての来店。
店は小さめで18席くらい。まだ17時くらいだったがほぼ満席。かろうじて相席で座ることができた。相席相手は小さな男の子と彼のお母さんらしき人。私の右横に男の子。左のテーブルはおじさんやカップル、外国からのお客さんらしき人も。さすが京都。そして私からみて右のテーブル。1番レジに近い席。
…………。
は?
そこには男性ブランコの浦井さんと、、、すゑひろがりずの三島さんが座ってラーメン食べてた。そんなバカな。もう一度確認。信じられず、あと20回は確認したが、どうも三島さんだ。
うおおおおおおおおおおおおお。
私の隣のテーブルに2メートルも離れてない先で、三島さんが、浦井さんとお話しながら、ラーメン食べてるううううううう。
水を飲む。やけに喉が乾く。注文したこってりラーメンが来たが、もうどんな味なのかわからない。何もわからない。
泣くな、私。息しろ、私。
…そうこうしているうちに二人は食べ終え店を出ていった。家族連れのお客さんが追いかけて写真を撮ってもらっていたようだが、私は何も言えなかった。
ただ、自分がラーメンを食べてる横のテーブルで三島さんが同じラーメンを食べてた。これは実質もう、ご飯ご一緒したのと同じ。
悔やむべきは写真でも声掛けでもなく、お二人のお会計こちらで払えば良かったということのみ。
この日を私は決して忘れないし、忘れられない。
あ、お二人が出ていった後のラーメン、美味しゅうございました。
…また行こう。
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