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ロサンゼルス・ニューヨーク旅行記  その1 準備と入国

 子供(成人済み)が2023年6月から会社の命で1年間、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスに研修に出されました。これをいい機会に、2024年2月22日から3月6日の13日間、生まれて初めてのアメリカ観光旅行に行ってきました。

 旅行は個人旅行でしたので、準備から全て自分でしなければなりません。
 旅券は、会社員時代に海外にも出張があったので、有効旅券を所持していました。
 航空券は、日本の航空会社のHPで自分で予約しました。余裕をもって4か月前には予約を入れました。
 子供のアドヴァイスで、アメリカ合衆国では全てがクレジットカードで決済されるということから、自分が既に持っているクレジットカードとは別の会社のクレジットカードも持つことにしました。片方の会社がトラブっても別のカードがあれば、何とかなるだろうという用心のためです。銀行で相談すると、オンラインで申し込めるということで、航空券の予約が出来たらすぐに、新規クレジットカードを申し込み、審査が通り、カードを手に入れました。新しいタイプで、タッチ決済可能、番号非表示のカードです。クレジットカードのためのアプリも携帯電話に入れ、また使用したらすぐメールが来るように設定し、更に日本でも使用して、使い心地を試しておきました。アメリカでは、新しいカードばかり使いました。
 旅程が近づいてきた2月になってすぐ、ESTA(Electronic System for Travel Authorization)を申請しました。これをしておかないと、入国審査でトラブルになるということです。21ドルを支払い、オンラインで申請し(質問項目は日本語でできます、入力はアルファベットですが)、数日後に認証されました。念のためにESTAアプリも入れ、認証書もプリントアウトしました。アプリも紙も実際には使いませんでしたが、米国入国審査には入力データーが使われたと思います。
 宿泊は全てホテルで、子供が地の利を生かして、清潔で安全で便利な場所にあり、あまり酷く高価にはならないところを選んで予約してくれたのは、大変助かりました。それでもアメリカの物凄い物価高と旅行時の円安で、日本円に直すと1泊3万円(200ドル前後)でした(涙)。
 携帯電話は、自分の物が「アメリカ放題」という電話もインターネットも使い放題というシステムがついているものだったので、その勉強はしましたが、アメリカでは追加料金なく使えて大変便利でした。
 子供は仕事があります。滞在期間中の一日は有給休暇をとって付き合ってくれましたが、基本的には週末以外は日中を独りで過ごさなければなりません。観光のための市内移動は、バスや地下鉄を使わず、Uberというアプリで呼ぶタクシーのようなシステムを利用することを子供に厳命されました。安全のためだそうです。このUberアプリをダウンロードし、クレジットカードの情報も含めて、情報を入れて、尚且つ、日本語のYoutube等で、どのような手順で使うのか勉強するのが、準備の中では一番抵抗がありました。でも、やらないとどこにも行けないよ!歩いて回れる都市じゃない!という子供の強い意見に従いました。
 アメリカの医療費が、非常に高いことは有名です。歯の治療は、きちんと旅行前に済ませました。眼鏡がないと自分の手の指の爪さえ見にくい程の近視なので、予備の眼鏡は勿論持ちました。でも人間、急病や事故を意志で避けられるわけではありません。旅行保険には入りましたし、アメリカで日本語で問い合わせが出来る番号を印刷して所持しました。幸い旅行保険を請求するようなことは起こりませんでした。
 ガイドブックは買いました。でも、若いときと違って、観光地を回ることが大事とは考えませんでした。子供に会い、様子を知り、ロサンゼルスの街の雰囲気とニューヨークメトロポリタン美術館を味わえればいい、あとは元気に帰国することが目標の旅でした。

 さて、いよいよ出発です。
 羽田からロサンゼルスは飛行時間およそ10時間。夜に出て、着陸は現地時間午後1時半くらいで、予定より短く良かったのですが、殆ど眠れず、徹夜みたいなものでした。
 飛行機を出て、携帯電話が使えることを確認しました。子供と連絡を取りました。入国審査ですが、これが信じ難い程のうねうねの長蛇の列です。ESTAをしてあるのだから、サクサクと行くだろうという甘い考えは打ち砕かれ、2時間近く並びました。審査官には多少の質問をされつつ、顔写真と両手の指紋を4回に分けて(4本指と親指、左右)採られました。手首の角度が悪かったらしく、「wrist!」とジェスチャー入りで注意されました。
 荷物を受け取ったら、いよいよ空港の建物を出て、Uberを呼べる広場まで、連絡バス(無料)で行かなければなりません。子供と電話しつつ、遠隔操作で、バス乗り場を見つけて、乗り込みました。皆さん大きなスーツケースを車内スーツケース置き場に載せるのですが、軽いとはいえ、自分のスーツケースを、運転手に指示された高い置き場所に、力不足であげられません。多分韓国の男性が、サッと載せてくれて、降りるときも下してくれました。英語ですが、アジア人同士なので、頭を下げつつお礼を申し上げました。
 さて、愈々問題のUberアプリです。子供に指示を仰ぎ、子供の会社の住所を行先に入れて、呼びたい車のタイプを選択し、広い乗り場のどの番号に行けというアプリの指示を見て、ドキドキしながら待ちます。車のナンバープレートを乗る前に確認すること、自分の名前を名乗り、間違えた車に乗り込まない様、双方気を付けること。凄いストレスです。
 車が来ました。番号を確かめ、名乗り、トランクに荷物を入れてもらいます。乗り込んだら、後ろでもシートベルトを締めなければなりません。推奨ではなく、義務らしいです。
 来てくださったドライバーは、ヒスパニック系で明るい方ですが、英語が余り通じません。背の高いヤシの木が街路樹なのが珍しく、キョロキョロしてしまいます。小一時間走って、会社の住所近くになって、どんな建物かと言われて往生しましたが、見つけ出してくれました。値段は乗る前に表示され固定ですが、問題はチップです。子供からは、予め全ての場合に20%と決めておけば、楽だからと言われ、20%のボタンを押しました。
 薄暗い夕方になり、会社の建物前で電話を掛けたら、すぐに子供が退社して出てきて、自分のレンタカーに載せてくれました。ホテルまで車で送ってもらい、部屋を子供の名前とカードで予約してあるので、チェックインや予備費の払い込みもしてもらい、部屋まで一緒に行って、頼まれていた日本からの細々した品物を渡しました。そのまま、ホテルのダイニングで一緒に夕食を摂って、子供は自宅へ、わたしはシャワーへ。
 くったくたでしたが、矢張り久し振りの海外旅行の緊張と時差のせいでしょうか、夜中に何度も目が覚めました。

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