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「世界の都市・パブリックスペース」を考えるソトノバ・スタジオ、始まりました!

 ソトノバ・スタジオ:世界の都市・パブリックスペースクラス:シドニー・メルボルン・アデレードの第1回が6月18日からスタートしました。
 「オーストラリアは行ったことないけど、居心地のいいパブリックスペースは日本にはなかなかないと思うから、ヒントが得られるかも」と応募しました、感想レポート担当の新村(しんむら)です。

自己紹介から期待が高まる・・

 部屋に入って好きな席に座ったあと、まずは皆様の自己紹介。「パブリックスペース」というテーマだけに、ふだんのお仕事もその分野に関連する方が多くいらっしゃいます。みなさん、(いい意味で)面白そうな方ばかり。どんな展開になるか、いやでも期待が高まります。そのなかでも個人的に「すごい!」と思ったのは、高校生と大学生のおふたり。自分がその年令のときに、こんなに感度が高くなかったです。

 スタジオ開講のねらいとは

 続いて、ソトノバ代表(共同代表理事)の泉山塁威さんから、このスタジオを開講した狙いや目標についてミニレクチャー。

 パブリックスペースの学び方においては、「目的・ねらい」が重要である、として、最近のご自身の訪問先となった海外の都市と、訪問の目的などを引き合いに、①行き先の選定、②準備、③実際に行き、現地の食事・文化・イベントなどを楽しんで写真やメモをとる、④振り返り=記録を整理しながら、出発前に設定した「ねらい」がどう達成できたかを把握、⑤アウトプット=ブログやプレゼンなどーーと手順を整理していただきました。

「現地の市民の目線」を持つこと

 印象的だったのは「現地に行ったら『現地の市民の目線』に立って生活を楽しむ」という言葉。観光や仕事で初めての街を訪れると、どうしても「行かなければならないところ」を絞って、それ以外のことはなかなか目が向かない我が身を振り返ると、ちょっと耳が痛かったです。

 もうひとつ、「アウトプットは自分の言葉でまとめる」。自分が訪問先の都市で実際に「した」ことや「みた」ものを言葉にしたとき、それは読み手に「訴える力」が違うだろうな、と納得の言葉でした。

「旅をしながら働く」とは:梅中さん

 泉山さんのイントロを受けて登壇された日建設計NAD (Nikken Activity Design) 室の梅中美緒さんのテーマは、ご自身が現在進行形で取り組んでいる「旅をしながら働く」こと。


旅で得たインプットを旅先でアウトプットする

 梅中さんによれば、従来の「旅」「旅行」では、休暇をとって出かけたさきでいろいろな「インプット」(仕事にもつながるかもしれない「気づき」「驚き」「感動」などでしょうか?)があったはずなのに、旅先から帰国し仕事に戻るときにそれを忘れてしまいがち。そこで、いま梅中さんが「実証実験」しているのが、 得られたインプットを忘れる前に旅先でアウトプットしてしまうこと。2018年には365日のうち146日は旅先で仕事をされていたそうです。


「現地の空気に溶けるように暮らす」

 行き先の決め方でいくつかポイントがあるそうですが、「日の長さ(日照時間と言ってよい?)」「まだ行ったことがないところ」「確保できる滞在日数」など。また、この「実験」にあたりご自身で決めているルールとして、私が「なるほど!」と感じたのは「現地の空気に溶けるように暮らす」、「日常と非日常を強めに横断する」、「工程を最初から決めすぎない」といった点です。

 梅中さん自ら、または現地で知り合った方に撮ってもらったたくさんの写真も見せていただいた中で、おかしかったのは、東ティモールの町中を写した1枚。wifi環境は良くないなかで、なぜか1本の大きな街路樹の下にだけ、ノートパソコンを持った人が集まっていて「木からwifiが出ているのかも?」と思ってしまうちょっと不思議な景色でした。また、梅中さんイチオシという、インドネシア・ウブドのcoworking spaceは半屋外で緑が濃く、瞑想している人がいたりと集中できそうな環境もインパクトがありました。

チームわけとテーマが決定!

 梅中さんのマシンガントークの余韻を感じつつ、次回以降のためのチーム分け、チーム名決め、チームでのテーマ検討をパパっとこなしたあとは、スナックタイム。スタッフが用意してくださった、カンガルー肉のプチバーガーをはじめとする、おいしそうな料理の数々をいただきながら、アルコール(小菅くんは未成年!なのでジュース)も片手に、初対面の緊張をほぐしていきました。

おいしそうな料理が勢揃い

 中身の濃い3時間はあっという間に終了してしまいましたが、次回は1週間後。みなさん、がんばりましょう!

All Photo by Takashisa Yamashita
Text: 新村 敏雄

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