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『何者』を改めて観て、問う『自分』について。

はじめに

年の瀬ですね。

先日とある学生さんと自己分析面談を行いながら
私自身の人生についても少し話していた時、

「まさに「何者」状態ですね。」と
とある場面で言ってもらったので

改めて見返して映画について
感想を描いてみようと思う。

※ちなみに【何者】についてのあらすじはこちら

そしてまた
前回見たときとは違う感想も生まれてきたので
採用担当として、ないしは年間300人の学生さんと面談させてもらう中で感じた
思いも含めて駄文ですが記していきたい。

幾万の他人の目

今回は
「他人の目」
をテーマにつらつら書いてみることにします。

「他者評価」
ここに苦しんでいる就活生は沢山いる。
今まで学歴という盾をうまく利用したり、
それによって苦しんだり。
またその盾によって本当の自分の実力が何で測られるのか
不安で仕方ないんだろうと感じる。

こと私の活動する仙台は東北では
一般就職をする大学が沢山あるわけではなく、

ほぼほぼインターンシップ先や面接先、
しいてはうちの採用イベントでも
知り合いが顔を合わせてしまう機会が本当に多い。

それにより面接の合否そのものを
同じ学歴や略歴を持つ中での相対的な自分の評価
と捉えられるのではないかという恐怖や嫌気から
就活自体を先延ばしにしたり
アウトプットする機会から逃げたくなる人。
多くいるのではないでしょうか。

そんな他人からの目線や評価の渦の中で苦しんでいる就活生の姿を描いたのが
「何者」という映画です。
出てくるキャストは、

何がやりたいか以前に家庭的事情でそれ以上に向き合うものと必死で戦っている人
そしてその人を 嘲笑的な目でみて
「自分のやりたいことで選べないって可哀想」
という人。
就活の画一性に嫌気が刺して起業を試みる人。
就職以外の選択肢として「夢」を選択する人。
そしてそれぞれがとったリスクを
「勿体ない」と嘲笑する人。
留学という”アドバンテージ“を盾に
自分らしさを失う人。
そしてそれを笑う人。

そんな評価で苦しみ選択を誤る個人や
苦しむ個人を評論家として見ているだけの個人を
グロテスクに描いています。


もう見てて苦しくて苦しくて仕方なかったですが、
でも必ず自分の選択を嘲笑する人は
どこにだって存在します。

誰もが羨む(?)企業に入れど、
「つまんない人生だね」
「またそうやって他人に合わせるんですね」
起業したらしたで「世間を舐めてる」
「自分で生きているフリして
トレンドに振り回されてるだけ」

辟易としますよね。

でも、だから”曇りなき目で見定め、決める
これを自分自身が覚悟を持ってやるべきです。

そのために大切なこと

①どこに芯を持つかを決める
(自己分析ってやつですね)
②その芯から見た時の選択の中で
表に隠されている裏の部分まで目を背けず見る
③裏の部分にまで覚悟を持った上で決める

まず誰もが
この“芯”に当たる部分を考え尽くさず意思決定をします。

決めないことによる障害

それにより
「言われてたことと違う」
「本当はこの仕事向いていないのかも」
「本当はこれが俺はやりたかったわけではないのかもしれない」
というクレームで転職していく若手が増えていくわけです。

こんなミスマッチさ。

散々「個力」が求められる時代と言われる中で
大した力も身に付かず外に放り出される学生さんからしたら不幸せでしかないし、
企業からしても、
10年かけて育てるために研修や採用コストをかけて
「あれがねえ」「これがねえ」とダダをこねる子供にマネジメントを唸らせ、
その挙句に成果も出さずに辞められたのではとんでもない失敗です。

ただ。
まず最初に後悔するのは『個』である若手社員です。

なぜなら
会社にとって相当な痛手だったとしても
補填できる人材は他にいます。

しかし、新社会人として入った皆さんの
時間という資産は
成果に向き合えず
もやもやした時間によって
浪費されているだけではなく

転職市場では「即戦力として」
どれだけのスキルを持ってるのか
をシビアに見極められるのにも関わらず、
そのスキルを貯めそびれて
社会に放り出されているからです。

『辞めてえ』とか戯言の前に前進したい

だからこそ、(前提ありえないですけど)
とんでもない理不尽や
配属違いが起こったとしても、
そのリスクも含めて人生のテーマとして
己が背負いたいものを一度見定め、
就職する必要があります。

他人の目や他人のものさしで選ぶ瞬間が多すぎて、
誰もどれが「本心からの」自分の想いなのか
わからなくなってる人もいると思います。

ほとんどの決断を承認欲求のためにしてきた人も
いるかと思います。

それでも、どんな人でも一度は
**「本来の自分なら確実に成しえなかったものを、
他のなにかの力で越えてしまった経験」 **

てあるんじゃないでしょうか。
何回も何回もそれが何か検証して、
それが芯じゃなくて
苦しむことも多いかもしれませんが
ここだけにはブレるな、
と沢山の辞退者や転職した同志の思いと共に
伝えます。

手伝いがほしい時にはいつでも!

良いお年を。

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