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百貨店の凋落

久しぶりにデパートに行ってみると、ろくなものがねーな…と思う。外商で売り上げ伸ばしてる百貨店もあるけど、一般客が欲しいものがない。デパートはなぜ客が欲しいものを売らないのか。

まず居心地が悪い。夏は入った瞬間寒く、冬は暑くてのぼせる空調のキツさ。気分悪くなって早く出たくなる。そして休める場所がない。ちょっと5分座りたいとき、イオンモールみたいな通路に座って一息する場所がない。入口のオブジェの縁に腰かけている人たちを見て、なぜ店はベンチを置いた方がいいなと思わないのか。少し水を飲もうと思うと外へ出て公園を探さなければいけない。戻るのが面倒だからもう行くのはやめるか、となる。

そして服売り場の店員がウザい。どのブースも入るたび付きまとうばかりで誰もが同じセリフしか言わず、なんの販売促進になるのか。手に取るたびに実況中継される。どの色を見ても色違いを勧めに来る。しつこく試着を勧める割には試着室に荷物を置く場所もない。

服自体も変なデザインばかり。メンズは生地が丈夫でベーシックが多いけど、レディースは薄っぺらい生地で着られないようなものばかり。ただのシンプルなシャツを探すのも困難。オックスフォードシャツが欲しいが唯一ラルフローレンしかなかった。刺繡さえなければ買うのに…。ロゴがなければ買うのに、と思っている人は多いのになぜやめない。

国内メーカーは総じてトップスもボトムスも太くて短いものばかり。サイズ展開が少ないブランドが多く買いたくとも買えない。大きめに作るしかないから多くの人がダボついた格好になる。日本人はなぜ乞食みたいな格好をしているの、と外国人が言っている。

低価格帯は生地がみすぼらしいので中価格帯を買いたいのだけど、ないから仕方なくサイズ展開の豊富なユニクロへ行くしかない。

革靴も欲しいが指が5本入る靴が存在しない。なぜ指3本のスペースしかないとんがった靴しか作らないの。小指が痛くて歩けないとみな困っているのに。昔買ったスクエアトウの靴を買い替えられず15年くらい履いていたけど、会う人会う人「それ素敵ですね、どこで買えますか。」と言われたよ。レディースで快適なレザーソールなど皆無。どうにか探して通販で買うしかない。

客が欲しいものを売らない、過ごしたい場所を作らないデパートの選択は、今の凋落ぶりも当たり前。勝手に売れてたバブル時代から何も商売方法が変わっていないのだろうな。


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