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東京スカイゲートオーケストラ

※この作品の動画を投稿以降、何故か私が「割れ厨扱い」されていた時期がありました。多分、騒いでた人間は作中の描写が気に入らなかったんだと思います。この際だからハッキリ書いてしまいますが、この作品のヒロインのモデルは、日本共産党の関係者「雨宮処凛」です。まだ当時の私は、「障害者を守ろう!」と声高に叫んでいる共産党に、そこまで悪いイメージは持っていませんでした。母が年代的に元々共産党寄りの考え方だった、というのもあります(そんな母も、日本共産党の外国人優遇政策、日本共産党と繋がっているマスコミの外国人の異常な持ち上げ方を見て、今では日本共産党を信用しなく成りましたが)。まあ、体罰禁止法国会通過以降、「早く罰則を付けて、日本人を取り締まれ!」と日本共産党が赤旗で騒ぎ出した事で、「日本共産党は障害者を差別する加害者側」という事が判明したので、それ以降信用していませんが。まあ、そもそも衆議院で全員賛成してたからなあ、こいつらアカ共は。それに乗っかった自民と公明の売国共も同罪だが。閑話休題。彼女が有名に成る前の話を知って、それで当時は共感して、ヒロインのモデルにしました。それで日本共産党の関係者ですから、彼女の主張に合わせて、世界観の設定を社会主義寄りに変えたのです(私の最近の作品を読めば分かると思いますが、現在の私は、資本主義も社会主義も共産主義も、人間の考えた全ての社会構成形態が嫌いです。それは本来の人間の生きるべき環境ではありませんから)。それに「今の世界がもしこのまま続いたら、こう成るだろうなあ」という一つの予測として、「数が減って行くだけの物は相対的に価値が上がり、手が出せなく成る。すると必然的に人間は現物を入手しなくても良い方法を正当化する様に成るだろう」という事を考えたのです。実際、現実世界でも生産中止に成ったゲームソフトは値段がじわじわと上がって来ています。つまり、私が書いたこの話の世界に近付きつつあるのです。なのに私は、「割れ厨扱い」され、「嘘つき呼ばわり」されました。確かこの話を書いた頃、雨宮処凛の連載記事のコメント欄に応援メッセージが書いた事があるのですが、その直後、雨宮処凛はフェミニストの東大教授「上野千鶴子」と会談をしていました。まるで、「私はあの保守野郎なんかとは関係ありませんよ」と言わんばかりに。私の動画を見れば分かると思いますが、その後の彼女は、日本共産党の指示通りに動いたらしく、よりによって、障害者を19人殺した極悪人「植松聖」を庇い、称賛していました。それまでの彼女は、「障害者は我々の仲間」みたいに言っていたくせにね。つまり。日本共産党の関係者「尾木直樹」が主張していた内容そのままの法律「体罰禁止法」は、障害者を差別する日本共産党だからこそ、全面的に賛成した訳です。このどうしようも無いクズ共が、「国民の為に」なんて選挙の時は声高に叫ぶんだから、人間ってヤツは本当に何処までも・・・。それはさておき。そんな訳でこの作品は実は続きを作る前提で書いたのですが、もう書きません。ここまで人間に馬鹿にされて、書く理由もありませんから。もし書くとしたら、全く救いの無い、徹底的なバッドエンドにします。本当はハッピーエンドで終わらせるつもりだったのにね。しっかりと作品を潰してくれて、ありがとよ、障害者差別を熱心にしてくれた全ての人間共。



代わり映えもしない空が続く。
西暦2157年の東京は、人の気配も無く静かだよっと。
第37次メルトダウンが起きて、五十云年。
東京まで放射線は飛んだとか飛ばないとか、当時は議論に成ったらしいけど。
俺は原発に賛成でも反対でも無いけど、電力会社にはもう少ししっかりしてくれよって思うじゃんね。
廃墟に成っちまった線路の上は、スムーズに進む。

適当に測定器を空に向けながら、俺は進む。
何でこんな因果な事をしてるのかね。
簡単に言うと、俺がスペシャルだからだ。
スペシャルっていうのは、昔で言う所の障害者だ。
正確には、社会が利用出来そうな障害者って所だ。
この言い方は卑屈かもね?でも実際、否定しようが無いんだぜ。
旧来型の障害者と、才能が認められるタイプの障害者を分けて、それで後者をスペシャルって呼んで利用してる。
いや、俺も御相伴に預かっているんだろうけどね?
だから、こんな職を出来る訳だしね?


