第1回 起業家同士の完全オフレコ話【イベレポvol.1】
起業家支援、いわゆるビジネススクールやセミナーは数多く存在しますが、その主導者全てが現在進行系の起業家ではありません。また資金調達の情報に至っては、起業家側と出資者側での情報の非対称性が生じています。
その実態に気付けている経営者が多い中、一方気づいてない方もおり、また気付いている報を仕入れる場所がない、といった方もいるようです。
今回のトークセッションでは、そんなブラックボックス化された完全未知なる情報を、シード、シリーズA資金調達を実施した生の現役起業家お2人が、「どのような方法で調達したのか」「どのようにして投資家と繋がることができたのか」「どのようなリスクがあるのか」を本音でぶっちゃけます。
当日来ていただいた方々とは、NDA（秘密保持契約）を結びぶっちゃける起業家のリスク回避をさせていただきました。そのため、今回の記事は内容の、ほんの一部始終になってしまいますが、是非お楽しみください。
Chapter1/3
資金調達で苦労したこと。（CFOが辞める）
田中：シリーズAの調達の際に、プレゼン当日にCFOが辞めると言い出して（笑）・・・全然笑えませんでしたが。。。その日のプレゼンで投資家にお言うかどうか迷いましたが、正直に言いました。一番苦労したというか、一番想定外だったことですかね。
林：極論全部苦労しましたよね（笑）
Chapter2/3
成長戦略の描き方。
会社・組織として売れる基礎を作ることが大事。とにかく売れないと事業存続できない。あとは、高単価な商品を売るとおっしゃっていました。
林：以前、通信業をやっていました。例えば、引越しするお客様に対して引越屋さんとして電話をし、引越すのでネット回線も変えますよね？という営業です。ゴリゴリのアウトバウンド営業をしていましたね。それが得意なんです。さらにネット回線を売ったらウォーターサーバーを売って、ウォーターサーバーを売ったら携帯を売るみたいな販売サイクルをつくる。その後それを売りまくる。 あとは、高単価しかないですね。この基盤を基に成長戦略を描くことが前提です。
田中：私の場合は２つの成長戦略のプレゼンの仕方があります。1つは夢を追う方法。こうやって世界を変えます！というプレゼン。もう一方は、着実に儲かる戦略の描き方。壮大な夢がある事業はVCが好み、着実に儲かる戦略は事業会社の方々に受けが良かったです。前職は、完全に世界を変えてやるぜ！パターン。実際にVCから数億円の調達。一方で、今回のマーケロボは着実なビジョンを見せました。 例えば、海外展開のスライドを入れる際に取り合えずアメリカ入れるとかしなかったですね。東南アジアの一見すると華やかさに欠けるが現実味のある戦略をスライドを入れ込みました。
Chapter3/3
資金調達で失敗したこと。
林：金融商品取引法を知らなかったことですね。以前、クラウドファンディング（株式投資型クラウドファンディング）をした際に5500万調達したのですが、金商法の理由で中止になりましたからね（笑） この工数はなんだったんだろうという気持ちになりました。結果、その会社との交渉でなんとか着金はできたものの苦労しましたね．．．
林社長が、笑いつつも、どことなく「あれは、やっちまったな」といった芳しくない様子で話しているのが印象的でした。
ほとんどの内容で著名な投資家の名前や、細かい数字が話に上がり、参加していた方々も事細かくメモをとって、聞き入っている様子が伺えました。刺激的な内容でありながらもアットホームな雰囲気があり、とても有意義な時間だったのではないかと思います。
億単・起業家-LABO-の記事では、参加できた人とできない人に情報の非対称性が生まれないように事細かく記載しております。今回の記事は動画で換算すると、10分/80分ほどです。まだまだですね。
シリーズAというブラックボックス化したフェーズの情報はここでしか見ることができないので、みなさん是非イベントにいらしてください！
≪次々回予告≫
資金調達しナイト「デット＆エクイティの鉄板ストーリー」総額16億円以上調達（hachidori×マーケロボ社）
・日時：4月17日（水）18:40-20:50
・場所：六本木グランドタワー
・費用：7,000円（税抜き） ※月額会員の方は無料
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PS.
（勉強会に参加された方の声）
「本当に目からうろこが落ちるお話ばかりで、ワクワクしました！これからも実践あるのみですね。頑張っていきます。引き続きよろしくお願いいたします。」
「大変参考になりました。起業家からの調達の考え方や食い込み方などリアルなところを分かりやすく説明頂きとても濃密な時間でした！ありがとうございます。また別の回にも参加させてください。楽しみにしております。」
「誠にありがとうございました。資本政策について自分なりに本や資料を読んできましたが、表立っている情報はいかに投資する側の目線で書かれていることを改めて実感しました。ファイナンス領域は情報の隔たりが大きく、起業家による起業家の為のコミュニティは非常に価値が高いです。書籍では出ない実学、現場学を仕入れさせていただきありがとうございます。」