重ねた時を最初から。【がさつ】

私の席の前はがさつな友人の席でした。
“面白い”というより落ち着きが無いだけでは?
がさつな友人を見てはそう思ってました。

寒い日の教室です。
真ん中には樽みたいな“石油ストーブ”
熱い位に暖かく、ストーブ近くの席がとても羨ましかったです。

…ただ、空気が淀みます…そう空気が…。

そして空気が淀むと「ぜーっぜー」と喘息の発作…。
授業中、先生も気付かず声も出せずとても苦しかったと覚えてます。 
私はそれでもなんとか気力を振り絞り窓を開け、
新鮮な空気を感じたときは
もう言葉に表せない安堵と達成感でいっぱい。

…がそれもすぐ終わります。
「お前風邪だろ!!!暖かくしろよ!!」
がさつな友人はそう言うと急いで窓を締めて

さらに「大丈夫か?」言葉をつなげます。

今でも信じられません。
その言葉は善意ある行動だと証明する言葉ですよ。

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