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「メメント・モリ」と「カルペ・ディエム」と「卯酒」


テレビCMに頻出するゲーム「メメントモリ」。CMには薄幸の美少女ふうのキャラクターが出てくる。勿論無縁且つ無関心ながら、ロードムービー的ストーリーらしい。知らんけど。

テレ東「新美の巨人たち」で特集されていた絵本作家ヨシタケシンスケさんの新作は「メメンとモリ」。姉メメンと弟モリの物語だ。ヨシタケさんは、子供たちが「メメンとモリ」から題の元になったラテン語「メメント・モリ」を知ることがあってもいい、と考えたようだ。

番組では、「メメント・モリ」を、「いつか死が訪れることを忘れるな」(一般的には「死を思え」)とし、裏を返せば「いつか死ぬんだから、今を楽しめ」と説明していた。

これは同じラテン語の「カルペ・ディエム」(この花を摘め→この日を掴め→今を楽しめ)と一緒だ。

迂生はカルペディエムを韓国ドラマ「シカゴ・タイプライター」で日本植民地時代に抗日運動家の拠点となったバーの店名として知った。古代ローマのホラチウスの言葉だった。

ホラチウスに言われなくとも、物心ついた頃から慎ましく享楽主義を続けてきた迂生。

ただ、心配性なもんで先憂後楽主義との併用だけは外せない。要は仕事や家事などはとっとと済ませて早く飲む。理想は白居易や小原庄助の「卯酒(ぼうしゅ)=朝酒」だけど、なかなかそうもいかなくてね。

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