ピアノが愛した女。
どうもこんばんわ、オクシタです。
もう4時ですね。
昨日になりますがお誘いありまして、矢野顕子さんのドキュメンタリー映画【SUPER FOLK SONG ピアノが愛した女】最終上映を新宿バルト9にて観てきました。
上映前には、清水ミチコさんと石井さんという音楽家?ライターさんと30分ばかしトークショーがありまして、そこでの清水さんの矢野さんモノマネが生で聞けたのが嬉しかったですw
矢野顕子さんと清水ミチコさんの共演を観たのは今から10年前だったかでしょうか。
TV番組の企画でご本人とセッションをするというのがありました。
その時は、ひとつだけをやっていた記憶があります。
俺が矢野顕子を知ったのは、もっと前のホーホケキョとなりの山田くん!
いしいひさいちの、ののちゃんが原作となったジブリ映画です。
興行成績がイマイチだったせいで金曜ロードショーのラインナップから完全に外れました。
矢野さんはその山田くんの主題歌を担当されてました。
さて、今回は、伝説のアルバムとなったSUPER FOLK SONGが完成するまでを追ったドキュメンタリー映画。
清水さんもおっしゃていましたがこういうのは創り手としてはあまり見せたくないものだと思うのですが、矢野さん曰くいないものとして扱う。との事でOKを出したそうです。
普段はふわ~っとされてますが、ピアノを前にすると何かが降りてきたかのように瞬時に変わります。まさにプロの顔ですね。
そしてとてもストイック。自分をとことんまで追い詰めるのだなと。
決してツナギはしない。
※ツナギとは。
レコーディングにおける処理方法。現在はこのやり方が主流。
以前のテイクを残しつつ、何小節の何泊目だけ撮り直すという事ができる。
矢野顕子と言えばピアノ。ピアノと言えば矢野顕子と。
まさに一心同体な関係性を持っていると思います。
ツナギをしてしまうとそのサウンドにも一体感は生まれてこないと考えていたのでしょう。
当時の矢野さんのポリシーだったとも思います。
今はツナギOKらしいですw
個人的なツボ。
ディレクターが寝てて、矢野さんが間違えた音で目を覚ます。でしたw
収録されたのは、津田ホール(東京)・ザ・ハーモニーホール(長野)との事。
津田ホールに関しては現在は閉館されているようです。
こういうピアノ録音に関しては響きが重要視される傾向にありホール録音が大半です。
スタジオの場合でも完全にデッドではなく自然な残響・明るい響きがあるような所で録る事が多いかと。
また良いホールだと、録音室という隔離された部屋がありそこに機材を持ち込めばレコーディングができるという
ホールもあります。
レコーディング用に複数回線も別れており、多Ch収録ができるようになってると思います。
ホールの音声系統は通常のスタジオなどと違い回線が複雑になります。
1会場PA回線と2Rec回線と3運営回線という主に3種類です。
1 そのままですね、会場内に流れるPAの回線です。(〜40ch)
大きい所だとハウスとモニター系統が分かれており、モニターエンジニアという人が付きます。返しオペ専門の方。最近流行りのイヤモニへの回線もこの方が調整してる。
ライブハウスとかだと、大体ハウスミキサーがモニターを兼任しております。
2上記で説明しましたがPA系統とは別で収録ができるような回線です。
単純に立てて録る場合と、頭分けで録る方法があります。
PAミキサー経由ではなく、マイクから直の回線なのでPA音量に左右される事なく収録が可能になります。
3ホール独自の回線だと思います。
通常コンサートホールというのは広いです。
広いがゆえ色んな所に音声を送る必要があります。
ロビーだったり、楽屋、受付など。
ロビーでよく聞くまもなく開演となります〜などは基本的にはこちらの回線を通って送られます。
ホールでの収録でたまにあるのが、回線別で送られてて会場にはPAされてるけどレコーダーには声が乗ってないという事が。
例によって逸れてこんな着地点となりました。
まぁ話のネタにでもしてください。くそマニアックだけどw
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