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gifted

『(500)日のサマー』のマーク・ウェーブ監督の作品ですね。
天性の才能<ギフテッド>を持つ少女と、親代わりである叔父さんとの絆を描いたヒューマンドラマ。

【あらすじ】
もともと天才数学者だったフランク。
現在はフロリダの海辺にある街で、ボートの修理をして細々と生活している。
志半ばで自殺してしまった姉の一人娘、メアリーを親代わりに養っていた。
メアリーは先天的な数学の天才児“ギフテッド”であり、周りは特別な教育を受けることを勧めていたのだが、フランクは「メアリーを普通に育てる」という姉との約束を守っていた。
しかし天才児にはそれ相応の教育を望むフランクの母イブリンが現れ、フランクとメアリーの仲を裂く親権問題にまで発展していく——。

【感想】
とにかくまずは一言。
良い。良すぎる!!!
物語の良さもあってだけど、なんといっても本作は天才子役、マッケナ・グレイスというアセットがあってこそ!
間違いなく将来的にブレイクするであろうオーラがビシビシ出まくり!
特別に優れた脳を持つメアリーは、本来特別な学校にいってもいいところだが、亡くなったメアリーの母の願いであった“フツウの教育”を受けさせるために、おじのフランクがフツウの小学校に入学させたんだけど
メアリーは同い年の友達に対し「なんであんなガキと仲良くしなきゃいけないの?」と学力だけじゃなく精神的にも大人っぽい感覚を持っているようだ。
だけど時折見せる無邪気な笑顔や駄々をこねた顔や、片目のフレッド(猫)について作詞作曲した歌なんかもう子供らしくてめちゃくちゃ愛らしい!

そして子育てって難しいんだなーと改めて。
今回メアリーのgiftedは数学の分野だったけど、例えばスポーツの才能や絵など、生まれ持った才能の可能性ってのは大人たちが摘んでいいものではないし、可能性や選択肢を狭めてはもちろんいけない。
しかし、かといって大人といっても単なる一人間であり、一人間の目が届き手を伸ばせば届く範疇で子供を守ってあげなきゃいけない。そして才能というのは、人を幸せにするのだろうか?
メアリーの母親が自らの才能のせいで命を絶ってしまったわけで、才能なんてない方が楽に生きれるのではないか。
それがこの映画のポイントなんだけどね
たしかに親や大人が子供を育てることそのものが大きな課題であり、バランスが難しい。

苦しく、悲しく、愛おしく
そして暖かくて優しい。

ひどく心が揺さぶられるステキな映画でした。

私の中の傑作映画ランキングに仲間入りです。

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