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ダビマス公式BC決勝までの道程

こんにちは。鉱山夫(こうざんふ)牧場です。
今回決勝に行くことができた経験を踏まえ,某コミュへの貢献として,条件や非凡・素体を模索した履歴を公開します。
本記事が,決勝進出を目指す全ユーザの助けとなることを期待します。

§0 公式BC決勝を意識した生産工程

図1 決勝を意識した生産工程

図1は従来の私の生産工程と,今回決勝に向け見直した生産工程の比較です。差分は,現在の環境に対するベンチマーキングです。

今までは,Twitter上の情報や以前の公式を基に流行を予想し,そのメタを作る方針で生産をしていました。
そのため,素体が噛み合えば”なんとなく”準決までは行けるが,準決では想定通りの展開にならず敗戦。そんなことが続いていました。
そこで今回は,「トップメタ環境を読み切る」をテーマに,現環境のベンチマーキングを重視した生産をしました。
次章からは,各ステップごとの思考過程や結論をご紹介します。

§1 条件の選定

条件選定で重視したのは,次の2点でした。
(1) 非凡戦であること
(2) ダート良馬場か芝重馬場であること

非凡戦は総力戦等に比べ,才能枠数が少ない。
このため,流行やトップメタの馬の才能・素体(=型)が読みやすい
これが(1)を重視した理由です。

また,ダート良馬場や芝重馬場は,スピードのレース速度への影響が少ないと言われています。つまり,素体が少し妥協できる分,成果が得られやすい
これが(2)を重視した理由です。

第42回では幸いにして、(1)(2)両方に該当する条件が開催されました。
東京大賞典非凡戦です。
そのため今回は,ここを主戦場に定めました。

§2 ベンチマーキング

ベンチマーキングでは,4回戦や準決の障害となる,流行やトップメタの馬の型(仮想敵)を推定します。
今回の取り組みを通じ,この仮想敵の推定精度が,決勝にいける人と,いけない人を分けていたのでは…と感じています。

ベンチマークでは野良BCに出し,データを収集することを重視しました。
猛者であれば少ない試走で精度良く仮想敵が推定できるのかもしれません。ただ私は経験の浅い身。兎に角データが欲しい。そこで,馬が揃っていなくともOKと割り切り,100戦ほど野良BCを調査しました。
結果,強い馬を脚質と非凡発動位置に基づき以下の4つに分類し,仮想敵に設定しました。
(a)(差し)アイシラW型
(b)(先行)直線中段発動バフ型(リファール他)
(c)(先行)直線入り発動バフ型(クリソベリル他)
(d)(逃げ)ハツシバオー型

§3 メタ検討

続いて,上記4つの型に対するメタ,即ち上記が出るレースで安定して勝ちやすい馬の型を考えます。

お試しレースの観察結果から,良ダート戦におけるポイントは非凡の強さ…ではなく「ケツドン」や「併せ状態」の回避と考えました。

良ダートでは馬の速度差が出にくく,直線では団子になりやすい。つまり,アイシラ型差しやクリソベリル型先行はケツドンによるバフ無駄打ちのリスクが存在します。

直線で団子な以上,併せ状態にもなりやすいです。こと良ダートでは併せ状態に一度嵌ると,バフの力を借りなければ中々抜け出せません。バフの切れたアイシラW型が前を抜かせずにハナ差負け…というシーンをお試しで何度も見ました。また,リファール型先行も顕著に影響を受けていた印象です。併せに捕まり直線で伸びず,非凡発動時には前の馬はゴール板前…という光景を割と目にしました。

以上から,(a)~(c)に勝つためにはケツドンや併せ状態を回避する逃げ馬を作ることが重要と考えました。
そこで(d)のハツシバオー型に注目しました。逃げのためケツドンの危険性はほぼなし。4角から突き放すので,同型さえいなければ併せに嵌りません。
4角で突き放して独走。直線で後ろから来た馬が息切れする所で併せに捉えて,ハナ差で勝つ。これが理想のレース運びです。

最大の問題は同型でした。これは素体で勝負します。
嫌がらせ合戦併せで負けないために根性Aは必須。気性をB以上にして出足を確保。追い出しを早めるためスタは盛れるだけ盛る。一応ダ適も上げる。スピは120前後で妥協。
このような素体を目標に,ハツシバオー非凡馬を作る方針に決めました。

