見出し画像

DOLLCHESTRAというユニットは、「舞台の上で人々に想いを伝える"居場所"」なんだという言葉について。(蓮ノ空18話Part3,4感想)

DOLLCHESTRAというユニットは、「舞台の上で人々に想いを伝える居場所」なんだという言葉について。
まさに自分がドルケに惹かれた理由がそこに詰まってた気がして、すごく納得しました。

自分の想いを「言葉にして伝える」ということは、どうしても自分の言葉の稚拙さから気持ちをうまく伝えられなかったり、もしくは意図しない伝わり方で他人を傷つけてしまったり、それを恐れて自分の中で我慢して、溜め込んでしまうことも毎日のようにあり、とても難しいことだと感じています。

だからこそ、自分の抱える苦悩や悲しみ、喜びを直接的な「言葉」ではなく、舞台上のパフォーマンスで、「芸術」に昇華して示すという姿勢が楽曲にも強く表れているところがDOLLCHESTRAの魅力だと思っていて、自分の性格からもそこにはとても共感できる部分があり、惹かれています。

この姿勢、12話でさやかが、沙知先輩に対して「竜胆祭のパフォーマンスで示します!」と宣言した様子にもしっかり受け継がれていますよね。

活動記録第12話「期待はおもい!」より

個人的には、ユニット単位で見ると沙知先輩から一番受け取るものが一番多かったのがDOLLCHESTRAの二人だったと思っているので、それが今回もしっかりと現れていた気がします。


最初、ひな鳥だった綴理は、親鳥の沙知先輩からいろんなものを受け取っていましたが、その感謝を伝える前に、自分の前から親鳥がいなくなってしまった。その場で鳴くことしかできず、きっととても辛い日々を過ごしたんだと思います。それでも言葉には出来ない感情を、「私は感情のない人形なんかじゃない」と歌にしていたのもこの頃ですよね。

Not a marionette…

AWOKE / DOLLCHESTRA

そこから後輩のさやかと出会って、今度は自分が親の番になった。
自分が親にしてもらったことを見様見真似で、後輩を近江町市場に連れて行くと、そこから「自分もありのままで、ここにいていいんだ」と学んださやかは自分の殻を破りました。

活動記録第5話「顔を上げて」より

その後、改めて親鳥と対峙することになった綴理。さやかの後押しもあり、しっかり自分の言葉で表現することから逃げなかった綴理は、親鳥の本当の想いを知り、「自由へのツバサ」を得て、「Runway」から飛び立つことが出来た。立派なスクールアイドルとして飛び始める事ができました。

活動記録第13話「追いついたよ」より

3代の登場人物がそれぞれに影響を及ぼし合いながら、想いを次の世代に引き継いでいく。その様子はまさに蓮ノ空の「伝統」のようなものを感じさせてくれます。

改めて、DOLLCHESTRAのストーリーの、個々の回が重なり合って、一つの大きな流れとして完成していく姿は素晴らしいですよね。


私自身、まだまだうまくいかないことだらけで、自分に自信を持てないところがあり、「自分の居場所はどこなんだろう」と悩むこともたくさんあるので、正直今の綴理はとても眩しく、輝いて見えます。

「自分がここにいてもいいんだ」という自信を持てるようになるために大切なのは、単なる「言葉一つ」や「結果」だけではなく、積み重ねてきた「時間」や「過程」にこそある。

この1年を振り返ったとき、綴理の積み重ねてきたみんなとの時間は確かに綴理の胸の中に残って、今後の糧となってくれるはずです。

だけど無駄になることはないさ
走り抜けた距離は確かにあるんだ

青春の輪郭 / DOLLCHESTRA

DOLLCHESTRAというユニットは、「舞台の上で人々に想いを伝える"居場所"」。
まだまだ自信のない自分ですが、今一つだけ自信を持って伝えられることがあるとすれば、DOLLCHESTRAを応援している間だけは、「ここが自分の居場所なんだ!」と思える、ということです。それくらい誇りの推したちです。

私も、綴理のように自分自身に自信が持てるよう、まずは眼の前のことから、一つ一つ地道に積み重ねていこうと思わせてくれる、そんな素敵なストーリーでした。
綴理が沙知先輩の卒業に向けて、どんな想いを、どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか、期待しています!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?