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職務に関係ないサイト閲覧で懲戒処分を受けた名市大職員の「WEBアクセスログ」開示

名古屋市は、22/12/27に「名古屋市立大学に派遣していた市職員が、勤務中に職場のパソコンでアダルトサイト等を含む業務に関係のないWEBサイトにアクセスしていた。超過勤務手当も受給していた」として、停職1月の懲戒処分をしたと発表しました。
https://www.city.nagoya.jp/somu/page/0000159459.html

名古屋市民オンブズマンは、「当該職員のWEBアクセスログ」を情報公開請求したところ、保存されていた2022年1月-12月分のアクセスログがCD-Rで開示されました。
・決定書
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/230201.pdf
 
開示されたアクセスログには、「日時」「パス / URL」「タイトル」が記載されており、あきらかに職務とは関係の無いタイトルが並んでいました。


名古屋市民オンブズマンは、2015年にも名古屋市立中学校の管理職のWEBアクセスログを情報公開請求したところ、勤務時間中に職務に関係の無いようなアクセスログが発見されたことがありました。
(なお、本件はマスコミ記者も調査しており、教育委員会から「市民オンブズマンも調べている」と記者に漏洩されました)
 http://www.nagoya.ombudsman.jp/data/150331.pdf

福井県池田町は、2016/6/4に町議会事務局のPCが遠隔操作により乗っ取られて議会関連のデータが抜き取られた可能性があると発表しました。
議会事務局長が勤務中にアダルトサイトを複数回閲覧、「ウィルスに感染した」とのメッセージが表示され、電話にしたがって遠隔操作ソフトをインストールしたとのこと。
(当時、池田町には情報公開条例がなく、詳細は不明です)

名市大の件に関し、内部関係者と思われる方から名古屋市民オンブズマンあてに「市はネット接続に制限がかかっているが、名市大では閲覧制限がかかっていないため、職務に関係の無いアクセスが可能。他職員も関係の無いネット閲覧をしていたり、勤務時間中にパソコンゲームしている事例もある。全教職員に対して同様の調査を行うべき」と手紙が届きました。

同様のことが起こらないような体制づくりを望みます。


なお、横浜市は23/4/1から電磁的記録の情報公開請求につき、CD-R1枚70円に加えて、1ページごとに10円にする条例改正を行いました。
(ページ数がない電磁的記録は、70円+1ファイルごとに210円)
https://www.ombudsman.jp/data/221206yokohama.pdf

1ファイルをどう数えるか不明ですが、今回の名市大の件であればエクセルは9ファイルに分かれていました。
70+(210×9)=1960円にもなる可能性があります。
同様の調査が事実上できなくなってしまいます。

・かながわ市民オンブズマン 2023年1月15日発行 広報誌第168号
 行政文書デジタル化の恩恵を市民に!逆行する横浜市の惨状
 http://kana-ombuds.world.coocan.jp/kouhou/2023/kouhou168.html

名古屋市民オンブズマン 名古屋市政
http://www.ombnagoya.gr.jp/tokusyuu/nagoya/index.htm

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