昨日見たWikipediaで読んだ記事・・・あ、Wikipediaっていうのは違法サイトね。昔は誰でも自由に全てのウェブサイトが閲覧可能だったらしいけれど、今は閲覧可能なネット上のエリアが限定されていて、Wikipediaもその一つ。色々調べられると困るんだと。
因みにね、その自由に見られる当時の人達が何に夢中だったかって言うと、テレビなんだって。あんなモノに夢中に成ってるとか、どうかしてるわ。
ああ、んでね。その昨日見た記事ってのが、戦時中の近衛兵の子孫だっていう作家なんだけど、極悪人扱いされてたらしいよ?でもその人の書いた作品読んだら「悪い奴が悪い」っていう理屈で、それって別に普通じゃんね?何が問題なのやら。
「子供の尻叩け」って騒いでたらしい。見事的中してるわ、その人の予想。今の世界は正にそんな感じだもん。
上辺の教育なんて、無意味じゃん。
その人はそれを知っていたから、世の中にとって都合が悪かっただけだよ。


ん!?
これ、超マの四面の曲じゃね?
この前これやったから覚えてるわ。
エミュでしか遊べないけどね。
実機なんか無理無理。スーファミのカセット一本1000万円也。一部のブルジョワ以外遊べるかよ、そんなモン。
昔は300円とかだったらしいよ?でも、世界に数本しか無いと分かった途端、三ヶ月余りで1000万円まで値段が跳ね上がった。
鼻からスパゲッティでも食べ始めそうな勢いだぜ。
なもんで、今ではエミュはほぼほぼ合法扱いなグレーゾーンに成ってる。

んでもって、音のした方を見れば、俺と同年代の女の子が一人。
俺を見付けると嬉しそうに聞いて来た。
「スペシャルの方ですよね」
だって。
「そうですよ」
だって。あ、これ俺ね。
「私、スペシャルの方に憧れているんです!私もひょっとしたらスペシャルなのかもって、思っていた時期もあって・・・。」
そうなの。俺は自分の事、ちっとも凄いとは思わないんだけど。
ふと。服の腕の裾から、何度も切ったであろう切り傷が見えた。
「あはは・・・」
と目の前の子は笑って誤魔化し、慌てて裾の中にそれを隠した。
メンタル弱い子なんか?
まあ、見た感じも自信がありそうな子には見えない。
「御邪魔しないので、付いて行ってもいいですか?」
だって。
「いいよ」
って返事した。
だってあんなもん見せられたら、断れないじゃんね。
「付いて来なよ」
って俺。俺以外に誰が返事するのかって?
知らねーよ。


その子もブースト靴を持って来ていたらしく、一緒に線路の上を滑る。
あ、ブースト靴ってのは、昔流行ったらしいローラースケートっての
を改良した商品ね。まあ、こういう技術発達は便利だなって思うけどさ。
空中を空挺猟機が飛んでいる。
昔はドローンとか呼ばれていて、「夢の技術」とか持て囃されたらしいよ?今じゃ人間を監視する、マシンガン付きのオモチャだけどね。
「認証を確認。職務御苦労様です。」
認証カードをかざすと、大人しく空挺猟機は去って行く。
この子も俺と先に出会ってなかったら、危なかっただろうな。
ここは、進入禁止エリアだから、いちいちそういう事は五月蠅い。
あ、別に大袈裟な防護服なんか着てねえよ?
対放射線スキンを上から被っているだけで、防げるからね。
何度もメルトダウン起こした御陰で、こういう技術は発達したからね。
それとさっきみたいな、放射線汚染下でも活動可能な自律機械の技術も発達した。これは全く嬉しくないけどな。

んで、その事を話したら、かりん・・・その子の名前ね。
そのかりんは、
「空挺猟機のパトロールエリアは事前に調べてありましたから、大丈夫なんです」
だって。
意外としっかりしてるのね。
同年代なのに、お兄さん感心しちゃった。


暫く進むと、変な二十代位の女三人組が居た。
ああ、物見遊山ね。すぐに分かったわ。
「ここって危険なんでしょ、キャー」
とか言ってる。アホか。
んで案の定、俺を見付けると、
「あ、アスペだ。きっしょ」
とか言い始めた。
アスペって言うのはアスペルガー症候群の蔑称ね。
俺の障害はレーベン七型って言う名前なんだけど、昔はそのアスペルガー症候群っていう括りに入っていたらしい。
で、こういう馬鹿が出て来る、と。
「テレビで言ってたあ、アスペって空気読めないんでしょ?空気読むとか意味不明だけど。キャハハ!」
五月蠅え女だな。
「後ね、後ね。アスペって文字通りに言葉を受け取るらしいよ?頭馬鹿過ぎじゃね?」
テレビが真実言ってると思ってるお前の頭の方が、やば過ぎじゃね?
外国資本と複合型大企業に完全に乗っ取られてるテレビなんかに、何の情報的価値があるんだ?
「あなた達に障害者の何が分かるんですかっ!?」
かりんが怒り出した。
「馬鹿につける薬は無い。言うだけ無駄だ。」
そう言って手を引いてその場を去った。


とあるビルの屋上・・・昔は109とかって名前の場所だったらしいが。
そこで二人して座って、空を眺めて居た。
かりんは、もう帰りたく無い、と言う。
俺は言った。
「眠れないまま朝が来ると、「ああ、また下らない一日が始まるのか」と思うじゃんか。でもさ、その時に窓の下で鳥が鳴いているのを見ると、「何だか今日は少しマシな一日なんじゃね?」って気分が良く成るじゃんね。」
かりんは泣いたまま頷いた。

空にはスカイゲートが浮かんで居て、物言わぬ風を送り込んでいた。

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