ただし,この戦法には明確な負け筋があります。それは内枠を引くこと。
内枠を引くと馬群に呑まれやすくなるだけでなく,他の馬,特にリファール系先行馬に外枠を引かれた場合,絶好の前空きポジションを明け渡すことになります。
こればかりは運なので,どうしようもないと割り切りました。
ここ,後でテストに出ます

§4 生産,BCでの実力検証

ここからは実際の生産の話に移ります。

図2 ハツシバオー血統

ハツシバオーは自身の因子がスッカスカ(図2)な上,1薄めも完璧以下まで。なので「普通なら」種の父母父に仕込むKルート法で非凡を継承させます。
ただ今回のBCは王座直前。湯水のごとく小絵馬を使うKルート法をやってまで決勝行くのはコスパが悪いと感じました。
また,先述の通り1薄めも完璧までなので×。以上から,消去法的に母父直奇跡を選択しました。

ハツシバオーは相性の良い馬が少ないロックフェラ系。これを母父で使う。良ダートなのでスピは要らない。
すぐに低相性配合が想起されました
今回は非凡戦なので才能は3枠あれば十分。あとはダ適の高い実安AC・底A気B以上の異系を見繕うだけ。
図3の該当馬のうち,積みやすさを優先してアウザール種を選択しました。
フェアウェイ系で決勝行ったら目立つってのも考えてました。自己顕示欲ぅ

図3 弊牧場の精鋭たち

種と非凡と配合の型が決まったので残りを詰めます。
弊牧場で出来るスタ最大奇跡はキングマンボ瓏覇x通常。余った枠で速長クロスと底難ニトロを盛るよう種牡馬を選択。種を積むので肌母母父は1薄め〜直付け。ついでにW非凡を期待してあちこちに非凡種を仕込んでおく。
自家製は極力底難を優先して選択。

図4 配合の種と肌

こうしてできたド変態配合が図4のハツシバオー母父配合です。
配合詳細は作るのが面倒だったので許して

残念ながら私の手持ち種の都合上,肌母母以降は無理論2連発で肌を作る必要がありました。また,先述のようにアイテムを使わないのがそもそものコンセプトです。
そのため,肌AAには拘らず,肌BB海外・スタ94以上をゴールラインに設定しました。経験則的にスタ94あれば最大値-1まで出ることが分かっていましたので上記目標で十分,強い馬が見込めます。
また,肌母母(トニービン覇煌1薄めの産駒)は奇跡で〆てAAを出すようにしています。肌母母AAなら,無理論実安AA2連発でも,条件満たす肌が10%位で生まれることが経験上分かっていたので,回しやすい配合ではありました。

図5 ディーバラグナーレ号素体キャプチャ

そして生まれたのが図5のディーバラグナーレ号。
生産後,4回戦までのシミュレーション目的で野良に投入しました。
勝率は約6割。勝ち筋も,負け筋も全て想定通り
これならば問題ないと判断し,準決のシミュレーション目的で決勝コミュやちゃんたさん主催の公募BCで評価。
結果,勝率2-3割で許容範囲。勝ち筋負け筋ともに想定通りです。
後は同じ馬を作って決勝に行く確率を上げるだけ。似た素体の馬を作りBCに登録して私のBCは終戦しました。

§5 結果と今後の話

内枠を引くと馬群に呑まれやすくなるだけでなく,他の馬,特にリファール系先行馬に引かれた場合,絶好の前空きポジションを明け渡すことになります。こればかりは運なので,どうしようもないと割り切りました。

§3末尾より

…良くない予感は当たるものです。
1回戦から準決までずっと,技量でコインの表を出し続けられました。
が,最後に裏が出てしまったのが今回の結果かなと思っています。
ただ負け筋が想定通りなので,悔しいですが後悔はしていません。

また,ちゃんたさん,ふふさん,ゴリゾーさんといった強豪始め複数の牧場さんに生産馬を認知いただいていたのも嬉しかったです。ベスト血統賞,フェアウェイの怪物,などの言葉を頂けたのが初決勝&銅メダルよりも嬉しかったりします。

振り返ってみて,今回の初決勝進出で少し生産の感触がつかめた気がしました。
とはいえ,次回は王座。ただ1度の決勝経験者が,黒称号持ちの跋扈する世界でやっていける訳がなく,今まで以上の頑張りが求められます。
それでも,いつか舞台に立てると夢見て,生産頑張ろうと感じました。

以上

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