シュガー・ラッシュ感想(1/15追記)

以下1/15追記

調べたら監督がシンプソンズシリーズのリッチ・ムーアで、やっぱラストは皮肉として作られてるのでは?
だって”あの”シンプソンズの監督が無意識の差別という構造に気づかず作るなんてありえないと思う。

ちゃんと皮肉として作られてるなら安心だ。
むしろグロテスクな胸糞映画としてすごく良くできてる。

でも、ただのハッピーエンドだと思ってみてる人も多い気がする。

もしかして、だから、ズートピアを作ったのか…?
ズートピアは同じ監督がシュガラの次に作った作品だけど、もっとわかりやすく人種への偏見や差別への問題提起がテーマになってる。

シュガラでは人々が自分が差別していることに気づかないという問題を皮肉ったのに、観客がそれに気づかないという二重の皮肉になってしまったのかもしれない。

怖いな。

岡田斗司夫にシュガーラッシュは人怖ホラーだ!って解説してシュガラの怖さを広めて欲しい。笑

あと、英語のタイトルが「Wreck it Ralph」でちゃんとラルフが主人公なのに、日本語版のタイトルが「シュガー・ラッシュ」になっててポスターも一番前にいるキャラがヴァネロペになってるのも、胸糞映画としては悪趣味さが増してて良い。

追記以上

見たの2回目だけど、やっぱり全然ハッピーエンドじゃないと思う。

ラルフの悩みは人種差別や職業差別のメタファーだろうけど、だとすると終わり方がひどすぎる。

最後ラルフはフェリックスやペントハウスの住民と仲良くやってるように描かれてるけど、フェリックスたちがラルフを差別してたことは良くなかったと気づいたための和解じゃないよね?
ラルフはゲームに必要な存在だし、シュガーラッシュワールドを救ったし、Qバートたちをゲームに採用してレトロゲームブームを作ったから認めただけに見える。

解決すべきなのはフェリックスとペントハウスの住人がラルフみたいな悪役を差別して仲間外れにしてるって社会的問題なのに、ラルフの個人的な悩みとして矮小化されてると思う。

たしかにラルフ個人は幸せになったかもしれないけど、被差別者側が意識改革することで問題解決!って残酷すぎ。鬼畜の所業。

これ本気でハッピーエンドだと思って作られてるなら、作った人たちはまさにフェリックスみたいな人たちなんだろうな。

もしくは、全部わかってて、問題解決系ストーリーって砂糖みたいにキラキラして見えるけど根本的には解決してないことが多いよね、って皮肉?

他の人の感想とか何も見ないで書いてるから、的外れかもしれない。映画見ただけだとこう感じたから残しておく。

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