-直接法-初級と3級の出題範囲について

前回、減価償却の記帳方法と帳簿価額について解説しました。

その中で、記帳方法①直接法がでてきましたが、今、簿記初級の解説として毎日展開しているので、初級を飛ばして現在3級をベンキョーしている方の中には『えっ…そんなん知らんわ…。』と心配になっている人がいるかもしれません。ですので、少し出題区分についてお話しておこうと思います。

まず改めて結論をお伝えすると、直接法は3級では出題されません。
現行出題区分では『直接法は2級の範囲』となっています。

では、なぜ3級より下位級である初級で出題範囲になっているのか?と言うと、実は初級は、3級の下位級だから簡単な内容にしているのではないんですね。実務で活用するための最低限知っておきたいコトばかりを集めた内容になっているからなんです。

一方3級は、簡単な経理処理ができるようになるコトを目的にしています。

公式HP

具体的にいうと、初級では期中取引だけが範囲対象となっているので、決算整理手続きは一切入っていません。

でも一方で、2級以上の範囲だけれどもごく一部簡単な処理内容を初級範囲としています。その中の一つが直接法なんですね。

つまり、初級と3級には出題範囲に一部ねじれがあるんですね。

今はまだまだ初級の存在が知られていないし、なぜか3級はすぐ合格できると思われている😑ので、統一試験(今まで通りの試験)だけであれば、わざわざ初級を受けなくても3級からのベンキョーでOK!と考える人が大多数だったコトもあり、今までは問題ありませんでした。ですが、検定実施が困難になってしまった今となっては

・2020年12月からネット試験が始まっていつでも受験できるようになるコト
・2021年度から統一試験とネット試験の詳細を統一するコト

を発表しているので、状況がかわるのかもしれません。

個人的には、特に、いつでも受験できるコトと試験時間変更の影響は大きいような気がしています。

まぁ、いろいろ書いたんですが

直接法は、2021年2月試験までは3級受験時に知らなくても大丈夫ですよ

っというコトです。

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