要素はなるべく細かくしたいけど子供の頃に学んだ癖は抜けないという話。

 わざわざ記事にするほどの事でもないけれども、普段考えていることをダラダラとツイートしようとしたら文字数とかいうレベルじゃなくなったのでまとまりも無い話だけれどもnoteにでも残しておこうかと。

 自分は何かを調べたり攻略したいなぁと思った時にはその事象を要素に分解してから考えるようにしている。そうすることで他の物事との共通部分を見つけることが出来て初めての事でもスムーズに理解が進んだりする。
 
 これは中学1年生の単元である素因数分解に近い考え方である。
1とその数以外で割り切ることのできない素数という数を最小要素であると設定して、その約数の組み合わせで大きな数字を表現する。
 
 しかし仮に攻略したい事象が62という数字のようなものであるとき、素因数分解的な考え方では役に立たない。
 62を素因数分解すると2×31となるが、31という数字は大きすぎる。
 大きすぎるとそれまでに自分が経験してきた物事と共通する可能性は大きく下がる。もっと日常に溢れかえっている要素で置き換えることで、今までの自分の経験を活用したり、今後の生活で役立つように吸収したいのに31なんてアイスクリームの看板を連想させるだけで雑念の原因にすらなってしまう。
 
 こんな時にどうするのかはシンプルで、素数の積としての表現をやめて加減算を組み合わせるとよい。別に62は60+2、すなわち2×2×3×5+2とすればいい。

 数学のテストではないので素因数分解しなければいけないなんてことはないのに、私は良くこの当たり前の考え方を見落とす。
 物事は同じ割合で均一にすべての部分が構成されているわけではなく、ムラがある。 

 私がメインでプレイしているカードゲームについてよくされる質問がある。
 
「実力と運、どれくらいの割合ですか?」
 
 もっとカードゲームを理解している人からは更に細かく要素を分解した質問をされる。

「デッキ構築、プレイ、引き運、どれくらいの割合ですか?」

 25年もカードゲームをプレイしていると100回以上質問されたことのある質問である。勿論嫌な気持ちになることは無くて、むしろ興味を持ってくれてありがたいのだがいつも面倒で「大体50:50くらいですね」と答えてしまっている。
 
 実際には運の要素は因数ではなくて加減算である。
 例えばあなたが初心者で実力が50の時、運は50の大きさであなたに味方したり時には敵になったりする。この時、実力50%、運50%である。
 
 しかし優れたデッキを作成し、プレイも主要なマッチアップ全てのパターンをイメージできる時、きっとあなたの実力は200くらいはあるだろう。
 そんな上級者のあなたも、初心者と同じように運の影響を受ける。しかしそれでもあなたの練習が無駄にならない。運は因数ではないのであれば実力80%、運20%の状態になっているはずである。
 
 効率的に上達したいときに練習や努力で伸ばすべき要素はどこかを考えることも重要である。これは単純に因数的な要素を伸ばす方が良い。乗除算の方が与える影響が大きい。バトグラの紫バナナも、ガッチャマンエレメンタルもスタッツを倍々にするから明日にはバイバイする。

 最後に、どれだけこんなことを考えてもやらなければ意味がない。ただ仮説や目的もない試行にも意味がない。何事もバランスが大切である。
 試行と思考は因数であるが、行動とその動機になる情熱は自分の気持ち次第なのかもしれない。

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